9月1日(35日目) [2010年09月01日(Wed)]
こんにちは!小林大地です!
ついに9月になってしまいました。僕は忙しくも充実した日々を送っているので、「いつのまにか9月になっていた」という感じです。 【今日のできごと】 今日はTwitterの縁者さんからご紹介いただいた、豚の畜産農家をしてらっしゃるたろうさんに、いろいろなところに連れて行っていただきました。 《高鍋町役場》 写真 1 posted by (C)バイシコー黒須 ここはアポなしで飛び込みました。 突然の訪問にもかかわらず、親切に対応してくださいました。 印象に残った話は「ボランティアのあり方」や「危機管理対策」について。 せっかくたくさんのボランティアに来ていただいたのに、職員に対するボランティアの数が大すぎたりして、うまく扱えないこともあったそう。 もし、県内県外かかわらず、同じ様に災害などが起こったときの危機管理対策、ボランティアを上手く活用する方法をもっと学んで今後に活かせたらと話をしていました。 《高鍋農業高校訪問》 その後は高鍋農業高校に訪問し、講演をして来ました!! 1 posted by (C)バイシコー黒須 この旅を始めたきっかけなどを話したのですが、なんと与えられた時間は30分以上!! さすがにそんなに話せず、グダグダのまま質問タイムに突入。 生徒さんたちがいろいろ聞いてくださったのに救われました。 そしてなにより、教室に入ってくる生徒さん、廊下ですれ違う生徒さんなどが全員元気一杯にあいさつしてくる!! 僕の通っていた中学は、よく大人の方々に「君の中学はあいさつができて凄い」と言われていたもののあまり気にとめていなかったのですが、逆に挨拶をされる立場になると、確かにすごいことなんだなと感じました。とても好印象。 《畜産農家の方々とランチ》 その後川南町の畜産農家の若手のみなさんとお昼御飯をたべながらお話を伺いました。 2 posted by (C)バイシコー黒須 「新聞の報道では○○町で口蹄疫発生など、大まかにしか報道されず、発生地の厳密な位置がわからない」というのが、困ったことだそうです。 また、長靴、下着などを一回使って捨てなくてはならなかったので、サイズによっては不足してしまうことなども困っていたそうです。 豚の畜産をしていて、今回昼の席をセッティングしてくださった、たろうさん。新聞など報道が少なかったときに、県内県外に関わらず、もっと情報提供をしないとと考え、メールやツイッターで情報発信を率先して行なった方。 しかしお年寄りなど、ネットが使えない農家などにはいちいち電話連絡をして情報をやりあったため電話代が月20万円を超えたそう。これも口蹄疫の隠れた被害と言えるのでは? 《農業大学校》 1 posted by (C)バイシコー黒須 その後は農業大学校にて、学生さんたちとディスカッションをしました。 3 posted by (C)バイシコー黒須 校長先生にもお会いすることが出来ました。恐れ多い。 ディスカッションで得た情報を箇条書きで以下にまとめます。 ・農家に殺処分の手伝いをしに行った生徒さんたちがたくさんいました。 その中のひとりの学生さんは、途中で涙が止まらなくなってしまったのだとか。しかし作業中だからと心を奮い立たせ協力したそう。 終わったあとで、農家の方がジュースを持ってきてくれたのだそうですが、去り際の背中がとても悲しげで、何も声をかけられなかったのだそうです。 ・農業大学校は5月はずっと口蹄疫の影響で休校。終息まで寮生たちは寮にかんづめだったとか。その分を取り戻すため、今年の夏休みはお盆に12日間だけ。 ・宮崎の中でも口蹄疫に関する意識は差があり、口蹄疫の対策で「通行禁止」という看板があったところでも、わざわざ看板をどけて通行してしまう県民の方もいたのだとか。 ・初めて学校の家畜に口蹄疫の症状が見られたとき、頭が真っ白になり、「まさかウチの家畜が感染するはずない」と信じたくないという気持ちになったのだとか。 ・口蹄疫感染前、大学で牛を口蹄疫から守る立場だった大学の先生。夫は大学を殺処分する立場にいたため、自分が菌を運ばないようにするため、一ヶ月間別居生活を強いられたという話も。最初の方は別居のためのホテル代も出たが、残りは自己負担だったそう。そんなところにも影響が!と驚いた。 また、千羽鶴を見せていただきました。 写真 2 posted by (C)バイシコー黒須 この千羽鶴、農業大学校で殺処分した牛の数と同じ119羽。牛には生徒に命名権があったそうで、一つひとつの鶴に牛につけた名前が記されています。 そして最後に記念撮影 2 posted by (C)バイシコー黒須 農業大学校のみなさん、ありがとうございました! |