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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


「マイナビニュース」に掲載 [2013年05月31日(Fri)]
「マイナビ」の平野記者とのインタビュー記事が掲載されま
した。下記をご覧下さい。
http://news.mynavi.jp/news/2013/05/22/049/index.html

「文字を書かないと脳が老化しちゃうってホント?」

毎日たくさんのメールは打つけれど、ふと気が付くとペンな
どで文字を書かなくなっているはず。
「手書き文字なんてアナログなこと、やってられないよ!」
なんて思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待って! 実
は文字を書かないと脳が退化しちゃうってウワサもあるのです。

そこで、脳科学と教育について研究をしている、脳科学教育
研究所所長・桑原清四郎先生にお話をうかがってきました。

指先を動かすことが大事――桑原先生は「脳科学と教育」の
専門家でいらっしゃるんですよね。

「もともと教師だったのですが、仲間たちと研究会などを立
ち上げて、様々な尊敬できる教育者の方たちと出会いました。
その中で、東宮侍従も勤められた故清水二郎先生より『脳科
学に注目するといいですよ』とアドバイスを受けた経験を得
たことから、やがて脳科学について研究するようになりまし
た。

脳は考え、物事を記憶するだけではなく、感情や行動もコン
トロールします。ですから、脳の働きを知ることで、学習能
力の向上や、様々な人間関係のトラブル・心の問題の解決に
もつながり、教育の現場にとても役立ちます。実際、脳科学
を現場に取り入れ成果もあげているんです」

――ところで、最近、物忘れがひどいのですが……。指先を
動かすと脳にいいと聞きましたが本当ですか?

「指先だけではなく、身体を動かすことは脳にいい刺激にな
ります。散歩をするだけでも違うんですよ。運動すると脳の
血流が増えて、脳の細胞の機能を回復してくれたり、ニュー
ロンの連結を促してくれたりするんです。

また、指先は脳と直結し、指先にピピッと刺激を与えると、
脳も鋭く反応するんです」

どうして手書きがいいのか?

――パソコンやゲームなんかも指先を動かしていますよね。
でも最近、すごく文字を忘れるんです。漢字を書こうと思っ
ても、とっさに出てこないんです。加齢には勝てないという
ことでしょうか?

「もちろん加齢により文字を忘れるということはありますが、
脳の衰えはある程度は抑えられるんですよ。ところで、日ご
ろ、文字を手書きしていますか?」

――いえ、ほとんどパソコンかスマホです。

「パソコンは本当に便利ですよね。私も仕事のときはパソコ
ンです。修正がしやすいので、原稿をまとめるのにちょうど
いいです。

ただ、キーボードを打つと言う作業は単純なので、脳への刺
激という点ではさほど役立ってはいないんです。ですから、
キーボードを打つよりも手書きがいいんです。

文字を書いた方がいいというのは、脳科学を学んでいる者に
とっては初歩中の初歩の話。脳の育成のためには、お子さん
がいる家庭ではしっかりと文字を書かせるようにした方がい
いんです。また大人の場合、脳の老化を遅らせるのに役に立
つと言われているんですよ」

――キーボートを打つのと手書きの作業では、一体、何が違
うのでしょうか?

「文字を書くときには、指先を繊細に動かすために、脳はと
ても集中します。脳の神経細胞・ニューロンは、標的細胞に
向かって伸びるので、その集中がいいんですね。

これがパソコンやスマホ・携帯電話と大きく違うところです。
パソコンのキーボードを打つときに、指先に繊細な命令を送
ることはしないので、脳への刺激が少ないんです。

よく暗記するには『書くのが一番』と言われますが、それは
本当なんです。だから、いつも文字を書いている人の方が、
物忘れが少ないのです。

人の脳は便利さの中では成長しません。三角定規、コンパス、
ノート、鉛筆……。そんなものを使うのが実は脳には一番い
いんです」

日本語は脳をいい状態にする

――文字を書くことと脳の関係で、日本語ならではの長所っ
てありますか?

「日本語には漢字やひらがななど多くの種類の文字があり、
そしてとても繊細です。ハネ、トメ、ハライ……。他者に美
しく正しい文字であると認識してもらうためには、とても細
かい技を必要とします。そのために指先を繊細に動かすこと
が必要となるんですが、それが脳にとってはよりよい状態と
言えますね」

――日本語をきちんと丁寧に書くと言うことでは、書道がと
てもいいということですね。

「もちろんそうです。書道をされる方は、高齢の方でもとて
もしゃきっとしていらっしゃいます。小学校で書道の時間が
あるのも、とても意味のあることなんです。

とはいえ、日ごろみなさんが墨と筆を用意するのは大変かと
思いますので、ちょっとしたメモの字を丁寧に書いたり、友
人知人へのメッセージも、メールで済ませるのではなく、手
書きの手紙やメモにするといいですよ。

文字を美しく書くと思考がスッキリとするので、心のモヤモ
ヤを取り除いたり、仕事で迷ったときにもいいかと思います」

――最近は、家族や友人とのやりとりでさえ、すぐにメール
で済ませてしまっていたので、これからは気を付けてみたい
ですね。

「話す、歩く、書く。そんな基本的な動作が、脳にとっては
大切な栄養です。サプリメントを飲んだり、健康法に凝る前
に、毎日の基本動作を見直してみてください。いつもより少
し多く、手帳に丁寧な文字で書きこんでみるとかでもいいん
ですよ」

今日から自分の脳のために、1日1回以上は手書きにトライし
てみよう!

