• もっと見る

脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


願い・祈りと脳科学 [2013年05月21日(Tue)]
脳科学者・中野信子さんが「脳科学からみた祈り」と言う本を
潮出版から出しました。分りやすく素晴らしい内容です。メモ
でお伝えします。私の経験も入れています。参考にして下さい。

・祈りは個人の願いの表出、十人十色・千差万別です。
・ネガテブな感情は、コルチゾールを過剰分泌し、海馬を萎縮
 させます。
・良い祈りは「βエンドロフィン」「ドーバミン」「オキシト
 シン」を分泌し、良い動きを生み出します。
・「βエンドロフィン」は脳の活性・免疫力をつけ、記憶力や
 集中力を増します。
・「オキシトシン」は「愛情ホルモン」と呼ばれ、愛おしさを
 生み出し、記憶力も高めます。
・敵対心は、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」(怒りの
 ホルモン)を分泌するのです。
・前向きな心・笑い・感謝の気持ちは、多幸感や快感を生み出
 します。
・「オキシトシン」は、愛おしさを生み出すもとです。
・「南無妙法蓮華経」は響きに、深遠な意味合いや力強さがあ
  ります。豊かなイメージを生みます。
・海馬は「展望的記憶」(Prospective Memory)をコントロ
 ールしています。
・いつも「祈る人」ほど「展望的記憶」を持って生きています。
・「祈り」こそ「最高の良薬」「天然の妙薬」です。
・「困った時の神頼み」では脳に変化を及ぼしません。継続が
  大事です。三日坊主ではニューロンのネットワークはでき
  ません。
・祈りは惰性になりやすいのです。マンネリでは意味ありませ
 ん。願いをイメージ化するなど工夫をするといいでしょう。
・幸福感は愛他・利他行動から生まれます。愛他・利他行動は、
 生命の根源的な原理です。
・祈りは鮮烈な幸福感をもたらします。体験でわかります。
・「方向定位連合野」は、自分と他人の境界をなくしする場所
  です。
・祈りは万物と自分が分かちがたく結ばれていることを直感さ
 せます。秩序への回帰です。
・脳は困難を乗り越えたびに満足し、達成感を喜びます。
・対話こそ、脳を育てる最高の「刺激」です。人間脳を全面的
 に発達させます。
・脳を若く保つには、適度の刺激と適度に困難な課題が必須で
 す。
・難問が解けた時、強烈な快感を覚え、幸福感に満たされます。
・脳の幸福は変化のダイナミズムの中にあります。
・脳は同苦します。人の不幸に耐えられないのです。共感脳が
 おでこ部分にあります。
・「認知的焦点化理論」では「運の善し悪しまでが決まってく
  る」といいます。
・「配慮範囲」の広い人は、自分の周囲に盤石なネットワーク
  を作ります。
・「自分は愛されている」感は自己肯定感・自己評価・幸福感
  に直結します。「愛されていない感」は「うつ」を引き寄
  せます。
・自己評価は低いのは高校生だけではありません。日本人全体
 の特徴です。
・世の名将や名経営者は部下を我が子のように可愛がりました。
 松下幸之助・本田宗一郎・井深大などはよい例です。現代で
 は稲盛和夫氏が好例です。
・人間には「人を育む幸せ」があります。誰にも「利他の幸福」
 があるのです。「配慮範囲の拡大」は愛の拡大です。狭く閉
 じ込めるのは人を育てません。
・日蓮は「一切衆生の同一苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」 
 と言いいました。宮沢賢治も同じ考えでした。
コメント
プロフィール

日本財団脳研さんの画像
日本財団脳研
プロフィール
ブログ
カテゴリ
https://blog.canpan.info/brains/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/brains/index2_0.xml
ブックマーク
月別アーカイブ
最新トラックバック
情報肥満 (07/16)