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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


「脳科学と教育」研究の願い [2012年02月03日(Fri)]
どなたか「脳科学の知見を生かした教育」を引き継いで下さい。
思いきって「研究メモ」を公表します。参考にして下さい。(桑原)
         
     ―脳科学の原理と教育への架橋―
             桑原 清四郎

1 脳の仕組みと機能・働き
(1)脳の仕組み
 @ 脳幹
 A 大脳辺縁系(扁桃体・海馬・側座核)
 B 大脳新皮質
 C 前頭前野
(2)神経伝達物質
 @ ドーバミン
 A セロトニン
 B ノルアドレナリン
(3)機能・働き    
 @「新しい脳」が発達している人間
  ・進化の最先端
  ・爬虫類脳から哺乳類脳、霊長類ヒト脳など全部含んで人間
  ・シナプス発火・結合・増強(LTD) 
  ・長期増強の3つの特徴・・・特異性(興奮したものだけ強
   化する)
  ・協同性(全部刺激)・連合性(組み合わせ)
 A 脳の役割は「知・情・意」   
  ・知・・・中心溝から後半、脳全体の約60% 後頭葉1
       5%、頭頂葉20%、側頭葉25%
  ・情・・・脳幹の最前部、古い脳で大脳辺縁系と呼ぶ。
       脳全体の5%、情動の中枢       
  ・意・・・前頭葉 脳全体の35%、促進と抑制のバラン
       ス、意思の中枢
 B 高度な働きをする連合野
  ・全ての体験知識は感覚や知覚の組み合わせで起こる。
  ・純然たる感覚野・運動野・視覚野は少なく大半は連動野
 C 明らかになった大脳の役割分担
  ・大脳皮質は機能ごとに分類
  ・全身地図 ・脳地図 ・音地図 
 D 円柱状(コラム)にまとまっている機能
  ・更に細分化して機能ごとに分類
  ・円柱コラム構造、直径1ミリ以内0.8ミリ程度が多い。
  ・6層構造 入力は4層、出力(運動)はX層とV層 
   皮質間連絡はV層、古皮質と原皮質では6層を形成しな
   い。発生過程でも6層をとることはない。
 E 脳の働きは脳波でわかる。
  ・脳はニューロンの集合体  
  ・活動は電気現象を伴う。光トポ、血流、脳波、MRI、
   fMRI、PET
  ・α波とβ波が重なると痴呆状態を示す 
  ・α波・・・落ち着き 出来上がった神経回路の日常的な
       活動状況を示す。
  ・β波・・・活動中・興奮 
  ・θ波・・・眠気 樹状突起の細かい枝がどんどん伸び、
       つなぎ変えている状況を示す。
  ・δ波・・・深い眠り 遺伝子プログラムに従って神経
       回路がどんどん発現する状況。
 F 画像情報は前頭前野(PQ)に行かない。
  ・ワニ脳回路にとどまる。動物脳や哺乳類脳の回路に
   いかない。
 G 人間、特に子どもの教育は、「脳全体を育てる」こと
   が重要、PQに偏ってはダメ             
2 脳科学の知見を教育に生かす原理
(1)脳はスポンジ、どんどん吸収する。
(2)脳は二進法法、やるかやらないか、暑いか寒いか、
  「生ぬるい」は脳が混乱
(3)脳は思った方向、願った方向に伸びる。脳は刺激で
   発育する。刺激がないと育ない。
(4)脳はネットワークである。シナプスが人格をつくっ
   ている。
(5)シナプスは発火し、結合し、増強する。
(6)授業をするに当たって子どもに言っていること。
   @がばっつと喰らいつくこと。
   A脳みそ絞りをすること。頭が痛くなるほど・・・
   Bどんどん書くこと、どんどん発表すること。
3 脳科学と教育の架橋ー実践のヒントー 
(1)脳は開放系である。
(2)経験の束がその人である。「君の人格は君のニューロン
   である。」 
(3)情動が大事、「知・情・意」でななく、「情・意・知」
   の順である。      
  ・脳幹(生きている)価値系回路が重要
  ・大脳辺縁系ー情動の中枢ー(たくましく生きる)
  ・大脳新皮質ー知性の中枢ー(かしこく生きる)    
