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新刊『アメリカとグアム 植民地主義・レイシズム・先住民』[2015年04月11日(Sat)]

皆さん、こんにちは。

今日は、発売されたばかりの
グアムに関する書籍をご紹介します。

americatoguam.png
『アメリカとグアム: 植民地主義、レイシズム、先住民』
長島怜央 著(有信堂高文社)


<書籍紹介>
グアムにおけるチャモロ人の先住民の権利確立に向けた社会運動と、
それに対する反動を、植民地主義、レイシズムの観点から考察する。


この本の著者で社会学博士の長島怜央氏は、
以前もご紹介させていただいたことがありましたが、
https://blog.canpan.info/blueskyofguam/archive/153

グアム大学の客員研究員を経験され、
法政大学大学院に所属されていた時から
グアムの人々や政治的地位の問題に関する論文を
いくつか執筆されている研究者の方です。

こちらの新聞でも過去に記事を執筆されているので
お名前を知っている在住邦人の方も多いのではないでしょうか。

ひとりでも多くの日本の方々が
グアムのことを知り、
興味をもっていただける貴重な書籍の一つが
また一つ誕生しました。

ちょっと気軽に購入できる価格帯ではないので、
まだ入手できていないのですが;

私もこの出版をとても楽しみにしており、
機会があればぜひ読ませていただきたい本の一つです。


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Posted by Grass-Roots at 11:27 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

『米国準州グアム島における小学校の現状―アガニアハイツ小学校の場合 ―』[2014年12月01日(Mon)]
※リンクの不具合を修正いたしました、お詫び申し上げます。。。

皆さん、こんにちは。
早いもので、今年もあと1ヶ月となりましたね。

まず、私事ですが、
只今、ちょっと別の書き物に追われていまして、
お休みをいただいております。

ご一緒にブログ更新のお手伝いくださる方は
常時募集されていますので、
BMGへご一報してみてくださいね。

さて、今日は
グアムの公立小学校の様子に興味のある方へ
就実大学教授・講師の方による共著のレポート
をご紹介させてください。

『米国準州グアム島における小学校の現状
―アガニアハイツ小学校の場合―』


クリックしてダウンロードページへ
米国準州グアム島における小学校の現状 ―アガニアハイツ小学校の場合―.jpg


就実大学は岡山市に所在していますが、
岡山市と言えば、
2010年にグアムと友好交流協定を結んでいますね。

そして、同大学の教育学部初等教育科では
グアム研修を行ったゼミがあるのですね。
http://www.shujitsu.ac.jp/department/kyouiku/syotokyoiku/etc-syotokyoiku/3835.html

このレポートは、
その時にアガニアハイツ小学校で行った調査によるものですが、
グアムの公立小学校に共通することが
分かり易く掲載されています。

今後の交流と取組みを通して、
日本とグアムの相互理解が進むことを
心から願っています!


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Posted by Grass-Roots at 17:24 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

『国境を越えて移動する「非教育ママ」のライフスタイルと子育てをめぐる葛藤』[2014年09月15日(Mon)]

皆さん、こんにちは。

今日はグアムで暮らすお母さんたちについての
研究要旨をご紹介します。

hikyouikumama.jpg

『国境を越えて移動する「非教育ママ」の
 ライフスタイルと子育てをめぐる葛藤』
−グアムに移住した日本人母親を事例に−

(CiNiiからPDF版をダウンロードできます ↑クリック)

