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9月19日「バイオマス発電のプロジェクトファイナンス」勉強会の報告[2017年09月22日(Fri)]
 NPO法人農都会議 バイオマスWG(ワーキンググループ)は、9月19日(火)夕、金融セミナーの1回目として、「バイオマス発電事業のプロジェクトファイナンス成立のために」勉強会を開催しました。
 →イベント案内

9月19日金融セミナー

 今回は、木質バイオマス発電所の稼働と計画が急増する状況下、発電所の安定的な運営と発電所計画に必要な各種契約、資金調達について具体的に学ぶ機会として開催されました。
 会場の港区神明いきいきプラザに100名を超える参加者が集まり、基調講演、質疑、ディスカッションが行われました。


 第1部は最初に、ベーカー&マッケンジー法律事務所銀行・金融グループ代表パートナー弁護士の江口直明氏により、「木質バイオマス発電のプロジェクトファイナンス」のテーマで講演がありました。
 江口氏は、改正FIT法を巡る最近の動き、電力小売自由化と自前電源の重要性、安定的な燃料供給、バイオマス認証などについてお話しされました。また、バイオマス供給契約や土地賃貸・プラント建設等各種契約のポイント、再エネのプロジェクトファイナンスやスポンサー・サポート契約など資金調達の契約時の注意点について詳しく説明されました。

9月19日金融セミナー

 続いて、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構常務理事の田吉禎彦(たよし よしひこ)氏により、「木質バイオマス発電にかかるプロジェクトファイナンスの論点」のテーマで講演がありました。
 田吉氏は、グリーンファンドの目的と仕組み、対象案件と手続き、木質発電事業の出資事例などについて紹介されました。また、木質バイオマス発電のプロジェクトファイナンスの論点として、安定的な燃料供給の確保、想定通りの発電量の確保、海外メーカー製の使用、小規模発電所の経済性などを挙げ、本来的なプロジェクトファイナンスが組成できるかについては安定的な燃料供給の確保が最大の論点であり、金融機関側も取組実績が多くないため継続的な議論が必要とお話しされました。

9月19日金融セミナー


 第2部は、質疑応答と「バイオマス発電事業を始める方のためのプロジェクトファイナンス」をテーマにディスカッションが行われました。モデレーターは、Japan Biomass Energy Sdn Bhd 代表、農都会議バイオマスWG運営委員の杉田道春が務めました。

9月19日金融セミナー

 木質バイオマス発電所の資金調達や各種契約について実務者間の現実的な交流をと企画した今回の金融セミナーでしたが、大勢の参加者があり、関心の高さが窺われました。再エネ発電所への出資を実施している金融機関と発電所建設から運営にかかる各種契約をサポートする弁護士の双方から具体的な実務のポイントをお聞きする貴重で有意義な機会になったと思います。
 講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。


※講演と質疑・意見交換の概要や資料など詳細をお知りになりたい方は、事務局へメールでお尋ねください。会員様には資料とレポートをお送りします。
 アンケートへ多数の回答をいただきましたが、事務の都合で掲載を見合わせますのでご了承をお願いいたします。
Posted by NPO農都会議 at 10:40 | 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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