• もっと見る

脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


「エピジェネティクス」@ [2015年06月28日(Sun)]
遺伝子はDNAで構成されている。このDNA配列に変化が起
こると、その変化は細胞分裂を介して、あるいは個体を通
して、次の世代に受け継がれる。これを「エピジェネティ
クス」という。
一般的に、人間の成長・発達は「遺伝と環境」加えて本
人の「チョイス」による。「チョイス」の連続が生活その
ものである。「チョイス」の質が成長の質を決める大きな
要因である。日々の生活の中で何を「チョイス」するか。
「チョイス」が本人の成長を決定する。
「エピジェネティクス」はDNAで起こっている「チョイス」
ともいえる。

       「エピジェネティクス」

・同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、1人は遺伝性の病気
 を発病し、もう1人は健康である。遺伝子は同じでも、エ
 ピジェネティックには違いがあるからだ。
 遺伝子の働きはもっと自由なものです。
・エピジェネティックな違いはどうして発生するのか、その
 複雑なシステムや遺伝子が環境から受ける影響、世代を超
 えて子孫に遺伝する仕組みは? 
・ノックアウトマウス:3年とか4年ぐらいかかり、一匹の
 マウスを作り出すのにポルシェ3台分ぐらいのすごい研究
 費をかけたのに、作ったマウスが全然異常がなくてピンピ
 ンして健康そのものだった。遺伝子同士は互いにもっと動
 的に作用して、平衡状態にあることに気がついてきた。
・多くの遺伝子は、いろんな相互作用によってその効果をも
 たらしている。
・一つの遺伝子がなくても、それを代替する。バックアップ
 する。その働きを埋め合わせる。バイパスを働かせ使わな
 いようにしたりする。
・いつでもやりくりできるような自由度がある。動的平衡・
 色々な遺伝子が色々な作用をしている。
・遺伝子だけを受け継いでいるのではない。その遺伝子がど
 のように働いていくか・振る舞うかも受け継いでいる。
・エピジェネティクスは、動的平衡と非常に重なる。
コメント
プロフィール

日本財団脳研さんの画像
日本財団脳研
プロフィール
ブログ
カテゴリ
https://blog.canpan.info/brains/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/brains/index2_0.xml
ブックマーク
月別アーカイブ
最新トラックバック
情報肥満 (07/16)