これは、
昨年2013年9月に日本で開催された
日本教育社会学会大会で
発表された研究の一つで、

大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程の
芝野淳一氏による研究発表の要旨です。

要旨のみですので、とても簡潔で
残念ながら、参考文献や事例データなどの詳細も
学会に出席された方々のみへの配布
だったようなのですが、

この要旨には、
グアムでどのような調査がなされたか、
また、その結果と結論が簡単に記されています。

2012年2月と2013年2月に
この調査に協力された在住の22名の方々には
研究成果について何等かの
詳細ご報告がなされているのではないかと思うのですが、

グアム在住の他のお母さま方や
日本にお住まいのお子さんを持つ方々にも
ちょっぴりシェアさせていただきたいと思います。


近年、日本では、
母親たちの子育て経験や
そこに潜む格差や葛藤があり、
教育する母としての規範が
母親たちのライフスタイルを監視・抑圧
しているとのことで、

これは、
その規範が蔓延する日本社会から脱出し、
自分たちのライフスタイルを模索しながら
グアムで子育てを行う母親たちについての事例研究です。

確かに、
どこの国や地域でも、子育てに限らず
その時代の社会背景も反映しながら
良くも悪くも、ある種の「規範」
が蔓延しているものだと思います。

私もまた、日本を出て第三国で暮らし始めた頃、
初めてその日本の「規範」らしきものの存在を意識し、
それに縛られて生きていたことに気が付いて、
不思議な解放感の意味を知りました。

そして一方、そんな規範の中には
私たちを日本人たらしめている、
大切な要素も含まれていることにも、
やがて気がづいたものでした。

(この研究の目的とは違いますが、)
この要旨を読んでいるうちに、

環境を変えることだけによって
その規範から簡単に解放されるのではなく、

私たちひとりひとりの心の有り様もまた
ライフスタイル選択で葛藤しないための
重要な要素、あるいは根本なのではないか、と
考えさせられる瞬間がありました。


研究で示唆された内容については、
グアムは日本からとても近い小さな島ですから、
他地域の海外移住ママにも当てはまるかどうかは
わかりませんが、

ご興味のあるお母さんは、
ちょっとだけ時間を作って一読してみてください。
皆さんは何を感じ取るでしょう。


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Posted by Grass-Roots at 13:29 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(2)

『ねこたんか』[2014年08月31日(Sun)]

皆さん、こんにちは。

今日はグアム大学教育学部教授執筆の
新刊本をご紹介します。



『ねこたんか−にひきの猫の眼に映った我が家−』
イノウエ−スミス ユキコ著(ユニオンプレス)



<紹介文より>
猫を飼うのは「老後」と決めていた中年夫婦が、たまたま出逢った、たいそうひとなつこい野良猫に魅せられ、その野良猫が産んだ赤ちゃんたちの里親となる。こうして、とても小さい家で、人間二人と猫二匹が、(おおかたは)仲良く暮らす生活が始まった。そんな仲良し同居とは、やる事なす事すべて猫にかきまわされる毎日であった。猫が里親を必用としていたように、夫婦は猫を必用としていた。自分たちの人生には猫がなくてはならないと実感した夫婦は、ユーモア感覚でしかも猫を愛する気持ちを失うことなく、二匹の猫がひきおこす多くの問題に立ち向かう。本書(日本語文と英語文の対訳)は、英語学習者のための副読本として活用できる。


日英短歌仕立てで
英語表現の理解に役立ちつつ、
猫との生活物語を愉しめそうな一冊ですね。

Amazon.co.jp他、出版社からの海外直送も可能です
詳しくはグアム大学ホームページか、
http://www.uog.edu/news-announcements/uog-professor-publishes-tanka-book

こちらをどうぞ↓ クリックで拡大
CatTanka_-Book-flyer-600px.jpg


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Posted by Grass-Roots at 23:39 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

グアムの交番の一件で。[2014年08月15日(Fri)]

皆さん、こんにちは。

少し前のことになりますが、
日本では『WiLL』という月刊誌の7月号

「ハングルを街から追い出せ!」
(右派路線雑誌との噂通り、結構過激な印象の表題コピーですね;)

という記事が掲載・発売されていたのですが、
読まれた方はいらっしゃいますか?



この記事では、
グアムでのある出来事が取り上げられており、
グアムを知らない日本の方たちの間でも
それがネットで話題となっています。

在住の方はすでにご存じの方が多いと思いますが、
それは、

「タモンの交番」

にまつわるお話です。


昨年暮れにリニューアルオープンした
タモン地区にあるグアム警察派出所。

現在は英語で「POLICE」と
左側に大きく表記されていますが、
(ひと昔は確かKOBANという表記でしたよね)

数ヶ月前、
その反対側の右の壁に、それと同じくらい大きく
(タモン交番)という意味のハングル語表記が
なされたというものです。

(ちなみに、私はめったに観光街を通らず、
何が起こっているか、当時気が付いていませんでした;)

