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虹の夢

生き難さを抱えている人たちの幸せな未来を願っている「お節介おばさん」の徒然日記です。

自閉症/発達障害のある方など生き難さを抱えスペシャル・ニーズを持つ方々の「未来を創りたい」…そんな大きな夢を叶えるために、「楽しく・嬉しく・明るい」情報発信をしていきます。

2020年度「放課後等デイサービス 評価アンケート」の結果を2021.2.19の記事に掲載しています。
併せてご覧ください。


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価値に気付き、感動として伝える [2013年09月19日(Thu)]
「ぶれいん・ゆに〜くす」って、こんな素敵なところだよ。
って、たくさんの人に感じていただける「会社案内」を作成する試みが進んでいます。
バークレーズ証券株式会社様からの助成をいただいて、月に1度ずつ東京から日本メンタリングマネジメント協会の鈴木秀一さんにお越しいただき、「組織基盤強化」のために始めた職員研修が実を結び始めています。
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日々の仕事をやりながらの作業。
ご苦労かけてます。
でもね。
完成時の達成感と感動は、必ず私たちの諦めない力になると思うのです。

この仕事を始めてからいろんなことがあったけど、ずっと傍らにいてくれたスニフさんが作成中の会社案内文。
活動のカテゴリ―の一つ「啓発」をまとめてくださいました。
これは私たちの「決意」でもあります。


『自閉症の人の事を知れば知るほど 好きにならずにはいられない

尊敬せざるを得ない

彼らの優しさ寛容さ

理解するほど良い面が見え 怒りの気持ちが湧いてもそれに当惑することはない なぜそうなるのかがわかるから

知れば知るほど どれだけ彼らが必死にやろうとしているかが分かる

私たちの世界で生きていくために多大な努力をしている事を

その事を理解すれば敬意の念を持たずに仕事をすることは出来ない

                    ゲイリー・メジボフ氏の講演会より

自閉症 発達障害の人たちが どんなに努力をしているか

その事を 一人でも多くの人に知ってもらいたい

そして 目を向けて 気にかけてくれる人が 一人でも増えるように

社会資源が充実して 親亡き後も 地域で尊厳の保たれた生活を送る事ができるように

講師として演壇に立つ時も 支援者として関わる時も 親として過ごす時も 伝えていきたい思いです

そして このコアヴァリューを体現できる支援者を目指します』


そしてこの週末も企画した「2daysセミナー」を始めとする「学び」。
こんな言葉として1頁が作られます。

『発達障害は学んでください

他の人に生まれ変わってやり直したいなんて思わせちゃだめだ

普通の人に近づけるんじゃない 発達障害として一流の人間に育ててください

私たちの研修のスタートは 発達障害の人々を本当に大好きな 支援者との出会いからスタートしています

本物の支援者との出会いと学びこそが 発現されていなかった力を引き出し 光を当て 道を創ります

東京はもとより九州や北海道でも これぞという研修は受講します

また私達は発達障害支援の自前の研修を行っています

 TEACCHプログラムというアメリカのノースカロライナで行なわれている発達障害支援のプログラムについて日本でも有数の支援者をお招きして 自分達も支援の力を磨くべく学んでいます

プロコーチをお招きしての お子さんとの 話し方 聞き方 セミナー

当事者の方をお招きしての講演会

新しい知見での支援を行っている 今注目の支援者など

東京へ出かけて行かなければ受講できない講演会を仙台で企画し高評を頂いています

少しでも多くの人に 発達障害を知ってもらうために 私たちも伝え上手になるために 研鑽を重ねていきます』

いかがでしょう?
私たちと出会ってみたいと思えますか?
私たちと共に働き一緒に自閉症の方々の未来を創りたいと思えますか?
私たちにと一緒に我が子の未来を創りたいと思えますか?

Cafeも、療育も、就労も、それぞれのスタッフが「役割」として、私たちの価値に気付き感動として伝えることに挑戦しています。
完成まではもう少し。
私が一番楽しみにしているのかもしれません。

一人ひとりのスッタフトの出会いを思い返しながら、感謝の夜です。




Posted by 伊藤 あづさ at 22:45 | 今日の感慨 | この記事のURL | コメント(0)
社会起業家への道~社会を変えるを仕事にする [2013年09月18日(Wed)]
社会起業家として育てていただいている宮城大の風見先生と、今年から3年間バークレーズ社の助成を繋いでくださったETIC.の宮城さん
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とのトークショーが有り参加させていただきました。
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今日のテーマは「社会起業家への道~社会を変えるを仕事にする」
「社会を変えるを仕事にする」
そのためには…
「諦めずに続けていけば第一人者になれる」…宮城さんの言葉

「志の連鎖が社会を変える」…風見先生がいつもおっしゃいます。
うん、うん

「自分が行動するからこそ連鎖が起きる」…宮城さんからのメッセージ。
うん、うん、うん!!!