桑原清四郎
1946年新潟県出身。脳科学教育研究所所長。長年、教員、
小学校校長として埼玉県の教育に携わる。1973年に「武蔵
野聖書学舎」を友人とともに創立。1975年「教育を考える会」
を発足した際、東宮職も勤めた故清水二郎氏より「脳科学と
人間形成」についてレクチャーを受け、脳科学に出会う。
小学校校長を歴任した後、現在も教育への情熱を失わず、研
究、講演、講話、執筆などの活動を精力的に行っている。
脳科学ブログ:教育への架け橋
             (OFFICE-SANGA 平野智美)
*うまいものです。こんなに上手にまとめるなんて。本当に
 驚きです。応答は、あっちに飛びこっちに飛び、弾丸を打
 ちまくるように話したのに、こんなに上手にまとめあげる。
 素晴らしい。記者と言う職業の人は凄い力を持っています
 ね。こんな人に「脳科学を生かした驚異的な子育て」「学
 校を変える・先生を変える脳科学」「組織を生かす脳科学」
 「脳に学ぶ『いじめ・不登校』対策」「脳と体罰」など、
 今、日本の教育が求めていることを本に書いてもらいたい
 です。私にはそんな筆力があったら・・・。残念!無念!
 助力を乞います。
川口・躍進館で研修会 [2013年05月29日(Wed)]
5月11日 川口・躍進館職員・保護者研修会で講演した。
演題は「躍進館の指導方法と脳科学ー躍進の秘密を探る―」
であった。思い・願いを込めて報告します。
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数回教室を訪問した。足を一歩踏み入れると学ぶ意欲・熱気
が伝わってきた。どの子もどの子も一心に勉強していた。ム
ダ口が少しも聴こえなかった。“やらされ感”が全くなかった。
子どもたちは「できることが面白くってたまらない」という。
先生方は補助・支援に徹していた。みんな学びたくって仕方
がないといった。
DSCN5087-2.JPG

どの子も伸びる・確実にのびるという。プランナーは稲葉塾
長。20年も探り続けてきたという。その方法は何か。特徴は
何か。基本方針は
 @ 無理なく自然に勉強量を増やす。
 A 最適内容を適時・適量に与える。
 B 脳科学に基づいたメソッドを活用する。
 C 少数精鋭のネットワークで指導する。
 D 基礎を鍛え、考える力を養う指導
 E 未来を切り拓く力、志と気概を生み出す。
であった。これらの6項目が、お題目でなくその通り実行さ
れていた。塾のいのちは子どもの成長である。塾を喜び、学
びを楽しみ、学力をつけることである。自学自習・自力学習
の舞台を作ること、優れた教材の開発と指導のシステムを作
ることである。
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成果は目覚ましかった。
@ 十人十色・・・どの子も確実にアップしていた。  
 ・319点→467点(2年T学期〜3年2学期)
 ・282点→429点( 年 学期〜 年 学期)
A 一人一人のベストを引き出していた。
 ・定期テスト(5教科)488点 学年1位
 ・定期テスト(5教科)446点 学年4位
B 偏差値アップが他塾とはケタ違いによかった。
 ・北辰テスト(社会)44→67  5教科50→67
 ・北辰テスト(理科)39→58  5教科55→72
C 偏差値10以上アップが続出していた。
他塾では5アップさせると「素晴らしい成果」だという。
全国に「自立学習指導」をめざした塾が2000教室もある
そうだ。川口・躍進館稲葉塾はその中でも3傑に入り、全国
から見学者がくると言う。
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稲葉塾長の願いは「何でここまで成果があがるのか。子ども
が変わるのか。他の人に説明できる証拠が欲しい。脳科学で
解明して下さい。」ということであった。
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教室の雰囲気、子どもの動き・動線、指導の内容・方法、講
師の子どもを見る目・指導支援の方法などつぶさに見学した。
@「教育は愛、愛こそ教育」が実行されていた。
A 学習が、「できた・分った・楽しかった・もっとやろう」
  の強化学習のサイクルで行われていた。
B どの子も真剣、先生も真剣、親身のアドバイスがあった。
C 褒めて伸ばす。そっと注意する。子どもの心情に添った
  指導であった。
D 学習の流れがスムースでよどみがなく、流れるように進
  んでいた。混乱や混線がなかった。
E 質本位、過程重視、結果尊重であった。
F 教え込みなし・機械的なし・テクニック重視なし・落ち
  こぼしなし、みんなが真剣に学ぶ塾であった。 
これらはみんな「脳科学の原則8カ条」の実践であった。
本当にうれしかった。
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私の願いは「脳科学の知見を生かした教育」の進展です。
現場導入です。子どもは良くなります。学校も良くなります。
先生もやる気を出します。悪いことは何も起こりません。ウ
ソのようだが本当だから仕方がありません。脳が生きれば人
はいきます。
川口・東本郷小学校はいじめなし、不登校なし、欠席ゼロの
学校になりました。6年後東大現役合格まで出ました。芝中
央小は開校以来初めて研究指定校となりました。フィンラン
ドとの研究プロジェクト校となりました。
浦和高校は4年連続東大合格者数を伸ばし続けました。川口
工業高校は生徒指導で顕著な成果を上げつつあります。川口
東高校も変貌しつつあります。
プロフィールをご覧ください。わたしの講演行脚が記載され
ています。川口市・戸田市・朝霞市・さいたま市・横浜市・
富津市、遠くは福岡県・福井県・滋賀県、6月は岐阜県、9
月は長野県です。
1997年10月理化学研究所に脳科学総合研究センターが
設立された。3周年特別対談:立花隆×伊藤正男で、立花隆は
「脳科学を小学校の教育科目に」と訴えたのです。
「教育の中で早急にやるべきことは、理科の枠組みを変える
ことです。その中に脳科学という教科をつくり、小学校から
きちんと教える。知る。守る。創るを全前含めて、今まさに
ここでやっているような柱に従って教える。そうすると脳科
学者も育ってくる。大学では脳科学部をつくる。そこでは文
学からそれこそ脳を創るどころか脳の使われ方や使い方の領
域まで勉強するんです。そしたら脳科学は何でもやっている
から総合大学になってしまいます。総合脳科学大学です。」
と将来像を示されました。旧帝国大学を中心に「総合脳科学
大学」は進んでいますが、「小学校の教育科目に」は全く進
んでいません。進んでいないどころかそっぽを向かれていま
す。どうしてこんなことになったのでしょうか。
DSCN4524-7.JPG
全国の教育関係者の皆さん。思い起こして下さい。日本の
「学制発布」は明治5年でした。「人づくりなくして国造り
なし」だったのです。東大もまだ形が定まらず、曖昧模糊と
していた状況のなかで、明治国家の指導者たちは全国の津々
浦々に小学校をつくるのです。中学校も高等学校もなかった
そんな時代だったのです。教育なら子どもです。経済なら
家庭です。家庭にゆとりが生まれなかったら経済政策は失敗
です。アベノミックスの成否は「家庭のゆとり」にかかって
います。「民のかまど」に煙が立たたなかったら失敗です。

