■年会費 *個人正会員 1口 1000円 *団体正会員 1口 20000円
■「びわ湖エコアイディア倶楽部」設立趣意書
地球の水の大半は海水であり淡水は2.5%しかありません。さらに我々が普通に利用できる淡水は地球全体の水の0.01%と言われており、世界水開発報告書によれば、50年後には世界で70億人が淡水不足に直面すると報告されています。
豊富な淡水に恵まれた日本においても近年水の悪化が進んでおり、関西1400万人の人々が恩恵を受けている近畿最大の水源である琵琶湖・淀川水系も例外ではありません。昭和30年代にはまだ直接飲むことが出来たというほどきれいであった琵琶湖の水も、高度経済成長等による周辺環境の急激な変化の影響で富栄養化が進み、1960年代の終りから植物プランクトン・赤潮が発生し淀川ではカビ臭や微量有害物質などの問題が起こって来ました。
また、琵琶湖の水環境に重要な役割を果たして来た内湖、ヨシ群落、河畔林、周辺森林などの自然景観も減少し、50種を超える固有種を含む動植物が生息する豊かな生態系も損なわれつつあります。
1970年代初めの「有リン洗剤追放運動」をきっかけに、滋賀県の「琵琶湖富栄養化防止条例」、さらに国の「湖沼水質保全特別措置法」が制定され、下水道整備事業などが積極的に推進された結果、琵琶湖の水質は総じて横這いの水準まで改善して来ましたが、昭和30年代の湖水の状態を回復させるまでには至っていません。
琵琶湖・淀川水系の水質や自然環境・生態系の課題は広範囲に渡り、その改善のためには行政の取り組みだけでなく企業や各種産業の取り組み、さらには私たち市民の参画も含めた多元的な取り組みが重要となっています。
琵琶湖の水の恵みを受ける私たちは、個々の力の結集で市民として出来る環境活動を実践し、四季折々に美しい姿を見せる琵琶湖の景観とそこに育まれる自然生態系の保全及び琵琶湖の水の昭和30年代への回復を目的として「びわ湖エコアイディア倶楽部」を設立します。
具体的には関連機関・諸団体と協働しながら以下の事業を通じて、活力ある暮しと自然の調和した地域社会の実現を目指します。
◆琵琶湖畔や琵琶湖に繋がる河川の清掃活動、森林・里山の保全活動、琵琶湖のヨシ・ 藻の刈り取り活動など琵琶湖の環境保全活動全般への参画。 ◆「こどもエコクラブ」など琵琶湖の水質や生態系の観察・調査・研究活動の実施。 ◆琵琶湖の環境問題について会員がさらに深く学ぶ活動やより多くの方に琵琶湖につい て知ってもらう啓発活動の実施。 ◆上記活動・研究を通じた新たな活動目標の設定と推進。
びわ湖エコアイディア倶楽部
理事長 2008年6月3日
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