これから社会起業家として立って行くにはいささか歳を重ねすぎました。
私たちの理念を引き継ぐ若い力と出会えたら素敵です。
「諦めない」で訴え続けます。

Posted by 伊藤 あづさ at 23:51 | 今日の感慨 | この記事のURL | コメント(0)
変身! [2013年09月17日(Tue)]
近頃のCさん。
とにかく目覚ましい変身ぶりです。

高校生の頃から知っている彼女は、おかあさんがとても丁寧に育ててくださったことが解る素敵なお嬢さんです。
でも、4月にSchaleの利用者さんになった頃は、掃除道具の使い方もへっぴり腰だし、挨拶もモゴモゴとしか出来ませんでした。
「パティシエになりたい!」と、専門学校の通信で製菓も学んでいます。
でも、通信教育だけで技術を習得することは、少しハードルが高いと判断して、お母様とも何度か相談をさせていただいて、Schaleには「自費」で通っています。
制度上、通信であったとしても、学生とみなされるので、福祉事業の利用は出来ないのです。

4月・5月…
何かあるごとに
「オー・マイ・ゴッ」
というのが口癖でした。
≪仕事をする人の振る舞いとしては適切ではないこと≫
を教えました。
「知らないことは教えれば身に付く」…そういう人です。
知らないだけ。
この頃は、通信教育の課題もなかなか大変そうで、パティシエールゆりさんが、良く課外授業のように面倒をみてくれていました。
6月・7月・8月…
とても熱心にゆりさんの指導を受けました。
「計量」を自己判断で行うと、必ず失敗をします。
出来るだけ自己判断の余地がないようにプログラムは立てますが、慣れてくると「適当」という二文字がチラツキ始めました。
こういう時のゆりさんは、とても厳しいです。
決して大きな声を出すことはありませんが、“どうして膨らまないのか”・“どうして焦げてしまうのか”…丁寧に伝えます。
それでも手順を自己判断で抜いたりすることのないように、イラスト入りの手順を準備をしたり、ゆりさんも「本気」で丁寧に日々のトレーニングの臨みます。
すると…
気が付けば彼女の「オー・マイ・ゴッ」は聞こえてきません。
朝の挨拶は、両手を前に合わせて敬礼に近い角度でお辞儀をしてくれます。
もうロールケーキの生地は安心して任せられます。

何よりも明るく楽しそうです。
中学校では転校をしたり、高校でも馴染みにくさを持っていたり…
たくさん哀しいこともありました。
でも、もうそんな心配はありません。
新作のスコーンも、ゆりさんの指導の下グングン上手になっていきます。
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お母さんが一人で抱えて悩んでいらした時は深い闇の中でした。
お母さんが、わが子のことをとても熱心に学び始めてくださって、彼女はドンドン変わって行ったのです。
これからももっともっと幸せな家族になっていただくために、私たちも学び続けます。
いつか自分のお店が持てるようになると良いね!

Posted by 伊藤 あづさ at 19:37 | 今日のSchale | この記事のURL | コメント(0)
「美味しい!」から届ける「幸せ」 [2013年09月15日(Sun)]
昨日・今日と、ご縁をいただいて「日本NPO学会 震災フォーラム」にご参加の大学やNPOの関係者の皆様へのお昼とお弁当と、懇親会用のケータリングをご提供させていただきました。

昨日のお昼は
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ケータリングは
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お料理は全部で6品。
それにフルーツと
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デザートとして「虹の蔵」も。

そして今日のお昼。
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「オシャレで美味しい!」と大好評だったとお知らせいただき、ほっと胸をなで下ろしています。

初めていただいた大きなご注文でした。
3連休とも重なりましたが、Cafeのスタッフやパティシエールゆりさん・若いスタッフが総出て手伝ってくれました。
福祉事業は「出来高払い」。
利用者がまだまだ少ない状況で、今月のように連休が多いと経営面では不安定さが否めません。
ソーシャルビズネスとして取組むCafeや「虹のおかしやさん」・「虹のおかずやさん」も、みんなで支え合っての継続性・持続性です。
将来的には雇用も考えてはいますが、ソーシャルビズネス部門単独ではこちらもまだまだ。
療育と成人支援と食の事業とが、それぞれに立って行けるようになれたら幸せです。