脳でわかっていることと私の願いM [2013年05月26日(Sun)]
脳でわかっていることと私の願いM

○「脳科学と教育」講演用レジメから
@ 人間は「新しい脳」が発達している
 ・進化の最先端に位置している。
 ・爬虫類脳から哺乳類脳、霊長類ヒト脳など全部含んで人
  間となっている。
 ・シナプスは発火し、結合し、増強(LTD)する。 
 ・長期増強の3つの特徴をもつ。
  ア 特異性(興奮したものだけ強化する)
  イ 協同性(全部刺激)
  ウ 連合性(組み合わせ)
B 脳は「知・情・意」の役割を分担している。   
 ・知・・・中心溝から後半、脳全体の約60% 後頭葉1
      5%、頭頂葉20%、側頭葉25%・・ものお
      ぼえ、記憶の中心
 ・情・・・脳幹の最前部、古い脳で大脳辺縁系と呼ぶ。脳
      全体の5%、情動の中枢・喜怒哀楽の発信源と
      なる。       
 ・意・・・前頭葉は脳全体の35% 促進と抑制のバラン
      ス、意思の中枢、人間性の発信源となる。
C 連合野が高度な働きをする。
 ・全ての体験知識は感覚や知覚の組み合わせで起こる。
 ・純然たる感覚野・運動野・視覚野は少なくほとんどは連
  動野である。
D 明らかになった大脳の役割分担
 ・大脳皮質は機能ごとに分類、加藤博士は120分類を発
  表している。
 ・全身地図 ・脳地図 ・音地図 
E 脳の働きは円柱状のコラムにまとまっている。
 ・更に細分化して機能ごとに分類している。
 ・円柱コラムの構造は直径1ミリ以内、尾。0.8ミリ程度が
  多い。
 ・新皮質は6層構造をなし、入力・出力は層ごとに決まっ
  ている。皮質間連絡はV層である。
F 脳の働きは脳波でわかる
 ・脳は千億ものニューロンの集合体である。  
 ・活動は電気現象を伴い、光トポ、血流、脳波、MRI、f
  MRI、PETで測定する。技術の進歩はめざましい。
G α波とβ波が重なると痴呆状態を示す。 
 ・α波・・・落ち着き 出来上がった神経回路の日常的な
       活動状況を示す。大人の脳波でもある。
 ・β波・・・活動中の脳波、電気活動が興奮する。 
 ・θ波・・・眠気状態の時の脳波、樹状突起の細かい枝が
      どんどん伸び、つなぎかえている状況を示す。
 ・δ波・・・深い眠り、の時の脳波、遺伝子プログラムに
      従って神経回路がどんどん発現する状況。
H 画像情報は前頭前野(PQ)に行かない。
 ・ワニ脳回路にとどまる。動物脳や哺乳類脳の回路にいか
  ない。
I 人間、特に子どもの教育は、「脳全体を育てる」ことが重
  要であり、PQに偏ってはダメである。扁桃体を重視する
  こと。
 ・脳を生かす。脳の配線は、
  ア 進化する。
  イ 変更する。
  ウ 訓練で育つ。
  エ 意欲の方向に向かう

○脳の働きを良くする方法
@ 問題に直面して逃げない。
A 良い書物を読む。
B 情報を選択して取り入れる。
C 未知の分野に目を向ける。
D いい友人を持つ。
E 特技や趣味を持つ。
F 自分の意見を正確に相手に伝える。
G 多くの人と話しあう。
H 歴史を学ぶ。