それだけ聞くと、

「グアムは在住邦人よりも韓国人のほうが多く、
 韓国人旅行者も昔より増えてきているから、
 そのためでは?」

と受け取ることもできますね。

ただ、
そもそも、この派出所は、23年前の1991年に
日本の旅行代理店のPMT/JTBの寄付
によって建てられたものなのだそうです。

う〜ん、

そうなると、やっぱり、
グアム政府のたしなみとして、

同時に日本語も併記できないのであれば、
ハングル語単独表記については、
とりあえず、空気を読んで
一生懸命「悩んで」欲しかった。。。

正直に言うと、
日本人としては、そう感じてしまうところです。

一方、私は、
この騒動が日本で活字となって、
ここまでの韓国人批判や
本土の慰安婦像騒動論議に飛躍しているとは
思ってもいませんでした。

結局のところ、

韓国人ビジネスオーナーからの寄贈品だったという
このハングル語の「タモン交番」サインは、

上記雑誌記事のグアム在住邦人の執筆者と
テノリオ副知事の元クラスメートのチャモロ人の方が、
テノリオ副知事へ本件について抗議し、
間もなく、取り外されたそうです。

客観的に侮辱や批判が認められるわけではない
寄贈の品を、取り外す必要まであったのかは
邦人の間でも意見の分かれるところだと思いますが、

ここは、日本企業の寄付に対する「恩義」や
「日本人ツーリストの感情」
「ローカル代表の意見」を尊重した、
ということなのでしょうか。。。

副知事にしてみると、
11月の選挙を目前にして、
米国籍韓国人の票数は貴重でしょうから、
あまり好ましい事態ではなかったでしょうね。


さて、この一件、

米国本土ではいろいろと騒動が起こっているご時世で、
在住韓国人の方が、今回どういう意図で
この大きな単独ハングル語表記看板の寄贈・設置を
グアム警察に申し入れたかを考えると、
いろんな人がそれぞれに
モヤモヤしていると思いますが、

その件は今ここでは置いておいたとして、

なんというか、むしろ、

「費用を支払ってくれるのならば、
日本語の表記も設置して差し上げますよ」

という類の返答をしたという、
グアム警察のリアクションがまた、
私たちをモヤモヤさせた何かなのでしょう;。

彼らの返答が、不義理に感じ、まるで
島での日本のプレゼンスが低かったかのように思えて、
私たちの心が二重に傷ついたのですね。


でも、
ここのところを、乱暴な言い方に誇張・強調し、
(要するに、グアム側は、金だけの価値観)
。。。という想像を促すネットの書き込みを見ると、
とても残念なことになったな、と感じます。

日本にいる皆さま、
グアムの状況について誤解もあるのかと思いますが、
実際のところは、

タモンという街の非常な特殊性から、
観光開発者にイニシアチブを委ねてきた部分もありますし、

そもそも
グアム警察では警官の増員や残業代支払さえままならなく、
この派出所も、政府の建物でありながら
彼らの公用語である「チャモロ語表記」サインさえもないのです。

「どうして、ハングルだけ特別表記したのですか?」
「韓国人からの無償の寄贈品なので設置できました、
 お金を寄付していただけたら日本語も設置できますよ。。。」

こういう意味だったなら、現状に照らして、
非常にシンプルで正直な答えです。

今でもツーリストの8割ほどが日本人であるから
観光の現状にそぐわない、という事実を指摘した
一個人の方の進言・苦情に対応した言葉であって、

念のため、
建物を寄贈してくれた日本企業に対して
そんなことを言い返したわけではありません。

ここは彼らの島なのですから、
どのように街づくりをするかは、彼らの自由で、
税金で賄えない住民の要望をどのように対処するかも
本来は彼らが決めることです。

もちろん、国際異文化間では、
黙っているだけでは何も伝わらない、
自らの意見を主張する努力をすることは
とても大切なことですが、

日本の遠慮深さの美徳、義理、
アジア民族間の摩擦感情をどうして配慮しないのか、
という一種の甘えになっていないか、あるいは、
自分の主張が誰のためのものであるか、
振り返ることも大切だと思います。


