完成間近
[2012年06月30日(Sat)]
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新デザインデビュー
「夢」の7階建て
夕方から、今年度のJDD-NET年次大会の実行委員会出席のため福島に行ってきました。
被災地で開催する意味を含めて、熱心な討論が繰り広げられました。 市川代表/内山・藤堂両理事も駆けつけて下さり、MTGだけではもったいないような豪華な顔ぶれです。 例の「親学」の話題も出る中「正しい発達障害」を伝える・感じられる内容に…と、プログラム内容が少しずつ煮詰まってきました。 福島は元より、宮城・岩手の被災県が真の復興を遂げるためにも、「発達障害」のご本人とご家族が夢を描けるように、具体的な支援を知る必要があると「体験博」も20程度のワークショップが展開できるようにと企画中です。 「夢」の話と言えば、今週若手スタッフさとみさんは、私から大きな宿題を与えられて四苦八苦しています。 私の頭の中にある「夢の7階建て」を視覚化するという作業です。 以下、荒唐無稽で終わるか実現するかは、3年先が一つの目安。 1階はCafe 2階は食の幸房 3階は事務と相談と情報ステーションのスペース 4階はこどもたちの療育のステージ 5階は就労支援のステージ 6階は成人ご本人やご家族同士の交流スペース 7階はコープラティブハウス 建物の外壁には虹が彩られ、1階のCafeは晴れた日にはオープンエアーにして地域の皆さんの井戸端としても活用していただいて… 仙台の、出来れば繁華街にそんな場所があって、「地域で尊厳の保たれた自立した生活が叶う」モデルエリアが実現できたら… 壮大な「夢」です。 でも、公言することに決めたんです。 背中を押してくれたのは、松下幸之助さんの言葉。 そして、昨年亡くなった加藤哲夫さんが遺して下さった言葉。 余生の残り少ないオバサンの戯言です。 でも、数年後、7階建ての一部でも実現していたら素敵じゃないですか? 「志への投資」を胸を張ってお願いできるように、スタッフ皆で知恵とスキルを出し合うことが出来たら幸せです。
深イイ話。
香川教育大の坂井聡先生が折々FB上で「いいね!」やコメントを下さいます。
きっかけは、息子が中学校支援学級時代に作った「日めくりカレンダー」をFBにアップするようになったことです。 坂井先生とは、まだ先生が現場で教壇に立っておられる頃にATACカンファレンスで初めてお目にかかり、“こういう先生に教えてもらえるこどもたちは羨ましいな…”と憧れていました。 現場で培った支援力の高さに感服するコメントを今日もいただきました。 アップしたカレンダーは これを観た坂井先生からのコメントは 『忘れることができなくて悩んでいた自閉症のある少年に、忘れ方としてトイレットペーパーにマジックで書いて流せばいいよといって、一緒に書いて流したことがあります。少年曰く、「これで忘れられんですか?」私、「はい、辞書で水に流すという項目を見てごらん」少年、「そういうことだったんですか。忘れ方を教えてもらいました。ありがとうございました。」このエピソードを思い出しました。忘れることは大切なことですね。』 私は瞬間的にお返事しました。 『坂井先生:コメントありがとうございます。 切ないですね。 でもその方は先生と出会えて本当に良かったですね。 支援力を上げていきます!』 すると、程なく 『その後その少年からメールが来ました。そこにはこう書かれていました。「忘れ方を教えてもらいありがとうございました。分かったことがあります。それは、忘れてはならないことはトイレットペーパーには書いてはならないということです。」そのとおりですね。これで彼は忘れ方を学んだなと思いました。よかったんですよこれで。』 と。 私は再び返信『 坂井先生:素敵なお子さんですね。彼のようにスッと受け取れるような子どもに育ててあげたいなと思います。』 と。 以前感情のコントロールのツール「CAT-Kit」を学んだ時に、服巻智子先生は「サークル」を使って「楔を打つ」ということを教えて下さいました。 あまり良いことのない人生を歩んできたであろう成人期の方々に、自らの力で堂々巡りのような負の循環に「楔を打って断ち切る(区切りをつける)」ための支援方法の一つとしてご紹介いただいたように記憶しています。 自ら断ち切るための「タフ」さを積上げていくことが、幼少期からの継続的な支援の中で重要であることを、成人支援をさせていただくことで痛感しています。 アドバイスを貰った時に、スッと“そのようにやってみよう”と受取り、実行できるためにはこういうタフさがカギになるように感じています。 そして、坂井先生のように「具体的に」彼らの特性と理解の仕方に沿った知識とスキルを使いこなせる支援者の存在も大きいと感じています。 「出会えてよかった」と感じていただけるような支援者集団になれたら幸せです。 「深イイ」エピソードが次々と起きてくる…そんな事業所を目指します。