Posted by 伊藤 あづさ at 19:34 | 今日の活動 | この記事のURL | コメント(0)
ハロウィン準備 [2013年09月14日(Sat)]
今日の中高生プログラムは「ハロウィンデザイン」のサンドウィッチ作り。

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午前のグループの作品
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その子らしくてどれも素敵。
そして午後は男子高校生組。
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「思春期真っ只中」っぽくて、良い感じ。

一人一人がその子らしく育つようにと、皆が願っています。
Posted by 伊藤 あづさ at 16:14 | 今日の「しゃ〜れ」 | この記事のURL | コメント(0)
13日の金曜日&仏滅 [2013年09月13日(Fri)]
今日は「13日の金曜日」しかも「仏滅」。
“クワバラ・クワバラ”とビクビクしながらも、きっと良いことがあるだろうと願っていたら…

1.河北新報社の学生インターンさんが、とっても素敵に紹介してくださいました。
幸せ…
http://flat.kahoku.co.jp/u/intern/GXyRpDgxC57cU4ANwLFV/
「トン、トン、トン。みずみずしいダイコンが、サイコロ状に切られていく。

まな板には、赤い1センチ四方のマス目が描かれている。「マス目があることで、繰り返し安定して切れるようになりました」と、40歳の男性が語る。」
こんな素敵な書き出しです。
私たちの支援の工夫も紹介してくださいました。
「支援があるから働ける」…当たり前になって欲しいです。

『「ほっとできる時間を提供すること」が、地元で出来る恩返し』…スニフさんは相変わらず素敵なことを伝えてくれます。

2.リコー社会貢献クラブ・FreeWill様から30万円の助成をいただきました。
支援目的は「「虹のおかしやさん」プロジェクト商品開発経費として」です。
福祉事業ではなく、ソーシャルビジネスとして取り組んでいる「虹のおかしやさん」の将来に賭けていただきました。
奥山仙台市長さんが、まだお若くて、仙台市の婦人青少年課にいらした時のワークショップで出会い、ずうっ〜と、繋がっているリコーにお勤めのお友達からの推薦です。
「ご縁」って本当に大事。
感謝しています。

3.息子が、実習先企業で活躍しています。
自閉症の人たちに不可欠な支援の観点を、たくさん気づかせてくれています。
何よりも「特性に合った支援」があれば、知的障害のある自閉症の人でも「働いて社会に貢献できる』可能性があることを、示してくれています。
21−22日のトレセミ(9月9日のブログを観てください)で、もっともっと整理されてモデルプログラムが出来ることが現実になってきました。

一方…
やっぱり「13日の金曜日で仏滅」というお知らせも。

息子の「専門学校に行きたい」という願いは届きませんでした。
「特例は認めにくいので、作文と面接の試験を受けてください」と、校長先生からのご連絡。
「作文を書いて提出」は無理です。そういう子です。
せめてノートPCを使わせていただければと願いましたが、それも公平感に欠けるとのことで却下。
・学校に休まず行く
・Cafe実習をする
ことは絶対合格!
でも、校内テストを筆記で受けることは出来ません。
撃沈…
知的障害のある自閉症の子が専門学校に、それも発達障害のこどもたのための学科に入学することは叶いませんでした。
あんなに願い、「課せられた小学校4年生程度の学力」に向かって、公文の学習も続け、3ケタの掛け算・割り算の概念まで進んでいましたが、届きませんでした。

でも「勉強したい」と今日も言っています。
それは、憧れの中学校時代の交流学級のお友達と交流したい気持ちが強いから。
カッコイイ大人の雰囲気の同世代と、共に学園生活を送ってみたかったから。
あんなに「人が苦手」だった子が、「人を求める」ようになっています。
切ないです…

ひとしきり泣きました。
だけど、ボクらは挫けない!
支援仲間の先生と喋って気持ちが楽になりました。
「ボクで良かったらいつでも。」と言ってくださったのが有難かったです。

大丈夫!
道は必ず拓きます。
次の方策のために、泣いてる暇なんてないんです。
息子をガッカリさせない「行けない理由」は既に用意していて予告済み。
「解りました」とスッキリと方向転換するでしょう。

