
7月3日小田原地域エネルギー視察フィールドワークの報告[2018年07月15日(Sun)]
最初に、小田原市曽我の梅の里センターで、小田原市環境部エネルギー推進課の遠藤孝枝課長より、小田原市の再生可能エネルギー事業の経緯と施策―行政が民間を支援する条例、交付金などについてお話していただきました。
続いて、一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(略称:エネ経会議)の小山田大和事務局長より、エネ経会議発足の経緯や事業内容、本日の視察先について説明していただきました。
一行は、合同会社小田原かなごてファーム(エネ経会議と地元の農業者などが2014年設立)が運営する「小田原桑原ソーラーシェアリング」へ向かい、小山田氏から次のような説明を受けました。
かなごてファームは、休耕地のミカン畑を復活させることから始めた。無農薬無肥料のミカンはジュースなどに加工して付加価値をつける。また、ソーラーシェアリング事業も行っている。小田原地域は耕作放棄地が多く、桑原の2号基建設は地元の方から休耕田の活用法を相談されたことがきっかけ。神奈川で初めての稲作のソーラーシェアリングであり、現時点では県内最大の出力(58.24kW)だ。敷地約190m2、売電収入見込1,500万円/年。地面が軟らかい水田に設置するため長さ1.8メートルのパイプを地中へ埋め込んでいる。
だが、事業計画認定が下りないので系統連携できない。全国的に事業計画認定の遅れが問題となっているが、農業委員会・農業者にソーラーシェアリング事業を理解してもらうよう努める必要がある。
小田原市風祭の鈴廣かまぼこ直営のビュッフェで昼食の後、鈴廣かまぼこグループ代表取締役副社長の鈴木悌介氏より、「なぜ かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたか」をテーマに、お話を伺いました。
鈴木氏は、子どもの頃は酒匂川河口に鰤(ぶり)がいたがダムが出来て真水と砂が減少し、いなくなった、鈴廣かまぼこの名前は創業者の鈴木廣吉に由来し祖父は8代目、などと最初に小田原とかまぼこのお話をされました。
また、青年会議所の活動を通じて「エネ経会議」を設立し全国の400社が参加している、活動内容は、賢いエネルギーの使い方を学び実践すること、地域でエネルギー地産地消の仕組みを作ることで、具体的には、「ほうとくエネルギー株式会社」や「湘南電力株式会社」などを設立した、ほうとくエネルギーは地元の偉人二宮尊徳翁にちなんだ名称、湘南電力は湘南ベルマーレや小田原箱根エネルギーコンソーシアムがパートナー企業になっている、レジリエンス(回復力を持つ)な国の仕組にすることが大切などとお話しされました。
続いて、地下水や地中熱などの自然エネルギーを活用した新社屋を見学しました。地元産の木材をふんだんに使った建物は、小田原市と災害協定を結んだ避難所となっているとのことでした。
最後に、ほうとくエネルギーが小田原市久野の高台で運営する「小田原メガソーラー市民発電所」を視察しました。また、同地の小水力発電所の跡地(100年前の産業遺産)も見学しました。
ここで解散し、フィールドワークは終了しました。
今回は非常に大勢が参加するフィールドワークとなり、地域主導の小規模分散型エネルギー事業が成り立つ条件や合理的なシステムづくりを理解する有益な機会になったと思われます。企画立案は、農都会議バイオマスWGグループ長、飯能協議会事務局長の吉野雅一が行いました。
講師の皆さま並びにご参加の皆さま、大変お疲れ様でした。
参考:
→新エネルギー新聞 小田原かなごてフォームのソーラーシェアリング事業
続いて、一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(略称:エネ経会議)の小山田大和事務局長より、エネ経会議発足の経緯や事業内容、本日の視察先について説明していただきました。
一行は、合同会社小田原かなごてファーム(エネ経会議と地元の農業者などが2014年設立)が運営する「小田原桑原ソーラーシェアリング」へ向かい、小山田氏から次のような説明を受けました。
かなごてファームは、休耕地のミカン畑を復活させることから始めた。無農薬無肥料のミカンはジュースなどに加工して付加価値をつける。また、ソーラーシェアリング事業も行っている。小田原地域は耕作放棄地が多く、桑原の2号基建設は地元の方から休耕田の活用法を相談されたことがきっかけ。神奈川で初めての稲作のソーラーシェアリングであり、現時点では県内最大の出力(58.24kW)だ。敷地約190m2、売電収入見込1,500万円/年。地面が軟らかい水田に設置するため長さ1.8メートルのパイプを地中へ埋め込んでいる。
だが、事業計画認定が下りないので系統連携できない。全国的に事業計画認定の遅れが問題となっているが、農業委員会・農業者にソーラーシェアリング事業を理解してもらうよう努める必要がある。
小田原市風祭の鈴廣かまぼこ直営のビュッフェで昼食の後、鈴廣かまぼこグループ代表取締役副社長の鈴木悌介氏より、「なぜ かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたか」をテーマに、お話を伺いました。
鈴木氏は、子どもの頃は酒匂川河口に鰤(ぶり)がいたがダムが出来て真水と砂が減少し、いなくなった、鈴廣かまぼこの名前は創業者の鈴木廣吉に由来し祖父は8代目、などと最初に小田原とかまぼこのお話をされました。
また、青年会議所の活動を通じて「エネ経会議」を設立し全国の400社が参加している、活動内容は、賢いエネルギーの使い方を学び実践すること、地域でエネルギー地産地消の仕組みを作ることで、具体的には、「ほうとくエネルギー株式会社」や「湘南電力株式会社」などを設立した、ほうとくエネルギーは地元の偉人二宮尊徳翁にちなんだ名称、湘南電力は湘南ベルマーレや小田原箱根エネルギーコンソーシアムがパートナー企業になっている、レジリエンス(回復力を持つ)な国の仕組にすることが大切などとお話しされました。
続いて、地下水や地中熱などの自然エネルギーを活用した新社屋を見学しました。地元産の木材をふんだんに使った建物は、小田原市と災害協定を結んだ避難所となっているとのことでした。
最後に、ほうとくエネルギーが小田原市久野の高台で運営する「小田原メガソーラー市民発電所」を視察しました。また、同地の小水力発電所の跡地(100年前の産業遺産)も見学しました。
ここで解散し、フィールドワークは終了しました。
今回は非常に大勢が参加するフィールドワークとなり、地域主導の小規模分散型エネルギー事業が成り立つ条件や合理的なシステムづくりを理解する有益な機会になったと思われます。企画立案は、農都会議バイオマスWGグループ長、飯能協議会事務局長の吉野雅一が行いました。
講師の皆さま並びにご参加の皆さま、大変お疲れ様でした。
参考:
→新エネルギー新聞 小田原かなごてフォームのソーラーシェアリング事業
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