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8月24日「スマート林業が拓く未来」勉強会の報告[2020年08月29日(Sat)]
 NPO法人農都会議 バイオマスWG/農都交流・地域支援Gは、8月24日(月)夕、「スマート林業が拓く未来 〜林業のICT化で変わるサプライチェーン」勉強会を開催しました。
 →イベント案内

8月24日スマート林業勉強会

 本勉強会は、新型コロナウイルス感染症への対応で4月実施予定を延期し、あらためて感染対策を厳重にして開催したものです。
 会場の港区神明いきいきプラザに30数名(定員の約3分の1)の参加者が集まり、講演と質疑応答、意見交換が行われました。
 農都会議の杉浦代表理事が司会・進行を務め、林野庁森林整備部研究指導課課長補佐の中村亨氏による開会挨拶がありました。

 第1部は、最初に、林野庁森林整備部計画課森林情報高度化推進官の鈴木崇之氏より、「スマート林業の実現に向けた取組について」のテーマで講演がありました。

8月24日スマート林業勉強会

 鈴木氏は、森林・林業の現状と課題、「スマート林業」の実現に向けた対応方向、「スマート林業」等の将来像、林業イノベーションの位置付け・将来像・進化についてお話しされ、森林資源デジタル管理、ICT生産管理、革新的林業、省力化機械開発の各推進対策の関連予算について説明されました。
 また、スマート林業に実現に向けた取組支援、実践対策の実施地域と実証技術、ICT等の先端技術の活用による効果、スマート林業の普及展開、低コスト造林モデルの普及加速などについてもお話しされました。


 続いて、コマツ建機マーケティング本部林業機械事業部事業部長の坂井睦哉氏より、「コマツのスマート林業について」のテーマで講演がありました。
 
8月24日スマート林業勉強会

 坂井氏は、林業のサプライチェーンとは、コマツが目指すスマート林業、林業イノベーションの展開方向についてお話しされ、ドローンによる森林測量とForeest Scopeの活用等による「森林の見える化」、ICTハーベスタを活用した「造林の見える化」について説明されました。
 また、スマート林業の期待効果につてもお話しされました。


 最後に、日立建機日本株式会社顧客ソリューション本部産業ソリューション部農林グループの野口和也氏より、「Logger Value Bucking 〜最適採材を実現するハーベスタ採材システム〜生産性の見える化」のテーマで講演がありました。
 
8月24日スマート林業勉強会

 野口氏は、バリューバッキング機能(幹一本が最大の値段になるように、需要側のニーズにマッチするように、コンピュータが自動的に採材長をきめてくれる機能)についてお話しされました。また、従来型とのオペレータ操作の比較、バリューバッキングによるメリット、林材集計データの容易な出力などについても説明されました。


 第2部は、質疑応答と「スマート林業が拓く未来について考える」をテーマにディスカッションが行われました。
 パネリストは、第1部の講師の三氏と開会挨拶された中村亨氏。モデレーターは、NPO法人蔵前バイオエネルギー理事長の米谷栄二氏にお願いしました。

 ディスカッションに先立って、中村氏より、「林野庁による林業機械開発の取組事例」のプレゼンがありました。

8月24日スマート林業勉強会

 中村氏は、森林内で作業可能なリモコン式伐倒作業車、造林用機械、架線集材作業の自動化技術等の開発事例のほか、自動走行フォワーダ、原木品質判定機能付きハーベスタ、林業用アシストスーツ、苗木植栽ロボットなどの開発事例についても説明されました。


 次に、米谷氏より、「コロナ後のスマート林業が拓く未来 〜地産地消に適したサプライチェーン・スマート林業の取組み事例の紹介」のプレゼンがありました。

8月24日スマート林業勉強会

 米谷氏は、「コロナ後の林業の世界では、山元から消費者まで直接つなぐ優れたサプライチェーンの構築が必須。サプライチェーンの上流として重要なスマート林業は、計測技術、データ処理・解析・伝達システムの向上で急速に推進される。ただし、日本の複雑な地形の山林や多様化する地産地消のニーズに対応するには、大量生産大量消費を前提とした画一的なシステムは不適で課題が多い」とお話しされ、山元・林業・木材加工・工務店・消費者が連携したサプライチェーンの構築事例を説明されました。

8月24日スマート林業勉強会

 また、作業段取りが早く位置替えが簡単、集材能力が大きい(生産性が高い)、運転が簡単で安全性が高いと、Kシステム(チェーン式連続集材装置)の紹介があり、スマート林業が未来を拓くために対応必須な事項の説明もありました。(上図)


 続いて、講師の皆様とフロアの参加による質疑応答や活発な意見交換が行われ、講師の方々より、「スマート化が進んでデータが取れるようになれば、さらに活用する」、「安全な自動運転に行くまでには時間がかかる」、「林業はSDGsに貢献する産業として欧米の効率的な技術を活用したい」などの意見がありました。

8月24日スマート林業勉強会

8月24日スマート林業勉強会


 コロナ禍の中での勉強会でしたが、関心の高い参加者が集まってスマート林業(林業イノベーション)についての理解が進み、地域の施業者・山林所有者、機械メーカーとユーザー、政策担当者など多様な視点で深く考えるたいへん有意義な機会になったと思います。
 講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。
Posted by NPO農都会議 at 15:21 | 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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