心遣い
Cafeに、経営の極意「口コミとリピーター」が増えていることを感じる今日この頃。
今日は帰り際に 「お土産です」 と、スタッフへの心遣いをしてくださったお客様。 ショコラマダムの話によれば 連休明けに佐賀から転勤でいらした女性の方からとのこと。 なんか嬉しいですね。 街の中でひっそりと(何しろ看板もまだ出てませんから)営業しているCafeのスタッフのことを思い出してお土産を買ってきてくださる。 望んでいたような交流が生まれつつあることがとっても素敵。 出産間近の娘さんと良く来てくださっていたお母さまからも、無事お生まれになったことをお聞きしました。 「妊娠中に私の悩みを聴いていただいていたんですよ〜」 と伺い、Cafeスタッフの素晴らしさを誇りに思いました。 結構難産で、小さかったことを気がかりのようにお話しされた時も 「小さく生んで大きく育てれば良いんですよね〜」って。 SchaleのCafeは、こんな風に街の中で見知らなかった人たちと出会い、繋がりを作り、いろんな「安心」が広がることを願って開設した場所でもあります。 就労移行の利用者の方々の実習施設としても展開しています。 お客様をお迎えするためのしつらえは、お掃除からセッティング。 そして調剤準備と活躍していただいています。 2脚ずつ違ったデザインの椅子と、これまた2枚ずつ違ったデザインのランチョンマットをセットするのも、その人その人の個性があふれます。 スタッフも 「あ〜しなさい。」とか「こ〜しなさい。」 とは言いません。 ショコラマダムとスタッフ利恵子さんの接客スタイルと同時に、「雰囲気づくり」に大貢献をしてくれています。 お客様との交流が生まれることの背景に、Schaleで同じ時間を過ごす一人一人の役割が果たされていることを幸せに思います。 今週は「リビング仙台」さんに『うわさのショップ』として掲載頂きます。 また新たな出会いがあることを願って、明日のメニューを考えるスタッフに感謝です。
放課後の安らぎ
毎日15時過ぎ(普段は16時近くからですが)に中高生が
「こんにちは〜」 と、学校から帰ってきます。 Cafeのお客様も一段落して、就労移行のお兄さん・お姉さんも帰って、スタッフも一息ついた頃。 WEEK DAYはほんの数名のこどもたちですが、しっかりと「個別」の支援が叶います。 スキルトレーニングは大きな目的ですが、思春期のこどもたちには、家に帰る前にチョット一息ついて、学校でのイロイロを荷降ろして、すっきりとした表情で家に帰るための拠り所にもなっているようです。 高校3年生のアオイさんは、クッキングスキルを積んでいます。 今日は「お好み焼きを一人で作る」ことに挑戦。 手順書を観ながら、少しだけスタッフのしずかさんに手伝ってもらって3枚焼きました。 そして2枚をペロリと… お腹が空いていたのかしら… もちろん「美味しかった」ンですよね。 残りの1枚は、居合わせたし〜ちゃんや、スタッフに分けてくれました。 「お店のみたいに美味しいね〜」と絶賛の嵐。 お腹も心もいっぱいで帰って行きました。 高校1年生のし〜ちゃんは、パソコンのトレーニング。 ほぼブラインドタッチをマスターしているので、今日は自分から手元を観ない工夫。 成績の記録をEXCELLで作製したりもしています。 小学校6年生で出会ったし〜ちゃんも、すっかり女の子らしくなって、得意なことをグングン伸ばしながら、大学生のお兄さんたちとの時間を楽しそうに過ごしています。 放課後の単なる居場所ではなく、でも塾のように詰め込まれるだけでもなく、感情コントロールの面でも大らかに育っていける支援を心がけながら、10年後のこの子たちの穏やかな日常を想い描くことは、とてもワクワクする時間です。 ご家族の願いも叶うことを願い、これからもこどもたちの「安全基地」としての役割を担えたら幸せです。
初めての「奨励金」
新生Schaleになってから、