○脳の働きを悪くする方法
@ ニューロンの成長にストップをかける。ネットワークつ
  ながらせない。
A 早寝・早起き・朝ごはんを守らない。
B ゲーム・ケイタイをどんどんする。
C 責任を回避・転嫁する。(逃げる・隠れる・ふてくされ
  る)
D 不平・不満・いいわけをする。人のせいにし、相手を批
  判する。
E 悲観・あきらめ・絶望する。
I もう遅い、手遅れだと思う。
○男性の脳と女性の脳
 ・女性の脳が原型、男性の脳は改良型
 ・脳の男性化は妊娠5ヶ月頃、臨界期を過ぎれば戻れない。
 ・ホルモンの男性化が行われないだけ、脳には女性的な部
  分が残る。
 ・男性脳と女性脳の中間段階に男女の脳は存在する。
○男女脳の違い
@ 性的二次核はオスが9倍
A 視交叉上核は24Hのリズムを作る。男性は球状、女性は
  ラグビーボール状、大きさは男女ともほぼ同じである。
B 脳室周囲核はメスが大きい。メスの性周期・排卵をおこす。
C 前視床下部間質核の第三亜核は男性が大きい。
D 脊髄においても男女差がある。腰髄のオヌウ核は男性の勃
  起を支配する。ニューロン数が男性200個、女性60個であ
  る。
E ハタネズミの海馬はオスが大きい。
F 脳梁(2億本)は男は管状、女は丸く膨らんでいる。女は5
  0 歳くらいまで増加する。
G 全交連は言語や感情の細やかさに影響する。女性が大きい。
H 側頭平面には左右差がある。
○子育て
 ・子育ては親の脳を発達させる。
 ・自分の脳の発育過程を生命誕生から体験しなおすことに
  なる。
 ・脳のニューロン連絡網発育の復習であり、若返りの秘訣
  でもある。
 ・自分の脳のゆがみに気づき、修正し、改良する得がたいチ
  ャンスである。
 ・ニューロン間の連絡網のよさが脳の良さを決定する。
 ・ほめる(83%):叱る(17%)は7:1程度が良い。
  もっともっと子どもを褒めるべきである。私の調査では、
   9:1=1人  
   7:3=0人  
   4:6=56人 
   1:9=15人        (川口市立S小6年) 
  親叱りすぎである。脳科学の見地から、「叱咤激励」より
 「強化学習」が効果が大きいはず。私の経験でも納得である。
 ・脳を鍛えるには、週4日以上続ける(学習療法)。3日以内
  だと水準の維持どまりになってしまう。
 ・3ヶ月ぐらい続けると目に見えて変化が現れる。大脳皮質
  の体積が増えている。
 ・連想記憶で顔と名前を関連付けて覚える。連想記憶は側頭
  連合野、取出しは前頭連合野の働きである。
 ・知っているのに名前が出てこないのは、前頭前野の劣化で
  ある。
 ・知識と感情中枢が壊れると植物症になる。脳全体が壊れる
  障害の他に、海馬回と扁桃核が壊れても植物症になる。
願い・祈りと脳科学 [2013年05月21日(Tue)]
脳科学者・中野信子さんが「脳科学からみた祈り」と言う本を
潮出版から出しました。分りやすく素晴らしい内容です。メモ
でお伝えします。私の経験も入れています。参考にして下さい。

