7月17日「バイオガス発電の最前線」勉強会の報告[2018年07月20日(Fri)]
NPO法人農都会議 バイオマスWG/農都交流・地域支援Gは、7月17日(火)夕、「バイオガス発電の最前線 〜廃棄物を利活用しての資源化・エネルギー化を考える」勉強会を開催しました。
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バイオガス発電は安定的な発電方法です。有機性廃棄物の適正処理やコストの低減につながるとともに温室効果ガス削減効果等の長所があり、全国 各地で注目が高まっています。今回は、バイオガス発電による廃棄物の利活用と途中発生する発酵消化液の有効利用に注目して課題解決を図ろうと企画されました。
会場の港区神明いきいきプラザに50数名の参加者が集まり、講演と質疑応答、意見交換が行われました。
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バイオガス発電は安定的な発電方法です。有機性廃棄物の適正処理やコストの低減につながるとともに温室効果ガス削減効果等の長所があり、全国 各地で注目が高まっています。今回は、バイオガス発電による廃棄物の利活用と途中発生する発酵消化液の有効利用に注目して課題解決を図ろうと企画されました。
会場の港区神明いきいきプラザに50数名の参加者が集まり、講演と質疑応答、意見交換が行われました。
第1部は三氏の講演がありました。最初に、東京農工大学名誉教授の瀬戸昌之氏より、「地球温暖化防止と地域のバイオマス・廃棄物の利活用に何が問われているか」のテーマで講演がありました。
瀬戸氏は、持続的で公正な環境を目的として温暖化防止と地域のバイオマス・廃棄物の利活用を考えようとお話しされました。
また、京都議定書はクリアした?日本の農山村の過疎化・消滅の拝啓・工業の過保護と環境不公正
税の公正な運用を!森林によるCO2九州に補填を!など、詳しく説明されました。
続いて、匝瑳(そうさ)バイオガス発電所創業者、養豚農家の熱田正行氏より、「再生可能エネルギーによる地域農業再生の取り組み〜メタンプラントに賭ける夢物語」のテーマで講演がありました。
熱田氏は、エコフード社の施設紹介、エコ・フード飼料製造、リキッド工場・養豚場紹介、メタンプラントに取組むきっかけ、消化液水田利用とジャンボタニシ撲滅作戦、電力自由化に向けた今後の課題などについて熱心にお話しされました。
最後に、水ing株式会社エンジアリング本部環境インフラ営業統括バイオマス営業部部長の盛下学氏より、「水ing株式会社のバイオガス関連施設の実績と普及の展望」のテーマで講演がありました。
盛下氏は、会社紹介のほか、資料を元に、日本におけるバイオマス市場について(普及と展望)・現在のバイオマス事業の動向、黒部市バイオマス施設の紹介、メタン発酵技術についてなどをお話しされました。また、多くの事例について説明されました。
第2部は、「バイオガス発電=地域の廃棄物を資源化・利活用の最前線」のテーマでディスカッションが行われました。
第1部の講師の三氏に加え、NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク副理事長、(一社)エネ経会議再エネなんでも相談室担当理事、NPO法人農都会議理事アドバイザーの竹林征雄氏にコメンテーターをお願いしました。モデレーターは、当会事務局長の山本登が務めました。
多くの参加者からたくさん質問が出ましたが、講師の皆さまに丁寧にご対応いただきました。
今回も盛況な勉強会となり、バイオガス発電について理解が進んだと思います。地域の有機バイオマス・廃棄物の利活用の課題をさまざまな視点で深く考える有意義な機会になったのではないでしょうか。講師の方からは、「バイオ廃棄物の有効利用のためには『公正』であればすべて良し」、「役所は予算が減ってなかなか大変。そんな状況で経産省は、電気から熱利用へ政策誘導しようとしている」などと、情勢変化のお話もありました。
講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。
※会員様には、講演資料・要旨とディスカッション、アンケート結果の概要を含むレポートをお送りします。
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