役割を担って役に立ったら「奨励金」が支給される。 ↓ 頑張ったら良いことがある。 ↓ 「働く」ための動機・意識づけ ↓ 「働ける」人になる。 をシステム化するために知恵を出し合ってきました。 清掃も、キッチンの素材準備も、Cafeのセッティングも、名刺のデータ入力も、買い物も、月末のタイムカード集計も… 「ぶれいん・ゆに〜くす」の業務の役割を担っていただいてることはポイントに置き換えて「奨励金」として支給することにしました。 「Task Allowance」職務奨励金という意味合いです。 システムの説明をして、ご家族の同意をいただいて、協力体制を整えて…少し準備の期間をいただき支給が遅くなりましたが、本日4月・5月分を併せて支給できました。 その額は¥6,000代から¥30,000強まで。 職務内容でポイントが違います。 もちろんトレーニングの奨励でもありますから「皆勤」はグッとポイントが上がります。 4月・5月は二人の方が皆勤ポイントをGET! ![]() 「領収書」を書くことも初挑戦。 (スタッフが1ペーパー、カラーコピーで書き方の説明書を作ってくれました) チョット「一人前」になったような晴れがましさと気恥ずかしさも… 本当のお給料をもらえるようになるためにはもう少しトレーニングの必要な方がまだまだ多い現状ですが、イメージ作りの体験にはなるでしょう。 ご家族の方とは 「ご本人の頑張った成果なので、使い道には出来るだけ介入しないでいただきたい。」 と、お願いをしています。 今日をスタートに、「金銭管理」もトレーニングには入ってきました。 世の中の物価も知り、一人暮らしを叶えるためにはいくらの収入が必要なのかも、「体験」を通して学べるようプログラムを精査していきます。 お渡しする時に 「一人一人入っている金額は違うので、見せ合ったり、聞いたりしないこと。」とくぎを刺し、 毎日のトレーニングで発生している「報告伝票(職務内容・作業量等の記述をする伝票)」の累積であることも伝えました。 「伝票」は大切なものであることを感じてくれれば、書き忘れ/出し忘れもなくなるでしょう。もちろんスタッフが「出しました?」と促さなくても、習慣化してくれるかもしれません。 「奨励金」は小さな一歩かもしれませんが、やがていただく「お給料」の価値を習得するスタートになれば幸せです。
「民」の力で社会が変わる
『子ども被災者支援法』http://ameblo.jp/donna-chika/entry-11284975841.htmlが成立していました。
宍戸滋(チカ)さんと言う方の記事です。 消費税だとか、社会保障と税に一体改革だとか…そんな話題だけでちっとも国民の方を向いていないと思わざるを得ない国政に、興味が失せていました。 成立の経緯をFBのシェアから拾いました。 「子ども・被災者支援法」成立の経緯。 (福島の玉川さんが木下真理子さんのシェア記事から転載。) 今回、法案づくりの中心を担われた谷岡郁子議員の元でアシスタントを務めた 鈴木 りえさんのコメントです。 法案がどんな風にして生まれたのか、現場の想いが伝わってきます。 === (以下転載) 子ども・被災者支援法案、ついに成立しました。 おそらく、議員立法でなければこの法案は成立しなかったでしょう。 途中、私の理解不足もあり、ハラハラした経過もありましたが、要はこの法案、まずは成立させることが第一なのです。 そして、本当の勝負は実はこれから。法律に規定する「基本方針」これをどこまで充実させるかで、法律のスペックが変わってくるからです。 ... まずは、関係の皆様、本当にお疲れ様です。 そして、その方々の力も借りつつ、これからは、私自身の力のふるいどころがやってきます。どこまで基本方針を高められるか、それは被災地の声の強さによるからです。 谷岡先生、荒井先生、そしてこのようなコメントを寄せてくれた鈴木 りえさん、さらには紹介者の木下さん、ありがとうございます。 これから、みんなで育てていきましょう! 今回、法案づくりの中心を担われた谷岡郁子議員の元でアシスタントを務めた 鈴木 りえさんのコメントです。 法案がどんな風にして生まれたのか、現場の想いが伝わってきます。 === 「子ども・被災者支援法案」が、衆議院で可決しました! その瞬間に立ち会うことができました。成立した瞬間、大変穏やかな気持ちでした。この法案作成ならびに採決にご尽力された議員の皆様は、政党や肩書を超えて、誰もが対等にお互いの努力を認め合う、素敵な咲顔の瞬間でした。 本会議場へ向かう時、復興支援についてアシスタントを務めさせていただいている谷岡議員は、「私がひとつだけあなたに伝えたいのは、たった一人の人間の力はすごいということ。」歴史や時代の中では、一人の人間はなんとちっぽけなものだと、そう思うかもしれない。でも、それは違う。だから、一人の人間が希望を持ち続けるということは大切なこと。そう続けておっしゃいました。 こ...の法案成立の背景には、時には政府から、時には官僚から、つぶされそうになっても、消されそうになっても、なんとかこの法案の核たる、主権者とは誰か?という部分を理念として守り続けたチームがありました。その議論を、毎日この目で見てきました。議論のための資料作成の一端も担わせて頂きました。 