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2013年06月20日

[参加者インタビューvol.1] もえ(2012年度夏プログラム参加)


東京、渋谷。夕飯時で人が溢れる駅前広場で私は1人の女の子を待っていた。
彼女に会うのは実は数週間ぶり。”もえ”と呼ばれるその子は、ブラストビート2012年度夏プログラムに参加し、「Chou Chou」というチームでイベントを開催したうちの1人だった。
(※このインタビューは2012年秋に行われました。)

もえ.jpg

【話し手】
ブラストビートでは”もえ”と呼ばれる高校3年生の女の子。10人のメンバーが所属していた「Chou Chou」では広報を担当していたが、終盤は会社のマネージャー的存在に。2012年8月29日には恵比寿にてライブ「ONE’s YOUTH」を開催した。ライブのコンセプトは「旅〜世界を広げる〜」で、計94名を集客、BADO株式会社に約4万円を寄付した。
*「Chou Chou」のブログ http://ameblo.jp/chouchou-bb/

【聞き手】
ブラストビートでは”かべちゃん”と呼ばれる大学1年生。本名は廣川ともよ。ブラストビートのプログラムには2011年夏に参加し(当時高校3年生)、「ジェットコースター」というチームでイベントを開催した。ブラストビートの魅力に惹かれ、プログラム終了後も関わり続けている。2012年度プログラムでは大学生メンターを務めた。
*Twitter: @kabetaro




ー今日はよろしくお願いします。まずはイベントお疲れ様でした。
「ありがとうございます。」

ーイベント『ONE’s YOUTH』が終わって1か月経ちましたが、改めてイベントを思い返してみてどうですか?
「実は自分たちのライブが終わった後、Chou Chouのメンバーと一緒に他のチームのライブを何個か見に行ったんです。一緒に行ったメンバーはみんな自分たちのライブが一番だったって言ってて私も最初のうちはそう思ってたんですけど…、今の私は全くそう思ってないです。少なくとも一番ではないかなって。」

ー厳しいですね。自分たちのライブが一番になるには何が足りなかったんでしょう?
「当日は忙しくてしっかり本番を見れてなかったっていうのもあるんですけど、段取りがちょこちょこしっかりしてなかったなって思います。裏から見ていて、大分その場の流れで動いてた感じがありました。もっと事前に細かいところを確認しておくべきだったかなって思います。」

ー反省点はいろいろあるかとは思いますが、逆に自分たちのイベントでここが良かったっていうところはありますか?
「『旅』っていうコンセプトがしっかりしてたなと思います。実際に旅をしてきた旅人さんを呼んで旅の話をしてもらったり、アーティストの皆さんにステージ上でそれぞれの旅の話をしてもらったりしました。あと4組中3組が弾き語りで、1組がジャズピアノのセッションだったんですけど、お客さんは社会人が多くてわりと年齢層が高かったので、ものすごく盛り上がるというよりは弾き語りとかで落ち着いた盛り上がりが出来て良かったのかなって思います。ライブが終わった後に、お客さんとして来てくれていたお母さんとお父さんからも“アーティストさん達にちゃんと趣旨を理解してもらてたんだね”って言ってもらえて良かったです。」

ーなぜライブのコンセプトを『旅』にしたのですか?
「実は『旅』というコンセプトが決まったのはライブ6日前だったんですけど…(笑)」

ーえ?!6日前?!
「はい(笑) それまでは『世界を広げる』というコンセプトで、お客さんの交流タイムがあるようなライブをやろうという話になっていたんですが、ライブ1週間前になって実は細かい部分でメンバーが納得できていなかっということが分かって…。それでもう一度“自分の世界が広がるときってどんな時だろう?”というところに戻って話し合いました。その時にメンバーの1人が、自分の知らない分野に詳しい人に会った時自分の世界が広がるような気がすると言って、じゃぁどんな分野の人に会いたいんだろう?って考えたら、あぁ旅をしてきた人に会ってみたいねって話に行きついたんです。“『旅』いいじゃん!”って(笑)」

ーなるほど。それにしても6日前ってすごいですね、とてもリスクが大きい決断だったのではないかと思います。イベント開催を諦めようと思ったりはしなかったんですか?
「その日は渋谷でミーティングだったんですけど、それまでコンセプトにしていたものが倒れたのって実はその前日の夜だったんです。だから始まる前は一瞬、チラッとだけですけど、もしかしたらこのまま打ち切りもあるのかもしれないなって思ってました。イベントまで後6日しかないわけで、この時点でコンセプト変えて本当に大丈夫なんだろうかって。まだその時はアーティストも1組しか決まってませんでしたし…。私は諦めたくなかったけど、それこそ他のメンバーが“やれるの?”って雰囲気だったから、もしかしたらこのままイベントをやるよりも延期して立て直した方が良いのかなとも思いました。でも時間配分を間違えたとはいえ、この3か月を今本当に諦めても良いんだろうかってことはずっと考えてましたね。」

ーそうだったんですか。でも、結局Chou Chouは“諦めない”って選択肢を選びましたよね。それはなぜだったんですか?
「ミーティングの中でいろいろ話しているうちに、やっぱり諦めたくないって思いが強くなってきたんです。3か月やってきたことを無駄にしたくはないって。そう思ったらひとまず動かなきゃだめだなって思って、とりあえず私は自分がその時思っていたことを忘れないようにノートに書きだしました。それこそ決意固めのつもりで。確か、ようやくちゃんとしたコンセプトが決まったんだからもうこのまま動くしかない、みたいなことを書いたと思います。」