たくさんの「素敵」と「切なさ」の「13日の金曜日&仏滅」でした。



Posted by 伊藤 あづさ at 20:52 | 今日の「素敵」 | この記事のURL | コメント(2)
「教材」としてのボク [2013年09月12日(Thu)]
幸太朗です。
今日からずっと待っていたISFネットライフさんで実習が始まりました。
お仕事は「コピー機の清掃」
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6月の前期実習の時にもチョットだもやらせてもらいました。
9月の実習はお母さんの「Schale」と両方です。
今日と明日、来週の火曜日はISFネットで頑張ります。

Schaleのお兄さんやお姉さん、それに頼りになる里美さんと宮城さんも一緒です。
お母さんは送ってもくれませんでした。
でも、知っているところだし、同じ学校の先輩もいる会社なので不安はありません。
だから、今日も午前中はどんなお仕事の流れなのかビデオを観ながらの確認でしたが、20分以上しっかりと、体を揺らしたりすることもなく観ることが出来ました。
里美さんや宮城さんが「立派でした」って褒めてくれました。

でもね、実際の作業に入ったら、困ることがドンドン…
会社の担当の方は、ボクたちのような特性の子のことをほとんどしらないので、ドンドン口で喋って説明です。
最初は“やったことあるし出来るさ!”って思ったボクだけど、どこに立ったら良いのか、どの方向からどこまで拭いたらいいのか、どこに「注目」したら良いのか、全然解らなくなって…
「三回くらい拭きましょう」って言われても“三回くらい?二回で良いの?三回なの?”って、いつ「終わり」にしたら良いのかも自分で判断することなんて出来なかった…
午前中はボクにしては随分集中できたけど、お昼ご飯を食べた後は、20分くらいやっては「休憩したいです」って言っちゃいました。
お母さんが、企業の人の中で働く時に心配していたピョンピョン跳ねたり、手をパチパチ叩いたりもしてしまいました。
だって、ボクは困っていたんです。

お母さんはね、ボクが「出来る」ようになったら、支援学校に行っているお友達や、これから支援学校に入ってくるお友達も、「みんな出来る」って信じてる。
そして、ボクみたいに学校のお勉強は苦手でも、出来ることで感謝されて“自分は役に立つんだ”って自信を持って社会で活躍出来るようにきっとなれるって。
だからボクは里美さんや宮城さんだけじゃなくて、これからたくさんのお友達がお世話になる会社の方たちのための「教材」なんだって。
スゴイ大役だよね。プレッシャーもあるね。

だけど、お母さんはちゃんと「ご褒美」を用意してくれているから、ボクは頑張れる。
今までもずっとそうだった。
ボクにはすぐには出来ないことでも、大阪の中山先生やTEACCHの仲間の先生の手助けで「工夫」を考えてくれて、みきさんや里美さんたちがいっぱい考えてくれている。
だから、今度の挑戦も「出来る」ようになって、お母さんがメチャクチャ褒めてくれて、お手伝いしてくれた先生たちも喜んでくれるのが解る。
何しろボクは、ボクに解るように工夫してくれなきゃ全然力は発揮できないんだから、とっても支援者が上手くいったか解りやすい教材なんだもの。

ハッキリ言わせてもらうけど、今はみんな
「下手くそ!」
だって経験がないんだもの仕方ないよね。
ボクだってボクの「取扱説明書」を読んだことがない人が最初からボクを取り扱えるなんて思ってないよ。
だから、今度のお休みに中山先生や仲間の先生方が来てくれて、ボクの仕事ぶりを観てくれて、ボクがドンドン出来るようになるようにたくさん知恵を披露して下さるのを楽しみにしている。
その場に居てくれる学校の先生や、ボクたちが働くためのお手伝いをしてくださる方々の目から鱗がバサバサ落ちるのが想像できる。
それが今のボクの「役割」。
それにISFネットは大好きな会社だから、明日も楽しみ。
また学校への帰宅報告の電話で
「楽しかったです!」
ってきっと言えるよ。

