
11月26日「バイオマスアカデミー 第4回 熱利用実践編」の報告[2019年12月15日(Sun)]
NPO法人農都会議 バイオマスWGは、11月26日(火)午後〜夕、「バイオマスアカデミー第4回 〜バイオマス熱利用の進め方・実践編その4」を開催しました。
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農都会議は、プレミアム勉強会として、より実践的な「バイオマスアカデミー」を開催しています。木質バイオマス熱利用技術等の専門家の方々をお招きし、第1回ではバイオマスボイラー導入の際の具体的な技術面に焦点を当てるとともに、ビジネスに直結できるよう会員間のビジネスマッチングの場を提供しました。第2回は「何年で黒字転換できるか」、第3回は「確実に失敗しないバイオマス熱利用エンジニアリングの成功の秘訣」がテーマでした。第4回の今回は2019年アカデミーのまとめとして、バイオマスボイラー・熱利用の法規制・規制緩和、4DH(第4世代地域熱供給)紹介・日本への適用の課題、システム・制御設計、地域のバイオマス熱利用・総合計画の進め方について等々の内容で、日本におけるバイオマス熱利用のさらなる普及促進のための提案を行いました。
会場に参加者が集まり、講演・質疑とワークショップが行われました。
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農都会議は、プレミアム勉強会として、より実践的な「バイオマスアカデミー」を開催しています。木質バイオマス熱利用技術等の専門家の方々をお招きし、第1回ではバイオマスボイラー導入の際の具体的な技術面に焦点を当てるとともに、ビジネスに直結できるよう会員間のビジネスマッチングの場を提供しました。第2回は「何年で黒字転換できるか」、第3回は「確実に失敗しないバイオマス熱利用エンジニアリングの成功の秘訣」がテーマでした。第4回の今回は2019年アカデミーのまとめとして、バイオマスボイラー・熱利用の法規制・規制緩和、4DH(第4世代地域熱供給)紹介・日本への適用の課題、システム・制御設計、地域のバイオマス熱利用・総合計画の進め方について等々の内容で、日本におけるバイオマス熱利用のさらなる普及促進のための提案を行いました。
会場に参加者が集まり、講演・質疑とワークショップが行われました。
第1部は、最初に、NPO法人農都会議の山本登事務局長が「バイオマス熱利用の法規制の実態と法改正・規制緩和への提案」のテーマで講演を行いました。
山本氏は、日本に熱需要はたくさんある、CO2削減を考えると熱利用に適するエネルギーはバイオマスであり太陽光・風力は発電に偏っている、熱利用は欧州で技術が確立した、地域資源循環の森林活用は小規模であれば地域活性化につながるなどと説明しました。
続いて、4DHフォーラム、認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)主席研究員の松原弘直氏より、「4DH・デンマークでの熱利用の実情と日本への適用課題」のテーマで講演がありました。
松原氏は、日本は欧州全域と同じくらい温暖と寒冷な地域があり地域毎に異なる政策を行う必要がある、持続可能性基準は難しい、過渡的にバイオマスを利用し風力へシフトしていく必要がある、日本の熱利用はこれから第4世代となりスマートエネルギーへとつながっていくなどと説明されました。
次に、株式会社WBエナジー 代表取締役社長、バイオエナジー・リサーチ&インベストメント株式会社(BERI)代表取締役社長の梶山恵司氏より、「地域のバイオマス熱利用・総合計画の進め方(個別プロジェクトの遂行)」のテーマで講演がありました。
梶山氏は、今日は@企画・提案、A設計(建屋、配管システムなど)、B施工・運転、C運用・メンテナンスの個別プロジェクトの遂行について話をするとし、メーカーの責任が大変大きい、メーカーがきちんとやらなければ設備を安定的に動かすことはできない、技術的に整理して体系化することが不可欠などと説明されました。
第2部はワークショップとして、紫波グリーンエネルギー株式会社代表取締役、エネ技地ンター株式会社代表取締役の山口勝洋氏より「木質バイオマス地域熱供給プロジェクトの現状と課題」の事例紹介に続いて、質疑応答・意見交換がありました。
山口氏は、紫波町では材の供給側・熱の利用側ともに町が大きく関与、熱供給は民間事業主体で密な協議・調整を経て官民の合作とも言える事業が組立った、地域で熱を共同で利用することで地域資源を有効活用する、社会を進化させられる事を動機付けとしたベンチャー的な個人/小組織はいるのでは、などと紹介されました。
質疑応答では、「熱のマーケットは大きい、市場創造のシナリオ作成が必要」、「熱利用実践のパイオニアに拡げてほしい」、「木質資源活用はステークホルダーが多く、燃料調達、ボイラー技術、システム運用が揃う必要がある」、「公共セクターに熱管理会社ができれば安くなるのではないか?」などの意見がありました。
最後に、NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク副理事長、NPO法人農都会議 アドバイザーの竹林 征雄氏より、講評がありました。司会・進行は、山本事務局長が務めました。
今年のバイオマスアカデミーはこれで終了ですが、来年度にまたご期待ください。講師の皆様方並びに受講された皆様方、誠にありがとうございました。
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