Chou chou.jpg
ライブ終了後に撮影したChou Chouの集合写真


ーところで、会社名Chou Chouの由来って何だったんですか?
「Chou Chouはフランス語で“お気に入り”っていう意味です。社名を決める際にみんなで何個か候補をあげていったんですけど、なんとなく外国語が良いよねって話になったんです。そうしたらメンバーの1人がフランス語を調べてきて結果的に“Chou Chou”に落ち着きました。正直本当にこれで行くのかなとは思ってましたけど(笑)」

ー(笑)イベント名「ONE’s YOUTH」の由来も教えてもらえますか?
「これは本当にメンバーと裏話レベルの話なんじゃないかって言ってるんですけど…(笑)」

ーどういうことですか?(笑)
「実はChou Chouって3回企画を作り直してるんです。最後は『旅』で落ち着きましたけど、その前が『世界を広げる』で交流会のあるイベントで、更にその前の一番最初の企画が『青春』をテーマにしたJKライブだったんです。『ONE’s YOUTH』っていうのはその最初の企画の段階で決めたイベント名だったので、ただ『青春』って単語を英訳しただけでした(笑) 本当は途中でコンセプトも変わったしライブ名も変えたいねって話になったんですけど、結局その段階でチケットも刷っちゃってたので変えられませんでした。」

ーそんな裏話があったんですね(笑)ところで3回企画を作り直したと言っていましたが、その原因はなんだったんでしょうか?
「メンバー同士の意識の摺合せが出来ていなかったんだと思います。例えば誰かが企画のアイデアを出した時、他のメンバーはその人の話を聞くじゃないですか。その時にみんなそれぞれ「いいな〜」と思ってはいるんですけど、結局その「いいな〜」っていうのは部分的なものでしかなくて、アイデア全部に納得してるわけでも理解できていたわけでもなかったんです。サラッと聞いて、「いいんじゃない?」みたいな感じで進んでました。「みんな納得してる?」とか確認を取ることもありましたけど、結果的にそんなに突っ込んでなかったし、ちゃんとお互い話して妥協点を探したりも出来てませんでした。だから企画を詰めていく中で“本当にこれでやれるの?”って疑問が何度も出てきてしまったんです。」

ーどうしてもっと早い段階で企画への疑問や違和感を言えなかったのだと思いますか?
「言えなかったというか…、たぶん“ひとごと”だったんだと思います。あんまり現実味がなかったというか、企画アイデアを聞いてもそれを頭の中にイメージすることができなかったんです。だからはっきり言うことも、突っ込むこともできず、そのまま流しちゃってたんだと思います。」

ーなるほど。3か月の間にモチベーションの波はありましたか?
「波はありましたね…、例えば3か月の最初の方は、確かに楽しかったけどイベントに対してのモチベーションは全然なかったです。それこそイメージもできてなかったですし。でも一番最初のミーティングでどんなイベントがしたいかをみんなでブレストした時は、“楽しい!”って思ったからモチベーションもちょっと上がりましたね。特に、企画が決まった時は特にモチベーションがあがったかなと思います。これに向かえば良いっていうのがちゃんと見えてきたっていうのが私にとっては大きかったです。」

ーもえさんにとって、Chou Chouで得た学びってなんだったんでしょうか?
「“自分で動かなきゃどうにもなんない”っていうのが大きいですね。常々人が嫌なだと思うことをやりなさいとか言われてきましたけど、結局なんとなく逃げてしまうことが多くて…、でも自分が本格的に関わるとしたら、自分が動かないと本当に動かなくなるんだなって思いました。」

ーそれはチームのためですか?それとも自分のため?
「半々ですね。それこそ最後の方はチームのためはほとんどなかったです。でも自分のためというわけでもなくて、それよりはチーム以外の周りの人のためって感じでした。アーティストさんとか、寄付先の皆さんとか、お客さんとして来てくれるって言ってくれた友達とか、散々迷惑かけたけど力になってくれた親とか、メンターさんたちとか、ブラビの人とか…、そういう人たちに対してちゃんとやり遂げなきゃまずいなって思ったんです。」

もえ写真.jpg
写真を勉強しているもえさんが撮った一押しの一枚


ーではそろそろまとめに入っていきたいと思います。
「はい!」

ープログラムを始める前の自分と今の自分に変化はあると思いますか?
「フットワークは軽くなったし、参加できるものは全部参加しようって思うようになりました。選ばなくなったのかな。自分が参加できるって分かったら、とりえず“じゃやってみよう”って(笑)なんでも経験してみないとわからないし、意外とそういうのって参加した時はわからなくても後々思い返してみたら自分のためになってたりすることが多いんです。」

ープログラムに参加することで得られた学びや気づきはありましたか?
「人を喜ばすって経験が出来たのかなって思います。あと、私はつなぎ役が好きなんだなっていうのに気付きました。それこそ私は今回アーティストさんとお客さんのつなぎ役をやってましたし、きっとそれは自分が写真を撮ったり映像を撮ったりするのが好きな理由と同じなんじゃないかなって思います。学校でも、“こんな楽しいことがあったよ”とか“こんな子がいるんだよ”ってことを多くの人に知ってもらいたくて写真を撮ってFacebookにあげたりしてますし、きっとつなぎ役になりたいっていうのは無意識的にずっとあったんだと思います。最近になってやっとそれを意識できるようになりました。人にもよるとは思いますけど、ブラストビートって楽しいし、すごく経験できるし成長もできる所だと思います。1つのことに打ち込むって経験ってあまり出来ないし、それこそかべちゃんが最初に言ってたけど、“本気でやればやるほど、学びが多い”プログラムだなって思います。そのうち学生メンターにも挑戦したいです!」

ー自分がやりたいことがちょっとずつ見えてきてる感じがすごく素敵ですね。陰ながら応援してます!今日は長い時間ありがとうございました!
「ありがとうございました。」


編集:かべ(廣川ともよ)
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