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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


直径4ミリの「脳」作製 76  [2013年09月23日(Mon)]
直径4ミリの「脳」を人のiPS細胞から作製した。病気解
明に期待、研究はどんどん進む。文献教育学や文系心理学や
文系教育学の時代ではない。脳科学教育学である。物理・化
学・数学に基礎を置く脳科学教育学の創出の時代である。

1 人間のiPS細胞から直径約4ミリの立体的な脳組織を作
  ることに成功した。ネイチャー発表
2 脳組織には大脳皮質に似た構造や髄膜などが含まれており、
  複雑な人間の脳の一部を形作った画期的な成果。脳の成長
  が滞る小頭症の患者のiPS細胞からも脳組織を作り、発
  達異常が起きることを確認した。
3 チームは「脳が出来上がる仕組みを調べたり、人間の脳に
  特有な病気の仕組みを解明したりすることにつながる」と
  している。
4 人間のiPS細胞を神経系の細胞へ変化させ、ゼリー状の
  物質の中に入れて培養。4日後、培養液の入った容器に移
  し、液をかき混ぜながら、さらに培養した。すると神経系
  の細胞への変化を始めてから2カ月で、直径約4ミリの脳
  組織に成長した。
5 この脳組織には、大脳皮質と同じように細胞が層状に重な
  った構造が見られた。記憶をつかさどる海馬の細胞や、目
  で光を感じる網膜なども含まれていた。
6 ただ各部分の位置や形は本来の脳とは異なり、全体の大き
  さは10カ月間培養を続けても直径約4ミリより大きくな
  らなかった。脳組織の中央部では、酸素や栄養が行き渡ら
  ず細胞が死んでいた。
7 一方、小頭症患者の皮膚の細胞から作ったiPS細胞を同
  様に培養したところ、発達に異常がある脳組織ができ、症
  状を再現できた。
8 人間のiPS細胞からはこれまでに、腸や腎臓や膵臓の一
  部、小さな肝臓などの立体的な組織が作られている。
9 人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、皮膚や血液など、特
  定の機能を持つ細胞に数種類の遺伝子を導入して、受精卵
  に近い状態にした細胞。
10 ほぼ無限に増殖させることができ、培養条件を変えること
  で心臓や神経など目的の細胞に変化させることができる。
11 病気やけがで機能を失った部分を修復する再生医療や創薬
  への応用が期待され、世界で初めての臨床研 究が8月に目
  の難病を対象に始まった。2006〜07年に山中伸弥京
  都大教授が開発、12年にノーベル医学生理学賞を受賞し
  た。
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