「自閉症スペクトラム」が世界標準に
[2012年12月25日(Tue)]
「精神疾患のマニュアルが改訂:病気の定義とは」
こんなタイトルの情報と出会いました。
元記事はhttp://wired.jp/2012/12/21/mentalhealth/
(以下転載)
13年間の作業を経て、心の健康のバイブルとなる『精神障害の診断と統計の手引き』第5版のガイドラインが承認された。変わったことは何か。そして議論の的となっている点は?
心の健康に関係するあらゆる疾患の参照マニュアルとなる、『精神障害の診断と統計の手引き』(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:DSM)の第5版が承認された。まとめるのに13年もの年月がかかってしまったが、アメリカ精神医学会(APA: American Psychiatric Association)の専門家たちが、ようやく完成させたようだ。
鬱病から、不安障害、精神分裂症、吃音症、性的倒錯に至るまで、300以上の病状を定義・分類している新しいDSMのために、1,500人以上の専門家が携わった。『Time』紙が、精神学界や心理学界を大きく変える可能性があると主張するのも大げさとはいえない。そして医療・保健だけでなく、経済にも重要な影響をもたらすだろう。実際、保険会社は保険金を支払うにあたり、DSMによって定められた基準をもとにしている。
以下が、DSM第5版の主要な(そして議論の的となっている)点のいくつかである。WIRED.ITでは、そのいくつかを数カ月前に予想していた。
まず、自閉症だ。DSMの新版では、自閉性障害の項目から、より一般的で総括的な自閉性スペクトラムへと移行する。診断書をつくる医師たちの助けとなるように、DSMはこのスペクトラムに含まれるさまざまな精神障害に関係する基準に適合する患者たちの、具体的な例を記載している。
この見直しにおいて最も論議を呼んでいる点が、アスペルガー症候群である。これは社会生活への適応に関する精神障害のごく軽度なもので、第4版では独立した番号(299.80)をもっていたが、自閉症スペクトラムに組み入れられるようになった。
問題は、厳密な意味での自閉症は、アスペルガー症候群よりもずっと重症で重い症状をもたらす病気だと主張する専門家がいることだ。変更は、あらぬ波風を立たせようとしているように見える。というのも、診断はいくつかの教育的・社会的サーヴィスを受けることを可能にするための必要条件であり、この定義の変更が、どのように受け入れの基準に反映されるかがまだはっきりしないからである。
(後略)
-------------------------------------------------------------------------------
こうままさんは
「最重度の知的障がいを伴う重度自閉症の子どもを育てる母の立場としては、現在接しているアスペルガーの子どもたちと自分の息子が同じ診断名になることについて、正直とまどいもあるし、モヤモヤした感情は少なからずあります。
けれど、診断名で右往左往する母たちが確実に減るだろう事は容易に想像できるので、やはり、この改訂はいいことなのだと思います。」
と書き込み。
そしてカイパパさんも即応。
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52446983.html
と。」
関連するネット上での情報も丁寧にリンクを貼ってくださっています。
私とのやり取りで
「新しいDSMを直訳すると自閉症スペクトラム「障害」って着くのだけれど、「自閉症スペクトラム」だけの方向で、行くといいなあと思っています。
やはり自分のブログ名にゆかりのある診断名に思い入れもあって。
2003年当時はまだまだスペクトラムという概念は、勉強している人は知っている、ぐらいで。現在の意味での「発達障害」の言葉は存在もしませんでした。
名前は、大切だと思っています。「アスペルガー症候群」が背負ってしまった諸々の重荷を、軽減し、自閉症スペクトラムの正しい理解を進めるチャンスにするのが私たちのやるべきことかなと。
そう思います。」
私は
個人的には「自閉症スペクトラム」って、状態像も表現されていて好き。
「広汎性発達障害」って訳解んないし、曖昧さが溢れていて、覚悟出来難い診断名だと思っていました。
今のところ、ネット上で日本語で解説されたものにはほとんど出会いません。
カイパパさんは
「英語のはゴロゴロ出てくるのですが、それはアメリカではDSMの影響力が保険給付に直結するようで影響が大きいからのようです。もともと英語圏ですしね。」
と。
私は、日本語の解説はそれなりの先生方からのを待とうかと思っています。
でも、こんなに素早く反応するのは親である私たちだからかな?
そうも感じています。
「待っていても変わらない」
だから
「自分で」行動することを決めた!
そんな日々の積み重ねが、私や周囲のお母さんたち、そしてこどもたちにどんな「素敵」となったのかは、まだまだ道半ばです。
でも、この先もきっと夢を追い続けるのでしょう。
支えてくださっている応援メッセージです。
・「あたりまえ」をあきらめずに夢に向かって頑張ってください。
すごく感動しました。
応援しています。(無記名の方)
・あったかくて優しい
落ちつく、という感じのプレゼンでした。
ありがとうございました。
伊藤さんのようなお母さんを持って、幸太朗さんは幸せだと思います!(はるちゃん さん)
・すごく子供を思っているなって思いました。
あたり前のこどでも、幸せは感じられるんだなっと思いました。
でも、そのあたり前は、1人1人違うんだなっと思いました。
なんで、それは、どのような物なのか、しっかり
考えて日々の生活を送りたいなっと思いました。(ひなこさん)
・「あたりまえ」を諦めない
心に響きました。
応援しています(田中さん)
・「自閉症」は別に目をふせるようなことではないと思います。
「あたりまえ」なんてないし、それが自分の個性だったら、それはそれで良いと思います。
これからも幸ちゃんとなかよくお幸せに暮らしてください!!今日は本当に有難うございまし たっ。(菊地美香さん)
有難うございます。
【今日の知恵の最新記事】