• もっと見る

脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


チャールス・チャップリン演説 [2013年12月13日(Fri)]
チャールス・チャップリンの演説、1940年の作品です。
DSCN9448.JPG

IMG_1493.JPG

IMG_1530.JPG

アパルトヘイト=人種隔離政策の撤廃運動を指導し、本
年度ノーベル平和賞を 受賞したネルソン・マンデラ元大
統領に似ています。心を打たれます。
コミカルな内容で、独裁者ヒットラーへのすさまじい批
判が展開されます。史上でもっとも感動的なスピ¬ーチ
とも言われ、各国の言葉に訳され、世界中に広められて
います。
     チャールス・チャップリン演説

申し訳ないが、私は皇帝などなりたくない。それは私には関
わりのないことだ。誰も支配も征服もしたくない。できれる
ことなら皆を助けたい、

ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。私たちは皆、
助け合いたいのだ。人間とはそういうものなんだ。私たちは
皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きた
いのだ。私たちは憎み合ったり、見下し合ったりなどしたく
ないのだ。

この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は
豊かで、皆に恵みを与えてくれる。人生の生き方は自由で美
しい。しかし、私たちは生き方を見失ってしまったのだ。欲
が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へ
と私たちを行進させた。

私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤
立させた。ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上
げた。知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄
情にした。私たちは考え過ぎで、感じなく過ぎる。機械より
も、私たちには人類愛が必要なのだ。賢さよりも、優しさや
思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の中は暴
力で満ち、全てが失われてしまう。

飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。そんな発明
の本質は人間の良心に呼びかけ、世界がひとつになることを
呼びかける。今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のも
とに、絶望した男性達、女性達、子供達、罪のない人達を拷
問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いている。

私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。
私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、
人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。憎しみは消え去り、独
裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々の
もとに返されるだろう。決して人間が永遠には生きることが
ないように、自由も滅びることもない。

兵士たちよ。獣たちに身を託してはいけない。君たちを見下
し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、何を
考え、何を感じるかを指図し、そして、君たちを仕込み、食
べ物を制限する者たちは、君たちを家畜として、単なるコマ
として扱うのだ。

そんな自然に反する者たち、機械のマインド、機械の心を持
った機械人間たちに、身を託してはいけない。君たちは機械
じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。君たち
は心に人類愛を持った人間だ。憎んではいけない。愛されな
い者だけが憎むのだ。愛されず、自然に反する者だけだ。

兵士よ。奴隷を作るために闘うな。自由のために闘え。『ル
カによる福音書』の17章に、「神の国は人間の中にある」
と書かれている。一人の人間ではなく、一部の人間でもなく、
全ての人間の中なのだ。君たちの中になんだ。君たち、人々
は、機械を作り上げる力、幸福を作り上げる力があるんだ。

君たち、人々は人生を自由に、美しいものに、この人生を素
晴らしい冒険にする力を持っているんだ。だから、民主国家
の名のもとに、その力を使おうではないか。皆でひとつにな
ろう。新しい世界のために、皆が雇用の機会を与えられる、
君たちが未来を与えられる、老後に安定を与えてくれる、常
識のある世界のために闘おう。

そんな約束をしながら獣たちも権力を伸ばしてきたが、奴ら
を嘘をつく。約束を果たさない。これからも果たしはしない
だろう。独裁者たちは自分たちを自由し、人々を奴隷にする。
今こそ、約束を実現させるために闘おう。世界を自由にする
ために、国境のバリアを失くすために、憎しみと耐え切れな
い苦しみと一緒に貪欲を失くすために闘おう。
理性のある世界のために、科学と進歩が全人類の幸福へと導
いてくれる世界のために闘おう。
兵士たちよ。民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう。
コメント
プロフィール

日本財団脳研さんの画像
日本財団脳研
プロフィール
ブログ
カテゴリ
https://blog.canpan.info/brains/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/brains/index2_0.xml
ブックマーク
月別アーカイブ
最新トラックバック
情報肥満 (07/16)