アツォティ[2014年02月23日(Sun)]
皆さん、こんにちは。
今日は食材のお話です。
食材と言っても、お料理の風味づけや
フードカラーとして使われる「アチョーテ」、
グアムでは「アツォティ」と呼ばれています。
これはタモンのジャングルで生っていたもの。
毛むくじゃらのカプセルの中に、
種がたくさん入っていますね。
種自身ではなく、
種の外側についている朱い粉が主役で、
この種を一粒手に取って触るだけで
指がたちまち朱く染まります。
お料理に使うと、量にも依りますが、
黄色〜オレンジ色に仕上がります。
サフランの代用品感覚で使えて、
価格はもっとリーズナブル。
グアムでは、
チャモロ料理に使われるので
スーパーでは乾燥した輸入物が必ず売っていて、
粒々のタイプとパウダーのタイプがあります。
●パウダータイプ
直接お料理に入れられて楽ちんですが、
若干、苦味が感じられるかもしれません。
●乾燥種タイプ
濾し器を使ってお湯やスープに色を出すと楽ちんです。
ただ、これも、あまり強くゴシゴシやると、
苦味が出てしまうので、程々に。
チャモロのお婆ちゃんたちは
お湯につけて指で優しく撫でて朱い色を出します。
●フレッシュのものを使う
アツォティの本来の風味がとてもよく出ますが
植物の青臭さがちょっと苦手な方は
乾燥タイプのほうがお口に合うかもしれません。
私は、チャモロ料理でアツォティを使うレシピというと
「Red Rice」、「Chalakilas」、
「Tamales Gisu」。。。あたりが頭に浮かびます。
(試されたい方へ、ネット上では
チャモロ料理のレシピや動画がたくさんありますよ!)
もちろん、別段、チャモロ料理でなくとも、
オレンジ色にしたいどんな料理でも活躍できると思います。
ちなみに、
アツォティは日本ではベニノキと呼ばれ、
「アナトー色素」と呼ばれる色素の原材料で、
現在、主に口紅や食品添加物として使われています。
食品添加物としては、「染色体異常の疑いがある」
と注意喚起しているウェブサイトも結構あるようですが、
財団法人日本食品化学研究振興財団の見解では、
危険性は「不明」であるとしています。
人類としての食経験、つまり、
人類が昔からの食生活の中で摂取してきた歴史があるか
ということを考えると、大丈夫のようにも思えますが、
これはやっぱり、
ご自身とご家族の健康のことですから、
皆さんそれぞれのポリシーで、チョイスしてみてください。
(チャモロのご家族の方は不可避かもしれないですね;)
アツォティは元々は熱帯アメリカ原産で、
グアムが18世紀前まで300年ものスペイン統治時代下にあった頃、
同じくスペインに統治されていたラテンアメリカ諸国から
物資・文化・人と共にグアムへ入ってきたものです。
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Posted by Grass-Roots at 15:05 | 食 Food | この記事のURL | コメント(0)