今日のお母さんからのご褒美は「ハーゲンダッツのアイスクリーム」。
頑張ったら「良いこと」ってあるもんだよね。
さて…
明日は何だろう?
これも楽しみ。

じゃあ、お休みなさい。
Posted by 伊藤 あづさ at 19:58 | 今日の坊ちゃまくん | この記事のURL | コメント(0)
2年半の日に…生きやすい社会づくり [2013年09月11日(Wed)]
震災から2年半の日に「東北から日本の未来を創造する円卓会議 寄りあいNIPPON」が開催されました。
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岩手・宮城・福島の三県で復興支援に関わってきたNPO・企業・行政の皆さんが一堂に会して。復興の進捗と課題について共通理解し、整理して、具体的な「変化」を起こすための円卓会です。
@自立とコミュニティーづくりの課題の整理
A観光と人材交流の持続性
B子供の遊びと学び
の3つのテーマで総勢160名近い方がいろ〜んなことを感じ合いました。
私が参加したのは@の分科会
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釜石での実践を通してフロアとも交流。
スピーカーのお一人、(特活)いわて生活者サポートセンター参与の吉田直美さんが提供して下さった話題が、とても私たちの課題と共通していることに、力強さをいただきました。
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「みんなが生きやすい社会づくりを考える」…社会全体が経済優先になり、人と人とのつながりが希薄になるにつれ増えている「生きづらさ」を感じている人たち。
私たちのこどももそうです。
その「生きづらさを感じさせない社会=みんなが生きやすい社会」にするにはどうしたら良いのか?
つまり「より良く生きるために」は…

吉田さんは「寄り添い型生活再建支援」のポイントを以下のように提示されています。
@よりよく生きるための支援であること→生きていく幸せ感を当事者とともに高めること。当事者が自己肯定感、自己有用感を持つことの支援であること。エンパワメント・ストレングスモデル・リフレーミングを意識して支援すること。
Aくらしの駆け込み寺、くらしの総合病院であること→誰も排除しない。どんなことでも受止める、確実に処置する場所であること。いざと言う時に役に立つ場所であること。またその安心感を与える場所であること。
B制度本位ではなく当事者本位で対応すること→相談支援に間口と敷居と限定した範囲を設けないこと。継続的、制度横断的な支援をすること。縦割りの意識を持たずに、当事者本位の横割りの意識を持つこと。
C信頼関係がすべての基本であること→最初のコンタクト時が肝心。ここで傾聴、共感。苦しみ、悲しみ、喜びの分かち合いをして、信頼関係を構築すること。これがすべての始まりであり、基本であること。
D専門知識を持った公の家族、公の友達という立場で臨むこと→当事者は孤立していることが多い。血縁や地縁に関係しない、新しい関係(公の家族、公の友達)を構築すること。これがすべての始まりであり、基本であること。
E何でもしてあげるスーパーマンではなく使えるものをつなぐコーディネーターであること→プランナー、ケースマネージャー、ソーシャルワーカーであること。地域資源をうなく活用する。当事者のよりよい生き方を支援することに使えるものは何でも使うこと。
F当事者個人の資質・問題に押し込めないこと→当事者の目の前の状況のみにフォーカスしないこと。包括的・全体的(ホリスティック)な視座に立つ。社会も変わらねば個人は変われないという意識も必要。
Gステップアップ方式で支援すること→当事者が成功体験を積み重ねて自信をつけていく手法も必要に応じて取り入れること。山登りと一緒。時折、遠回りしたり、下ったりするが、少しでも進めば確実にゴールに近づく。たいへんなのは最初だけ。先の光(ゴール)を見据えながら進むこと。
H目に見えないものを大切にすること→物資的なもの(=一時的な幸福)だけではなく、目に見えないもの(=恒久的な幸福に繋がる)を大切にすること。
I支援のモットーとして次のことを意識すること→
・一番苦しんだ人が一番明るくなれるように
・人による、人のための、人としての尊厳回復

「未来を創る」ためのより具体的な行動指針を示していただいたと感謝しています。
被災者支援であれ、自閉症/発達障害児・者支援であれ「大切にすること」は同じです。
節目としている2017年「世界自閉症併発day」10年目のこの年に、今よりも少しでも「生きやすい社会」が構築されていることを目指して、明日からもまた精進して行きますね。

Posted by 伊藤 あづさ at 21:14 | 今日の学び合い | この記事のURL | コメント(0)
又村さんがやってくる [2013年09月10日(Tue)]
又村さんが宮城に。
仙台以外の市町村が活発になるのは素敵。

日 時 : 平成25年9月15日(日) 14:00〜16:30

内 容 : 『みんなで勉強しよう!! 第2回 にこにこ勉強会 Part1」
13:30 〜 14:00 受付
14:00 〜 16:30 勉強会テーマ 
「障害者制度改革と障害者総合支援法の概要 最新版」