  ・前頭前野ー人間性の中枢ー(人間らしく生きる)
   を一体としてとらえることが大事である。
(4)愛され可愛がられないと育たない。
   ー『愛は脳を活性化するー松本元博士ー』
  ・側座核は愛情・安心・意欲、扁桃体は快・不快・自己防衛
  ・虐待と脳の萎縮・発達障害と脳(残存能力を生かすこと)
(5)ニュロン・樹状突起は使えば伸びるし使わないと衰える。     (6)教育の目的は情動のコントロ−ルである。前頭前野の開発
   とも言える。
  ・我慢中枢・思いめぐらし中枢・人間関係中枢などがある。     
  ・扁桃体や視床下部からの本能や情動を前頭前野を使ってコ
   ントロールする。
  ・教育の要締は意志を鍛えること。
(7)脳は進化の所産、最高傑作である。                     
  ・ヒト脳に生命38億の歴史が込められている。
  ・脳・体・遺伝子が三位一体で今の自己を創っている。
   脳細胞から自己の総体へ
  ・シナプスが人格をつくる。
(8)実践の優劣は、活動が脳の機能と順行していること。
  ・脳に順行するとうまくいくし、逆行すると脳が混乱を起こ
   し人間がダメになる。
(9)こたえは脳に隠されている。探り当てるのがプロの仕事
  ・脳は自動回答発見機・成功が成功の元、小さな成功を繋
   げていこう。
  ・what回路・How To回路・Why回路 
(10)指導要領は脳の中にある。
  ・指導要領は日本の教師が生み出した最高の財産、   
  ・いずれにしろ子どもに合わないのは成功しない。
(11)教職の専門性とは、脳の回路を探り当てることである。
4  研究との関わり
(1)研究主題
「子どもが意欲的に学習し、自ら学力を高める教育課程の研究」
     ―脳科学と教育の関連を重視した指導の工夫―
(2)授業の基本は
 @ 課題のイメージ化ー大脳新皮質ー 
 A アレゴリズム(解法の手順・方法)の明確化ー海馬・扁桃
          体・側頭葉ー 
 B トレニングによる習熟化ー小脳・大脳基底核・脳幹ーの3
          つである。
(3)「意欲と感動」を生むために
 @「教育は愛」愛されなければ、安心が生まれない。安心がな
   ければ意欲はわかない。
 A 扁桃体は、好き嫌いを支配し、側座核は安心と意欲をう
   む。安心のない所に教育は生まれない。
 B 意欲が高まると意欲満々の「やる気」がでる。 
 C「やる気」は脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質の3つが連携し
   て強力に起こる。脳幹が出発である。
 D「やる気」の妙薬は成功体験・「ヤッター体験」である。
   感動は成功体験から生まれる。
 E 小さな成功体験を積み重ねることが大事。成功が成功を
   生む。
 F 脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質を一体のものとして捉え
   鍛え、育むこと。
 Gやる気を起こさせる7箇条
  ・褒める。
  ・目的意識や目標を強く持つ。
  ・対象などを好きになる。
  ・快感を味わう。
  ・集中力を高める。
  ・適度な運動を心がける。
  ・十分な休息をとる。(質のよい眠りや休息) 

*全国の先生方、
 どなたか勇気を持って挑戦してみませんか。5年前の記録です。川口・芝中央小が研究を開始する際の基調講演メモです。本研究は「日本とフィンランド教育プロジェクト」に発展しました。現今の研究は、根幹を忘れ、細部にこだわり、隘路に迷い込んでいるようです。細かすぎます。ダイナミックな教育活動をどう生みだすか。知・徳・体のフレームをどう広げるかです。できることから始めてみませんか。わかることは何でもお答えします。
 メール:tarougorou@coral.plala.or.jp、048−255−8938
コメント
脳の観点から教育をすればかなり変わってくるんでしょうね、興味深いです。
Posted by:吉野@自然療法  at 2012年07月13日(Fri) 01:06
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