・祈りは個人の願いの表出、十人十色・千差万別です。
・ネガテブな感情は、コルチゾールを過剰分泌し、海馬を萎縮
 させます。
・良い祈りは「βエンドロフィン」「ドーバミン」「オキシト
 シン」を分泌し、良い動きを生み出します。
・「βエンドロフィン」は脳の活性・免疫力をつけ、記憶力や
 集中力を増します。
・「オキシトシン」は「愛情ホルモン」と呼ばれ、愛おしさを
 生み出し、記憶力も高めます。
・敵対心は、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」(怒りの
 ホルモン)を分泌するのです。
・前向きな心・笑い・感謝の気持ちは、多幸感や快感を生み出
 します。
・「オキシトシン」は、愛おしさを生み出すもとです。
・「南無妙法蓮華経」は響きに、深遠な意味合いや力強さがあ
  ります。豊かなイメージを生みます。
・海馬は「展望的記憶」(Prospective Memory)をコントロ
 ールしています。
・いつも「祈る人」ほど「展望的記憶」を持って生きています。
・「祈り」こそ「最高の良薬」「天然の妙薬」です。
・「困った時の神頼み」では脳に変化を及ぼしません。継続が
  大事です。三日坊主ではニューロンのネットワークはでき
  ません。
・祈りは惰性になりやすいのです。マンネリでは意味ありませ
 ん。願いをイメージ化するなど工夫をするといいでしょう。
・幸福感は愛他・利他行動から生まれます。愛他・利他行動は、
 生命の根源的な原理です。
・祈りは鮮烈な幸福感をもたらします。体験でわかります。
・「方向定位連合野」は、自分と他人の境界をなくしする場所
  です。
・祈りは万物と自分が分かちがたく結ばれていることを直感さ
 せます。秩序への回帰です。
・脳は困難を乗り越えたびに満足し、達成感を喜びます。
・対話こそ、脳を育てる最高の「刺激」です。人間脳を全面的
 に発達させます。
・脳を若く保つには、適度の刺激と適度に困難な課題が必須で
 す。
・難問が解けた時、強烈な快感を覚え、幸福感に満たされます。
・脳の幸福は変化のダイナミズムの中にあります。
・脳は同苦します。人の不幸に耐えられないのです。共感脳が
 おでこ部分にあります。
・「認知的焦点化理論」では「運の善し悪しまでが決まってく
  る」といいます。
・「配慮範囲」の広い人は、自分の周囲に盤石なネットワーク
  を作ります。
・「自分は愛されている」感は自己肯定感・自己評価・幸福感
  に直結します。「愛されていない感」は「うつ」を引き寄
  せます。
・自己評価は低いのは高校生だけではありません。日本人全体
 の特徴です。
・世の名将や名経営者は部下を我が子のように可愛がりました。
 松下幸之助・本田宗一郎・井深大などはよい例です。現代で
 は稲盛和夫氏が好例です。
・人間には「人を育む幸せ」があります。誰にも「利他の幸福」
 があるのです。「配慮範囲の拡大」は愛の拡大です。狭く閉
 じ込めるのは人を育てません。
・日蓮は「一切衆生の同一苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」 
 と言いいました。宮沢賢治も同じ考えでした。
脳科学と学校研修C [2013年05月15日(Wed)]
6、参考の知見
 ・記憶とは、情報を一定期間保持するためのしくみです。種
  類に応じて脳内の別々の場所にしまわれる。視覚情報は視
  覚野へ、聴覚情報は聴覚野に保存される。
 ・蓄えるメカニズムは、細胞レベル、シナプスレベル、分子
  レベルで構築されている。 
 ・非常に単純な学習であっても、既存のシナプス結合の強度
  に変化が生じる。
 ・長期記憶が形成される場合には、その信号が核内に伝わり、
  遺伝子のスイッチをONにします。すると、新たなタンパ
  ク質が作られて、その結果新たなシナプス結合が形成され
  ます。             
 ・グリア細胞は、電気的ではなく、化学的な興奮をおこす細
  胞である。
 ・脳内に広がるアストロサイトネットワークが、ニューロン
  のネットワークとたがいに“会話”するように連絡しあって
  機能している。
 ・アストロサイトは血管とニューロンの間に入って、血管か
  ら運ばれてきた栄養分をニ  ューロンへと渡す働きを持
  っている。
 ・アメリカでは、1990年〜2000年を「脳科学の10
  年」とした。
 ・ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、イオンチャンネル
  病、パーキンソン病など研究が飛躍的に伸びた。
 ・嗅覚受容群発見(ノ−ベル賞、アクセル博士)もあった。
 ・2000年からは「治療法研究の10年」と定めた。
 ・統合失調症、アルツハイマー病、うつ病のSSRI(選択的セ
  ロトニン再取り込み阻害薬)は5年の特許期限が切れる。
  安く使えるようになり、新薬の開発もすすむだろう。
 ・「意識」は主観的な体験であり、最も難しい分野である。
 ・「意識」を直接追わないで、ターゲットを“注意”におく。
 ・何かに選択的な注意を向ける時には意識体験を伴うので
  “注意”のメカニズムを詳しく解明できれば、意識の問題
  も理解が進むだろう。 ークリック博士ー
 ・「創造性のメカニズム」は複雑で難解な問題です。
 ・創造性の研究をするには、創造力の豊かな人たちを大勢連
  れてきて、創造的な行為をしてもらい、その最中の脳活動
  の様子を画像化する必要があります。きっと面白い研究に
  なるでしょう。
7、私たちの使命
 ・脳科学の知見を現場の実践で検証すること。
 ・具体的な事実を一つ一つ生み出すこと。
脳科学と学校研修Bー3 [2013年05月15日(Wed)]
・強いストレスはLTPを起こさせなくする。記憶力にとって
  ストレスは大敵です。
 ・能動的な直接体験、あるいは視覚、聴覚のみならず、触覚
  や自発運動を伴う多重的感覚運動体験が脳発達に如何なる
  作用を及ぼすかも明らかにする必要がある。(文科省)
 ・見ることだけに頼って覚えようとしない。必ず手を動かし
  て紙に書き、そして何度も声に出して記憶するように心が
  けること。
 ・耳を使った学習は、目だけ使った学習よりも効果が高い。
 ・子どもを集中させる授業の進め方として、リズム、テンポ
  、変化、緊張は不可欠である。リズムは強弱、テンポは速
  さだ。大切な言葉は強く語りかけたり繰り返すことにより、
  また話す速さを状況に合わせて変えることにより、子ども
  を授業に引きつける。
 ・扁桃体は、好き嫌いを決めていく脳である。この扁桃体が
  うまく育たないと、何をするにも不安に感じてしまうよう
  な脳になってしまう。
 ・扁桃体を育てる授業
  @ 見つめる A ほほえむ B 話しかける C 褒める 
  D 触る
 ・特別支援教育のポイント 
  @ 授業の始まり15秒のつかみ 
  A 子どもへの目線    
  B あたたかな表情、対応 
  C 明確な発問・指示 
  D 心地よいリズム (TOSSの授業検定D表)
 ・海馬に必要だと認めてもらうには、できるだけ情熱を込め
  て、ひたすら誠実に、何度も何度も繰り返し、情報を送り
  続けしかない。(池谷裕二)
 ・過度に練習を増やす必要はない。効果的に学ぶタイミング
  がある。
 ・学習した翌日に一回目(次の授業)、その一週間後に二回
  目(小単元のまとめ)、復習から二週間後に三回目(単元
  のまとめ)、更に一ヶ月後に4回目(学期の総復習)
 ・教科書は実にうまく構成されている。経験の蓄積、実践の
  成果です。教科書はベターな教材です。教科書をリズムと
  テンポ良く授業すること。
 ・教科書を指導計画通りきちんと授業することは、脳科学か
  らみても効果的なのです。
 ・復習のときも、始めて学習するときと同じく、目で追うだ
  けでなく、書く・声に出すといった努力をして、出来るだ
  け多くの五感を使うべきです。五感の刺激はすべて海馬を
  刺激するのに役立ちます。
 ・大切な学習の「型」をきちんと指導します。「導入・練習
  ・定着」を繰り返し学習します。算数でも「見る・そっく
  り写す・声に出して読む」などの基本をどんどん使います。
 ・記憶は、経験記憶(いつでも思い出せる記憶)、知識記憶
 (きっかけがあると思い出せる記憶)、方法記憶(体で覚え
  た記憶)の3層構造である。知識記憶を経験記憶に、学習
  技能を方法記憶にまで深めようとする過程である。中層の
  知識記憶を上層の経験記憶か下層の方法記憶のいずれかに
  引き込むの良いように思う。
 ・子どもたちが難問一問選択システムの問題に夢中で取り組
  んでいる時、子どもの脳の中のドーバミンが盛んに分泌さ
  れ、「算数知性フレーム」を発達させる状態になっている。