そして、
グアムの韓国人社会にも本件を理解してもらい
島の在住邦人の安全・平和を保てるよう、

グアムのこの件を例に取って、盲目的に
ネットで煽るのは、どうぞやめてくださいね。。。

国を愛すればこそ、
日本人として、そして、地球人として、
良識のある対応や表現、向き合いかた、情報発信を
模索していきたいものです。



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Posted by Grass-Roots at 12:17 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(5)

『みんな夢−みそひともじを抱きしめて−』[2014年02月03日(Mon)]

皆さん、こんにちは。

今日は今年2014年に出版されたばかりの
グアムにゆかりのある書籍をご紹介します。

みんな夢.JPG

『みんな夢−みそひともじを抱きしめて−』
イノウエ-スミス・ユキコ著(2014 ユニオンプレス)

<ユニオンプレス紹介コピーより> −−−−−−

そこは戦争を埋め立てた
日本人のための楽園であった。

観光者として訪れたなら、
こぎれいな応接間(青い海と白い砂浜)
に通されて帰国するであろう。

就労者となると汚れた台所
(日常生活の現場)が眼に入る。

その汚れにどっぷりと漬かって生きて来た。

日本人の貌をもつゆえのかなしみ、
孤独のエネルギーを糧として生きた歳月の重さ。

その悲哀の日々に一段落をつけたかった。
そのために着手した書である。

地道に精進していれば
必ず誰かが見ていてくれるということも
伝えたかった書である。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

本の紹介コピーを読むだけでも、
頑張って生きていこう!
そんな気持ちにさせられますね。

著者のイノウエ-スミス・ユキコさんは
グアム大学大学院の教育心理学研究科教授であり、
グアムで活躍されている日本人の
教育者・研究者のお一人です。

また、
詩人としての才能も発揮されています。
著者の英語俳句を堪能されたい方は、
『グアム新聞』のこちら↓をどうぞ。
http://www.guam-shinbun.com/islandnews/eigotanka.html


この本は、テーマごとの10章に渡って
節の表題が著者の短歌となっており、
ひとつひとつに短いエピソードや説明文が
添えられているスタイルのものです。

その説明文が、また彼女のエッセイでもあって
それが、日本を離れ米国やグアムで暮らす読者の心に
じ〜んと共感を呼び起こす、
そんな一冊です。


書籍の詳細はこちら↓
(ユニオンプレス、海外発送も可能です。)
http://www.uog.edu/news-announcements/dr-inoue-smith-publish-book-on-japanese-poetry

みんな夢2.jpg

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Posted by Grass-Roots at 18:47 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

『グアム物語異聞』[2013年12月09日(Mon)]

皆さん、こんにちは。

今日は「Santa Marian Kamalen Day」。
今年もレディ・カマリン像のパレードが
ハガッニャで行われていたようですね。

子供たちの学校が休みだったため、
我が家も今日は賑やかでした。

さて、今回は、
今年の春に発売された書籍をご紹介させてください。

グアム物語異聞.jpg

『グアム物語異聞』三坂月舟著(ブイツーソリューション)

<Amazon.co.jp 紹介文>
日本軍の占領統治下のグアムで
大東亜共栄圏を信奉する主人公の海軍士官が
日本を嫌悪する聡明で向学心旺盛な若い現地人女性に教えた
日本のよさとは。


<帯コピー>
あらまほしい兵隊のあらまほしい物語
古くて新しいもう一つの品格


この本はフィクション、
つまり、

軍人としての立場で経験した戦争体験をもとに綴った
他の多くの戦記物とは違ったものでした。

物語は、ある若いチャモロ人女性と、
その教師のひとりとなった旧日本海軍士官が
主人公となって、両方の立場で進行していきます。

その背景として
第二次世界大戦中に旧日本軍に占領された
グアムの人々の様子と時の流れが、
いろいろな歴史的な出来事と共に
少しずつ理解できる内容となっています。

最初、私は、紹介文や帯コピーを読んで、
いわゆる右寄りな先入観を抱いていたのですが、

当時の日本軍がどのようなことを強制し、
軍人は何をどのように信じていたか、
一方、アメリカに忠誠を誓うグアムの人々が
どれほど日本を嫌い、
また、一部の人々は楽観的に、
あるいはやむなく受け入れたのか、
割とさまざまに表現されており、