政治家は党派を越えて、官僚は縦割りの組織を越えて、そういう一人ひとりの志を味方に引き付けたというプロセスにおいて、みんながこの一人のリーダーの背中を見つめて自分の「一隅を照らす」行動を心掛けていたことは事実です。 僭越ながら、自らの経済人としてのキャリアと、復興支援を通じて関わっているプロジェクトをかけて、そのすべてに関わる人々の想いとともに、海のように広く、深いリーダーシップに敬意を表して 荒井聰衆議院議員に御礼を申し上げます。 きっと、盛大に開催されるであろう“芋煮会”の報告で、いろんな立場の方々が、垣根を越えて最幸の笑顔で語り合う姿が、今から目に浮かびます。 この法案の作成・成立に携わった、志高き一人ひとりに、心からありがとうと言いたい気持ちでいっぱいです。 「発達障害者支援法」を作った時の国会の委員会のことなど思い出しています。 こんなに大切な法律が成立したことがほとんど報道されていません。尽力された皆様に深く感謝です。 被災地のこと、「忘れない」。…それが今出来る私たちの役割の一つだと感じています。
ガンダム作家
今日の「しゃ〜れ」は個別対応で静かな時間が流れていました。
エイト君は高校2年生。 「手仕事」が得意です。 今日も学園祭で使うために「ガンダムマスク」の製作。 ↓詳細な設計図を書いて ↓手縫いでチクチク。待ち針をしっかり止めています。 ↓仮縫いが出来ました! 豊かな発想で、とても楽しそうにイロイロな「マスク」を考えます。 手仕事の得意な幸江さんが、丁寧に関わりながら、一緒に試行錯誤。 そのやり取りも彼にとっては実り多い時間のようです。 得意なことを引き出して、その子その子のイキイキした姿に接することが出来る時間は至福のひと時。 この子たちの10年後の自立が楽しみです。
頑張りました
支援学校高等部2年生の息子の、学校の3日間の現場実習が終わりました。
この3日間は「ウエス」の作成を行っていました。 ウキィペディアによると 「一般に「ウエス」は機械器具類の清掃に用いられる布切れを指す[1]。 もともと古着や古布を再利用(再使用)して雑巾がわりにするものである。また、分別収集などゴミを資源として収集する制度が盛んな地域では、古着・布製品として収集されたものの一部がウエスとして流通している。これらは主に工業分野で、機械設備を整備するために利用されている。また、布製品の製造過程で出るはぎれもこういったウエスに利用される。」 ほつれ糸を取り除く作業をしたようです。 白いテーブルの上で白い布を使った作業は「ほつれ糸」を探し出すのが大変だったようです。 作業の「終わり」の見通しが立ち難いのも辛い作業のようでした。 実習ノートには先生から 『黙々と糸取をしました。取っても取っても糸が出てきて少し嫌になったようなので、見える糸だけを取るようにしました。 「終わりました」と報告し、検品所で「お願いします」と依頼し、大変立派でした』 とコメントをいただきました。 口頭指示で動けること・報告が出来ること が評価されるんだな〜って。 正直ちっとも嬉しくないし、これって「自閉症ありき」の私が、息子に思い描く「働く」姿とは随分違う… とにもかくにも3日間頑張ったんです。 昨日も「お休みします」とは言いませんでした。 今日は朝、センターの入り口から一人で行きました。 そして、他のお子さんと一緒に製品として納めることが出来たウエスたち。 未完成も残りはしましたが… 残念だったのは、今回も「報酬」を渡すことが出来なかったこと。 「仕事をして頑張ったら報酬が得られる」という実体験は、ウチの息子が通う支援学校では叶いません。 「働く意味」の考え方が寄り添うことはありません。 抗うことはとっくに止めました。 家族が出来るフォローをしています。 初日は「しゃ〜れ」でいつも通りのトレーニングもして、カラオケでリフレッシュ。 昨日は帰りにはTUTAYAでご褒美レンタル。 今日はおばあちゃんが「良く頑張ったね」とお小遣いを渡してくれました。 甘いですか? 先生方だって、暑い日に一生懸命お仕事して、家に帰って「プハッ〜」とやる一杯が楽しみで働くんじゃないのかな? お給料もらわなくても 「仕事さえあれば有難い」 って言うかな〜? 「やりがい」だけで仕事は続けられるのかな〜? 学校時代に本当に教えてあげなきゃいけないことって違うんじゃないかな〜? この先もたくさんのお子さんとお母さんたちが支援学校と言うステージから社会に出ていくのでしょう。 「親亡き後の心配」なんてしなくて良い世の中を迎えるために、学校も少しは変わっていただけたら幸せです。
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