 ・耳を使った学習は、目を使った学習よりも効率が良い。進
  化上、歴史が長いだけ耳の記憶は目の記憶よりも心に残る
  のです。
 ・文章題は、「式・計算・答え」の3点セットで答える。方
  法記憶にして身に付かせる。
 ・記憶の3カ条( 池谷裕二)
  @ 何度も失敗を繰り返して覚えるべし(後悔はダメ、反
    省して次はどんな手を打てばよいか振り返る。 
  A きちんと手順を踏んで覚えるべし(スモールステップ
    法を使う)
  B まず大きく捉えるべし(違いの大きなものが区別がで
    きたら、小さな違いに気かせる)
 ・6年算数学力調査 全国20都道府県、約3500名、ク
  ラス別平均最高93点、最低63点、平均81.9点、差が
  30点以上もあった。同一学校での学級間格差は最大で
  16点であった。学校間格差も大きかった。その違いは、
  教科書を活用したクラ スの平均点は高くて、プリント主
  体で教科書を使わなかったクラスの平均点は低かった。  
 共通点は
  @ ノート指導があまりされていない。
  A 授業中に問題を一問か2問しか扱わない。
  B 宿題プリントが多い。
  C「できる」生徒と「できない」生徒の差が大きい。
 点数の高いクラス
  @ 教科書の通りに授業を進める。
  A 教科書の練習問題も授業できちっと教える。
  B ノートの書き方などもきれい。などの特徴があった。
 ・脳の発達には抑制性の刺激が不可欠である。脳も甘やかす
  と発達しない。
 ・学習課題の負荷が高ければ高いほど、脳のあらゆる領域が
  活性化する。
 ・本気でない学習では子どもの思考は高まらない。難問に本
  気でぶつかることが大事
 ・思考を育てるとは、コードを豊かにすることである。シス
  テムとパーツが必要である。
 そのためには
  @ 練りに錬られた発問と指示があり子どもは何をすれば
    よいか明確に示されていること。  
  A 指導計画の時間通りに進められること。
  B 追試が出来ること。
  C 自分もやってみたいと希望をもつ。
 ・言語を理解するときに、長期記憶に蓄えられている音韻知
  識が役立つ。有名詩文には我々が必要とする言語感覚が豊
  富に蓄積されている。暗唱は効果的である。
 ・努力曲線と成長曲線は最初は微々たるものだが、方法記憶
  が次々に転移し、「べき乗の効果」を発揮し、「魔法の記
  憶」を生みます。
 ・「百の努力」「百回の積み重ね」「3ヶ月の継続」で
  @ 15メートルを百回泳ぐ。
  A 将棋を百回さす。
  B 和裁で百枚縫ってみる。
  C 二重回しを百回とぶ。
 ・約百日継続すれば、やがてセロトニン神経に構造的な変化
  が現れ、恒常的に高い活動レベルが維持されるようになる。
                     (有田秀穂)
 ・教師修行も同じです。
  @ これと思った人の本を読み続ける。
  A 模擬授業を百回す。
  B 毎日一冊読書・サークル継続など、3ヶ月続けると最
    初の効果が実感できます。途中でやめたら振り出しに
    戻る。
脳科学と学校研修Bー2 [2013年05月15日(Wed)]
・前頭葉は対話の中でうまく育つ。    
 ・「変化のある繰り返し」は、ゆっくり丁寧な説明よりも効
  果的なことが多い。モノトーンは飽きをもたらすだけ。
 ・立たせる。テンポを早くする。フラッシュカードを使う。
  作業させる。褒め方を変えるなど変化をつける。
 ・文章題は、問題文中の数値を赤鉛筆で囲ませてからもう一
  度読ませる。数値が視覚的に浮かび上がってくる。数字を
  数量にする。量として捉えさせる。
 ・練習問題や宿題はコース別に出す。子どもの脳に過度な負
  担をかけないこと。個人の能力差にも配慮すること。難問
  の準備も怠らない。
 ・リズムとテンポは前頭葉に響く音楽だ!
 ・作業(動き)は、前頭葉を活性化する。授業に対する集中
  力を引き出す。
 ・簡単な問題をテンポよく出し、分からなければ、答えを写
  させればいい。
 ・扁桃体が活動すると海馬にLTPが生じて記憶が強くなる。        
 ・海馬の神経細胞に繰り返し刺激を与えると神経細胞同士の
  結びつきが強化される。
 ・LTPの増強は繰り返しの回数に応じるが、回数を減らして
  も増強する方法が2つある。
  @ 興味・関心を持たせることによりシータ波を出させる
    こと。
  A 感情や感動を伴わせ扁桃体を活動させること。              
 ・興味を持って学習対象に取り組むときθ波がでてくる。最
  も顕著にθ波が出るのは、始めて出あったものに対して、
  あれこれ探索し、記憶しようとするときである。
 ・θはの出ている海馬は少ない回数でLTPを起こすことが出
  来る。繰り返しの回数は5分の一から十分の一で減らす
  ことが可能だという。
 ・扁桃体は感情を生み出す働きをする。喜怒哀楽の感情が盛
  んな時は物事を記憶しやすい。特に「楽しい」という感情
  は大脳の覚醒レベルを高め、意欲や集中力を喚起し、また
  海馬にθ波を発生させ記憶力を高めるのである。満点シス
  テムは効率的である。
 ・授業支援の二十一の法則(TOSS)は有効である。
脳科学と学校研修B−1 [2013年05月15日(Wed)]
5、脳科学と授業
 ・脳科学の知見を授業、例えば算数の中で生かすには、
  @ 授業にがばっと喰らいつくこと 
  A 脳みそしぼりをすること 
  B どんどん書く、どんどん発表することの3点が重要と思
    われる。(現在検証中)  
 ・脳の切れ味より、体の切れ味が先決である。
 ・入力情報は意識より運動系が先に作動する。
 ・情報処理の基本は「確認」である。
 ・運動はドーバミン系を作動させ、脳を覚醒させる。
 ・「説明」は30秒を超えない。説明よりも体験・体得を大
  事にする。
 ・ドーバミンは快感物質である。快感は更なる快感を求める
  性質がある。快感が快感を、  感動が感動を呼ぶ。感動
  のない授業は定着しない。
 ・「褒める」とドーバミン作動系を刺激する。快感が心を開
   かせる。  
 ・短く力強く褒める。ぼんやりはダメ、「褒める」時は、早
  口で、高いテンションで、瞬間的に褒める。「すごいね、
  天才だね」「良くできるようになったね」
 ・緊張感は、ノルアドレナリン作動系ネットワークを刺激す
  る。チャイムが鳴ると同時に「16ベージを開きなさい」
  「問題1をみんなで読みます」と追い込む。数回繰り返し
  追い込んでいく。追い込み気持ちを揺さぶる。ノルアド
  レナリン系の活性化は、集中力や記憶力を高める。
 ・「作業の説明」は作業の見通しと意味を結びつけ、子ども
  にやる気や希望を生み、それによって、前頭葉は活性化す
  る。
 ・前頭葉は対話の中でうまく育つ。    
 ・「変化のある繰り返し」は、ゆっくり丁寧な説明よりも効
  果的なことが多い。モノトーンは飽きをもたらすだけ。
 ・立たせる。テンポを早くする。フラッシュカードを使う。
  作業させる。褒め方を変えるなど変化をつける。
 ・文章題は、問題文中の数値を赤鉛筆で囲ませてからもう一
  度読ませる。数値が視覚的に浮かび上がってくる。数字を
  数量にする。量として捉えさせる。
 ・練習問題や宿題はコース別に出す。子どもの脳に過度な負
  担をかけないこと。個人の能力差にも配慮すること。難問
  の準備も怠らない。
 ・リズムとテンポは前頭葉に響く音楽だ!
 ・作業(動き)は、前頭葉を活性化する。授業に対する集中
  力を引き出す。
 ・簡単な問題をテンポよく出し、分からなければ、答えを写
  させればいい。
 ・扁桃体が活動すると海馬にLTPが生じて記憶が強くなる。        
 ・海馬の神経細胞に繰り返し刺激を与えると神経細胞同士の
  結びつきが強化される。
 ・LTPの増強は繰り返しの回数に応じるが、回数を減らして
  も増強する方法が2つある。
  @ 興味・関心を持たせることによりシータ波を出させる
    こと。
  A 感情や感動を伴わせ扁桃体を活動させること。              
 ・興味を持って学習対象に取り組むときθ波がでてくる。最
  も顕著にθ波が出るのは、始めて出あったものに対して、
  あれこれ探索し、記憶しようとするときである。
 ・θはの出ている海馬は少ない回数でLTPを起こすことが出
  来る。繰り返しの回数は5分の一から十分の一で減らす
  ことが可能だという。
 ・扁桃体は感情を生み出す働きをする。喜怒哀楽の感情が盛
  んな時は物事を記憶しやすい。特に「楽しい」という感情
  は大脳の覚醒レベルを高め、意欲や集中力を喚起し、また
  海馬にθ波を発生させ記憶力を高めるのである。満点シス
  テムは効率的である。
 ・授業支援の二十一の法則(TOSS)は有効である。
 
