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2018年09月08日

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    週刊 行ったり 来たり
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『私の母は、友達のお母さんと違ってちっともおしゃれじゃないし料理も下手で、パートだってスーパーのレジしかできない。私は高校を卒業して働き出し24歳になった。貯金もできたし結婚相手も見つかった。今度結婚することになりまず母親に宣言した。”資金の援助はいらない。式にも口を挟まないでね。全部自分でやるから”毎日駆けずり回って準備万端整い、明日は結婚式となって意気揚々と帰宅した。玄関を開けると、隅にある古ぼけたスニーカーが目に入った。自分が高校時代はいていたが飽きてしまったもので、母親がじゃあ私が履くから、と今日までスーパーへ履いて行ったものだ。それを見たとたんグッと胸が詰まって二階の自室に飛び込んでわんわんと泣いた。そして、これからはお母さんを大事にしよう、うんと親孝行しようと誓った。』
 これはもう数年前、雑誌の読者の投稿欄で目にした一文である。時々思い出しては、ひそかにいい話だなあと一人でニンマリとしたり、人の気持ちって6年間履き続けたスニーカーから伝わることもあるのだと実感した。母親はずっと前から、娘が自分をそんな風に見ていることを充分承知しながら毎日の自分の役目を淡々とこなしてきたのだと思う。一日一日を丁寧に過ごすこと、当たり前だけれど中々ねえ、と今日もちょっと後悔しながらこの話をかみしめる夜である。N
posted by ボラみみ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ日誌
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