5月20日「木を植えよう!」フィールドワークの報告[2023年05月31日(Wed)]
NPO法人農都会議は株式会社つくば林業と共同で、5月20日(土)、「木を植えよう! カーボンプライシングを考える植樹体験会」フィールドワークを会員限定で開催しました。
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新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けて、2021年以降見合わせていたフィールドワークを久しぶりに実施しました。
参加の7名が橋本駅に集合し、神奈川県相模原市緑区青山地内の山林へ向かいました。午前中は、つくば林業が施業した人口林伐採跡地にモミジの苗木を植える「植樹体験」を行いました。
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新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けて、2021年以降見合わせていたフィールドワークを久しぶりに実施しました。
参加の7名が橋本駅に集合し、神奈川県相模原市緑区青山地内の山林へ向かいました。午前中は、つくば林業が施業した人口林伐採跡地にモミジの苗木を植える「植樹体験」を行いました。
つくば林業代表の松浦晃氏の指導により、安全講習と植樹方法の説明の後、1人5本程度のモミジの苗木を植えました。植栽した所には記念プレートを置き、記念撮影を行いました。
早戸川フィッシングセンター(国際マス釣場)で昼食を済ませ、午後は搬出間伐の施業地へ移動し、林業のデジタル化の現場を見学しました。
松浦氏は、マプリーシステムを活用したICTスマート林業と燃料トレサビリティ―を説明し、今回の植樹は小規模でもこのような小さな現場が積み重なって相模原市全体の動きにつなげたいとの志をもって活動を続けているとお話しされました。
つくば林業は茨城県南部で従前よりカーボンクレジットに取組んでおり、木材サプライチェーンとカーボンプライシングについては、「SDGsへの個人貢献を実感してもらいつつ、Jクレジット取得と林業自立をめざす相模原市の動きを学び、ICT林業を使った搬出間伐の実際を直に見学することで、地域の森林における温暖化対策の一端を体験し、今後の活動の糧にしようとの趣旨。ご参加の皆さまと一緒に考えたいと思います」と述べました。
参加者の感想の一部です。
・つくば林業の松浦さんにも大変お世話になり、感謝申し上げます。実際に間伐施業地を拝見すると、林業の大変さ、困難さを実感しました。
「林地残材を出しくれと言われても、じゃあお前やってみろ、と言いたくなる」ということがよく分かりました。林業を少しでも支えるために小型バイオマス発電を展開したいと思うのですが、机上の計算だけではなく、やはり現場・現地を見ないと、分からない部分があることを実感しました、
ICT林業を支えるmapryには、驚かされました。日本の林業こそ、世界に先駆けてICT林業を広め、活用する必要がありますね。何らかの形で、普及のお手伝いが出来ればと思います。改めて、ありがとうございました。
・昨日は現地にて大変お世話になりました。準備段階にかなりの手間がかかった体験ツアーに参加させていただき、心から感謝いたします。最新の測量機器の利用状況も現地で見せていただきまして、とても勉強になりました。
早戸川は、42年位前に宮ヶ瀬ダム工事に先立つ出水時調査に従事し、マス釣り場下流のつり橋が担当地点でした。4日間くらい現地張り付きで、車内で寝泊まりした大変懐かしい場所です。
植林では、事前に入念な準備が為されていて、「お手植え」の扱いに大変恐縮いたしました。日本の温暖な地域では、有難いことにすくすくと草木が育ち、捕食者もたくさんいます。か細いイロハモミジとニシキウツギ、雑草、食害に負けずに伸びることを楽しみにしています。草刈りが必須と思われましたので、目印のピンクテープとの位置には気を使いました。
会食では、マス釣り場のご主人がいろいろと創意工夫されていることをお聞きしました。60年近くに渡る釣り場の歴史、積み重ねた経験知は、訪れる多くの若い人に力を与えることでしょう。
林業見学では、mapryによる立木測量の状況を見せていただきました。林業施業に必要な情報を迅速、正確、簡易に取得できるシステムを、松浦さんはサクサクと使いこなしていました。自分が使いこなすにはかなりの時間がかかりそうですが、熱意のある若い人であれば、すぐに慣れると思いました。測量等の道具にどのような機能、システムを求めるか、日頃から意識的に多様なニーズを明確にすることが各種技術を高めることになるのでしょう。
・バイオマス発電所を納入する事業に携わる一人として、林地残材の活用による森林保護、ICT林業による効率化や生産性向上、新しい流通の仕組み、環境資源として適正な対価の取得(クレジット販売)等々、地域資源を適正に活用していくというところで自分たちにも何かできないのか、考えていくべきと思いました。次回は同僚なども誘って参加できれば良いなと思っています。
・育てた木を材として出すだけでなく、地域資源を生かし循環させていく、というところでクレジットへの取組みなども市町村に積極的に働きかけ実現しようとしている、とのことで松浦様のような心ある林業家の方々によって地域の林業が今後発展していってほしいと思うと同時に自分の携わる事業活動が、林業家の方々の工夫や努力の上に成り立っているということを実感・感謝する体験となりました。
農都会議は、会員限定の勉強会・フィールドワークを今年度は複数回開くことを検討中です。当会の中にこれらの会員活動をサポートする仕組みをもうけることも考えております。興味や問題意識をお持ちの皆さまのご参加をお待ちいたします。
今回ご参加された皆さま、誠にありがとうございました。
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