脳科学と学校研修A [2013年05月15日(Wed)]
3、脳科学の機能・知見
(1)脳は開放系である。
(2)経験の束がその人である。「君の人格は君のニューロン
   である。」
(3)情動が大事、「知・情・意」でななく、「情・意・知」
   の順である。      
 ・脳幹ー生命の中枢ー(生きている)
 ・大脳辺縁系ー情動の中枢ー(たくましく生きる)
 ・大脳新皮質ー知性の中枢ー(かしこく生きる)
 ・前頭前野ー人間性の中枢ー(人間らしく生きる)
  を一体としてとらえることが大事である。
(4)ニュロン(樹状突起)は使えば伸びるし、使わないと衰
   える。  
 ・樹状突起やスパインを伸ばし、ネットワークを豊かにする
  ことが教育活動の中身である。
 ・シナプスの発火・結合が原理である。
 ・1個のシナプスが記憶の素子となっている。
 ・シナプス増強は、特異性・協同性・連合性の3つがある。
 ・強い刺激(感動)が到達したシナプスでは、スパインが大
  きくふくらむ。
 ・大きくふくらんだシナプスは信号が伝わりやすい。
 ・スパインが小さいシナプスは信号が伝わりにくい。              
(5)教育の目的は情動のコントロ−ルである。前頭前野の開
   発とも言える。
 ・前頭前野には我慢中枢・思いめぐらし中枢・人間関係中枢
  などがあり、行動の指令本部となっている。     
 ・扁桃体や視床下部からの本能や情動を前頭前野を使ってコ
  ントロールする。
 ・教育の要締は意志を鍛えること。
(6)脳は進化の所産、最高傑作である。                     
 ・ヒト脳に生命38億の歴史が込められている。
 ・脳・体・遺伝子が三位一体で今の自己を創っている。脳細
  胞から自己の総体へ
・シナプスが人格をつくる。
(7)実践の優劣は、活動が脳の機能と順行していること。
 ・脳に順行するとうまくいくし、逆行すると脳が混乱を起こ
  し人間がダメになる。
(8)指導要領は脳の中にある。
 ・指導要領は日本の教師が生み出した最高の財産である。            
 ・特別活動などメチャメチャにされてしまった。
 ・文科省でも脳科学を基盤にした指導要領を作ろうとしてい
  る。
 ・いずれにしろ子どもに合わないのは成功しない。
(9)すすめ教職の専門性とは、脳の回路を探り当てることで
  ある。
4、脳の原理ー脳科学の知見を生かすー
(1)脳はスポンジ どんどん吸収する。
(2)脳は二本足打法 やるかやらないか、暑いか寒いか、
  「生ぬるい」は脳が混乱
(3)脳は思った方向、願った方向に伸びる。
(4)脳はネットワークである。
(5)シナプスは発火し、結合し、増強する。
(6)1素子1対応である。相手を選び、それ以外は刈り込ま
   れる。
(7)シナプスのスパインは強い刺激で太く膨らみ、弱い刺激
   では小さくしか膨らまない。太鼓と同じ、打てば強く響
   き、弱く打つと弱く響く。
(8)シナプスが人格をつくる。
(9)遺伝子は開いたり閉じたりする。遺伝子のONーOFFが大
   事
脳科学と学校研修@ー学ぶ・感動のある教育課程の創造ー [2013年05月11日(Sat)]
学校関係の皆さん。5月の連休も終わりました。いよいよです。
学校研究が始まります。本腰を入れて動き出すことでしょう。
実り豊かな研究ができるよう切望しています。
今、世界の「教育研究」は、「テストの点数や行動」レベル
の研究から「遺伝子・分子・シナプス・伝達物質・神経回路」
を踏まえた、生涯にわたる人間全体の発達・成長をめざした
「脳科学的教育研究」へと大きく舵を切っています。
学問の基礎とエビデンスに基づいた研究が求められているので
す。単なる経験則どまりの研究ではダメなのです。成果も上が
りませんし、積み上げもできません。もちろん世界からは相手
にされません。
教育者の皆さん、どうか脳科学に目を向けて下さい。文科省の
教育政策の柱は脳科学で貫かれているのです。ネットで文科省
「脳科学と教育」を開いてみて下さい。
20年度川口市立芝中央小学校で行った基調講演のレジメです。
試論のレベルですが、参考にして下さい。