いろいろな立場の登場人物を通して
ニュートラルな視点で描かれていると思います。

私は、グアムを除くミクロネシア地域の日本統治時代と
大東亜戦争で起こったグアムの日本占領時代は
全く違ったものであったことは想像できていたのですが、

この物語がグアムを背景としていることで
あえて他所とのコントラストもはっきりと映し出されており
その点を明確に指摘している書籍は案外なく、

ミクロネシアの島々が皆同じように見えていた読者にとっては、
新鮮でユニークなのではないでしょうか。

もちろん、胸の痛む史実も多少盛り込まれており、
また、現代小説に比べると古めの文体が採用されているので、
読み進める気力がスローダウンしてしまうこともありましたが、

統治の失敗に終わった敗戦国の立場としても、
グアムに住む邦人として見る立場としても
モヤモヤとした気持ちを残すからこそ、
自分には意味のある貴重な読み物なのだろう、と感じました。

今まで頭の中でバラバラだった情報が総合的に理解できて、

且つ、私たち日本人が、
どのようにグアムとの相互理解を深めていけばよいか
について考えるときの一助にもなったのではと思います。

物語そのものは、
主人公によって信頼と友好の関係が引き継がれる美談なので、
(残酷なシーンや詳しい悲惨な描写も登場しません)
戦記物が苦手だけれど、グアムの戦争時代の様子に興味がある
という方の入門書としてもおすすめです。

「あとがき」によると、

この物語の主人公、
善良で揺るぎなく善行を積む日本軍兵士は、
占領地ニューギニアで実在した陸軍船舶工兵中尉の
善行のお話をヒントとしているそうです。

この本が特に若い世代の読者にとって、
先の戦争からの教訓を得、
また、日本の良さを考える一助となることを
著者は深く願っています。


※物語の中で、トラック島という記載が出てきますが、
トラック諸島(現在のチューク諸島)のことです。



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Posted by Grass-Roots at 17:22 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

2つの「マリキータ」 [2013年08月04日(Sun)]

皆さん、こんにちは。

今日は「マリキータ」という名前が登場する、
グアムの物語が書かれた本を、2冊ご紹介します。

マリキータとはスペイン語で天道虫のことですね。
スペイン語圏ではこのマリキータは
マーガレットなどの名前の女性に
使われるニックネームでもあります。

グアムも3世紀にも渡るスペイン統治時代がありましたから、
その名残で近年までそのようなニックネームが聞かれました。

でも、現在は、私の知る人や親戚の中には
この可愛らしい愛称で呼ばれている子はいませんから、
今では過去の遺物になってしまったのかもしれません。

さて、一つ目の本は
mariqita.jpg
クリス・ペレス・ハワード著、伊藤成彦訳
『マリキータ―グアムのひとつの物語』 (ほるぷ現代ブックス〈7〉)


今から30年程も前に日本語に翻訳されたこの本は
日本軍による占領時代の頃、マリキータと呼ばれ愛された
実在のチャモロ女性の悲しい物語がしたためられています。

著者のハワード氏は、この女性が結婚した
アメリカ軍人との間に生まれたハーフの息子さんで、
アメリカ目線で書かれた戦争時代ということになりますが、

後に、彼自身がチャモロ人としての視点を持ち、
グアムの米国からの自由獲得を願った人であったこと、
その思想に対してさまざまな圧力がかかっていたこと、
なども、最後の解説まで読み終えるとわかり、
グアムと米国の関係も見えてくる一冊です。


次に、
mariko.jpg
池澤夏樹 著
『マリコ/マリキータ』 (角川文庫)


こちらも20年近く前に出版された短編小説集ですが、
マリコ/マリキータは、その中の代表作の題名です。

代表作は、
ミクロネシアのある島の民俗学的調査のために
グアムを中継地として訪れ滞在する研究者と、
グアムでマリキータと呼ばれて暮らす
日本人女性マリコとの出会いの物語。