日 時 : 平成25年9月16日(月) 10:00〜13:00

内 容 : 『みんなで勉強しよう!! 第2回 にこにこ勉強会 Part2」
9:30 〜 10:00 受付
10:00 〜 13:00 勉強会テーマ
「子ども達の進路を考えよう(相談支援,ダイレクトB etc)」・・・80分
〜 休憩 10分 〜
「やっぱり気になる「お金」の話(初心者版)」・・・80分
事前質問回答 10分

《両日共通事項》
講 師 : 全日本手をつなぐ育成会 広報誌「手をつなぐ」編集委員
全日本育成会政策委員                 又村あおい 氏

場 所 : まほろばホール 大会議室・会議室
     (住所 黒川郡大和町吉岡南二丁目4−14 電話 022-344-4401)

参加費 : 参加費300円(資料代等)

定 員 : 120名(定員になり次第,締め切らせていただきます。)

参加申込みと事前質問事項について
別紙参加申込書(下部分に事前質問欄あり)に記入の上,平成25年9月10日
(火)までお手数をおかけいたしますが,大和町保健福祉課 福祉班まで提出又はFAXをお願いします。(期限厳守,電話での申込みは不可)また,当日の質問時間は,事前にいただいた質問についての回答のみとさせていただきますので,質問のある方は,必ず期限までに質問事項の提出をお願いします。(勉強会終了後に質問したい事が出来た場合も,勉強会当日,質問用紙をお渡しいたしますので,後日提出いただいても,又村さんへ依頼し,主催者側より質問者へ回答をさせていただきます。)

主 催 : 大和町障がいを持つ児童の親グループ にこ2きっず

参 加 申 込 先 : 大和町保健福祉課 福祉班   FAX:022-345-7240

勉強会問合せ先 : 大和町障がいを持つ児童の親グループ にこ2きっず  上田
 にこにこ専用電話 080-6001-8665(平日15:30〜18:00のみ対応します。)
 にこにこE - mail taiwa(た い わ) -( ) mama2525( ま ま にこにこ) @
ezweb . ne . jp

 後 援 : 大和町・大和町手をつなぐ育成会・宮城県七ツ森希望の家
Posted by 伊藤 あづさ at 21:08 | セミナー案内 | この記事のURL | コメント(0)
「働ける」支援 [2013年09月09日(Mon)]
就労支援仲間のISFネットライフさんと、コニカミノルタさんのご協力をいただいて、今年のTEACCHトレセミ2daysは、とっても実践的な内容が実現することになりました。

TEACCHトレーニングセミナー(就労支援編)

日時 平成25年9月21日(土)13:00〜17:00
           9月22日(日)10:00〜16:00

内容 コピー機の清掃業務を「構造化」を通して「一人で出来る」ようにする。

講師:自閉症e―サービス 中山 清司先生他3名

会場:ISFネットライフ仙台営業所
   〒984-0051
   宮城県仙台市若林区新寺1丁目4番5号 NORTHPIAビル8階
   
受講費 20,000円(全二日間講義・実習・マニュアル込)

持参物:筆記用具/エプロン/参加費等

今や起業や学校に必ず導入されている複写機。
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そのメンテナンス清掃を、私たちのこどもの「仕事」に出来ないか…
そんな願いを持っての企画です。
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将来は、アメリカでのモビルクルーのように、チームを作って企業様に訪問。
リーダーも障害のある方々担う。

この事業は「仙台市中間的就労創出事業」に採択され、東日本大震災により離職された方などの中で、一般就労への移行が困難な高齢者や障害者等の被災求職者を対象とした就労訓練の場の創出を行う事業者に対する助成制度を活用しての運営です。
Schaleの利用者さんの中からも、施設外就労実習としてISFネットライフさんでこの業務のトレーニングに励み、コニカミノルタさんの正職員として雇用していただく道も開かれました。
知的に高くはない自閉症圏の人たちの新しい就労モデルとしての可能性も大きいです。
その伏線としてのトレセミです。
支援学校の先生方や、仲間の就労移行支援事業所の支援員の皆様にもぜひご参加いただきたいと願っています。

お問合せやお申し込みは「ぶれいん・ゆに〜くす」まで
TEL:022−263−1402


Posted by 伊藤 あづさ at 19:40 | セミナー案内 | この記事のURL | コメント(0)