        脳科学と学校研修
   ー学ぶ・感動のある教育課程の創造ー
                    桑原 清四郎
1、基本的な考え
 ・脳科学はイデオロギーを超える。 
 ・脳科学は揺るぎなき教育の基盤となる。
 ・21世紀は、あらゆる学問が社会生物学と脳科学に収斂す
  る。
 ・脳科学の世界には「分かった・分からない・今、実験中だ」
  の3つしかない。
 ・議論は最小限にとどめる。
 ・科学の基本は、特定の現象を客観的に観察することです。
 ・「数える、測る、比べる、メモをとる」これが研究の定石
  である。
 ・すすめ方は「仮説・実験・検証」です。
2、「脳科学と教育」研究の課題(文科省)
 @ 学習やパッションの根源(意欲・関心)
 A 学習可能な年齢(臨界期・感受性期)
 B 氏か育ちか(遺伝と環境)
 C 頭の柔らかさ(脳の可塑性)
 D 物覚え(記憶のメカニズム)
 E ご褒美の効果(脳の報償系)
 F リハビリテーション(脳の機能回復)
 G 健やかな老い(加齢と能力維持)
○教科指導に関わるもの
 @ 注意力・意欲の増進や動機付け、創造性の涵養
 A 適切な教育課程・教育方法の開発
 B 学習障害や注意欠陥多動性障害などへの対応などがある。
○脳研究の4つの分野(理化学研究所)
 @ 脳を知る(脳の働きの解明)
 A 脳を守る(脳の病気の克服)
 B 脳を創る(脳型コンピュータの開発)
 C 脳を育む(育児・教育への応用)
○現場で進めるとしたら
 ・基本形の解明(守)
 ・実践・検証の積み重ねから変化のある繰り返しの開発(破)
 ・難問・問題づくりへの応用(離)
  などが考えられる。
○「脳科学と教育」研究の動向
 ・東大で脳科学講座開始、
  臨床認知脳科学(松井)
  発達脳科学特論(多賀)
  脳神経科学(北澤)
  身体教育科学(野地)
 ・北大・東北大など旧帝大を中心にどんどん進んでいる。
 ・1932年「神経細胞の研究」 
 ・1972年「抗体の化学構造」エーデルマン
 ・1973年「行動様式の組織化と誘発」ローレンツ
 ・1987年「神経ダーウィニズム」エーデルマン
 ・1998年「ダイナミック・コア仮説」エーデルマン
 ・2000年「神経系の情報伝達」カンデル
 ・2004年「シナプスが人格をつくる」ジョセフ・ルドゥー 
 ・2006年「Wider than the Sky」エーデルマン
 ・2006年「RNA干渉」メロー、ファイアー
 ・利根川進博士「海馬の記憶研究」
 ・伊藤正男博士「小脳研究」
 ・澤口俊之博士「前頭連合野HQg研究」
 ・河西春郎博士・松崎政紀助手「記憶とスパイン研究」
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