現代小説でグアムが登場することは、珍しくはないのですが、
在住者にとって、グアムの描写が薄っぺらで
違和感を感じてしまうものも中にはありますよね。

この作家は、ほかにも『マシアスギリの失脚』など、
南の島の物語をたくさん書いていますが、
彼の作品に出てくるこの島嶼地域の背景・文化に対する理解は
大変深いものであることが、登場人物の行いや
何気ない描写の端々からも溢れでています。

若い頃、ミクロネシア中の島々を転々と旅してまわった
その体験が、彼のこの頃の作風に多くの影響を与えたのでしょう。

この本は、
彼の創作する作品一つ一つに宿る精霊に出会っているような、
ちょっと不思議な体験ができる、私の大好きな一冊です。


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Posted by Grass-Roots at 10:51 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

グアム研究に役立つ書籍 [2013年06月15日(Sat)]

皆さん、こんにちは。

今日は昨年夏にこのブログでご紹介した
『グアム・サイパン・マリアナ諸島を知るための54章』
に引き続き、

2012年7月に出版された
グアム研究に役立つ書籍のご紹介です。

textbook.jpg

『新自由主義に揺れるグローバル・サウス──いま世界をどう見るか』
ミネルヴァ書房、藤田 和子 , 松下 冽 (編著)


Amazon.co.jp
で購入することができます。


これはNPO法人アジア・アフリカ研究所の
創立50周年記念出版物として発売されたもので、

新自由主義の台頭とグローバリズムによる
アジア・アフリカ・ラテンアメリカの激変とともに、
16章ではグアムについても分析されています。

グローバル・サウスとは、
経済をはじめあらゆるグローバル化の恩恵とは無縁な人たちのこと。

グアムは米国領であるためか、
またはパラダイスのイメージのせいか、
日本人にとって社会学的研究対象となることが少ない地域ですが、

グアムももっとそういった捉え方で研究がなされるべきだなぁと、
私は常日頃思っています。

この本は、ちょっと気軽な読み物というわけではなく
お値段も張りますが、
戦記物やツアーガイドブック以外では、
グアムについて書かれた数少ない書籍の一つであると思います。

日本の学術機関で採用されて、
多くの若者がグアムの実像に触れることができるよう
心から願っています。

以下は16章の目次抜粋です。

第U部 新自由主義的グローバリゼーションとグローバル・サウス
第16章 アメリカ領グアムにおける未完の脱植民地化(長島怜央)
    −−チャモロ・ナショナリストによる自己決定と主権の追求
 1 未完の脱植民地化
 2 政治的・経済的自立の諸問題
 3 非自治地域における先住民の自己決定の追求
 4 先住民ネイションにとっての主権
 5 チャモロ・ナショナリズムの現在

(16章以外の目次はこちらから)
http://www.aaij.or.jp/news/index.html

尚、この章を執筆したのは
法政大学市ヶ谷リベラルアーツセンター・社会学部兼任講師の
長嶋怜央氏で、以下の論文も執筆されている方です。

『「先住民の自己決定」批判としてのアメリカ立憲主義
─グアムにおけるレイシズム,植民地主義,ナショナリズム─』


先住民チャモロ人の定義や、グアムのナショナリズム、
米国との関係について触れられていますので、
興味のある方はぜひ読んでみてください。

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Posted by Grass-Roots at 15:18 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

『グアム・サイパン・マリアナ諸島を知るための54章』が発売されました![2012年08月10日(Fri)]

世界各国(地域)の概要をわかりやすく解説した入門書の
『〜を知るための…章 エリア・スタディーズ』シリーズに、
ついにグアム・サイパンを含むマリアナ諸島編が加わりました!



『グアム・サイパン・マリアナ諸島を知るための54章』
(エリア・スタディーズ 105) 明石書店 中山京子 編著 


NEW<Amazon.co.jp 紹介文より>

日本におけるグアム・サイパンの認識は、ショッピングやマリンスポーツ、
もしくは第2次世界大戦の戦争の記憶と、特定のトピックにかたよっている。
本書では、グアム・サイパンを中心としたマリアナ諸島について、
先住民チャモロの視点に重きをおき自然・歴史・社会・文化を描き出す。


Amazon.co.jpで購入することができます!


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Posted by Grass-Roots at 15:53 | 本・文献 Books | この記事のURL | コメント(0)

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