2014/10/4 高知県香美市香北B&G海洋センター〜香美市子どもの元気印〜
B&G子どもクラブの旗を作ろう

−染付け体験教室−
四国ブロック特派員、高知県香美市香北B&G海洋センターの大峯です

今回は私の地元、香美市で、今年7月に設立された『香美市B&G子どもクラブ』のイベントを紹介させていただきます
香美市B&G子どもクラブとは
『香美市B&G子どもクラブ』は、主に香美市の自然や文化に触れあうことのできるイベントを、子ども達に提供することで、子ども達の郷土に対する理解を深めてもらうため、設立されました
平成26年7月21日(海の日)に設立(左上写真)。以降、草笛体験教室(右上写真)、プールでヨット(左下写真)、親子さかな釣り大会(右下写真)を実施しました
この度、香美市B&G子どもクラブは、その活動のシンボルとなる旗を作ることになりました

平成26年10月4日(土)、地元の特産品『フラフ』の染工場「ハチロー染工場」に、クラブ会員18名が集まり、旗への染付け(色付け)を行いました。参加した子ども達は、フラフ作りにおける”手染め”の技に、果敢に挑戦しました
フラフとは(下写真は空にたなびくフラフ)
高知県の伝統的特産品「フラフ」。南国高知では、鯉のぼりと共に、「フラフ」を掲げて端午の節句を祝います。
「フラフ」の語源は英語の「FLAG(フラッグ)」が土佐流になまって「フラフ」と呼ばれるようになったともいわれています。
「フラフ」に描かれる絵は、おとぎ話の金太郎、桃太郎などの元気の良いところを描いたものや、勇ましい武者絵、七福神、恵比寿大国宝船のおめでたい図柄があります。いずれも親、親族からの贈り物として五月晴れの土佐路を賑わせています。いざ
染工場へ突入だ
今回は、香美市土佐山田町楠目(クズメ)地区にあるフラフの染元、「ハチロー染工場」にお世話になります。

染工場の店舗(左写真)。右写真は、店舗下の工場へ入っていく子ども達。今回作る旗はフラフではないのですが、フラフと同じ製法(手塗り)で色をつけます。
フラフの歴史及び染付け手順の説明ハチロー染工場の社長、三谷さん(下写真中央)。染付けを前に、フラフの歴史、染付けの方法について説明してくれました。

写真真ん中にあるのが、今回染付けを行う旗。事前に工場の方が、下絵をつけてくれています。字や絵の外枠はのり(もち米汁)付けされており、こののりが、色と色が混じり合わないように「堤防」の役目をします。
作業開始
今日は、色違いで4つの旗を作ります。まずは、それぞれの旗の配色を、子ども達で考えます。
何色で塗ろうかな
染付けまずは字の内側から塗っていきます。

ありゃ

色が外へ飛び散った

難しいな、こりゃ
字の外側の染付けに突入
そろそろ、完成です。
染付け完了
立派な旗になったなぁ。1ヵ月後の仕上がりが楽しみだ


染付けした旗を前に記念撮影

この後、旗を乾燥させて「色止め」した後、下絵の糊(のり)を洗い流し、縫製等の最終仕上げを通して完成します。
色ムラがないよう、染付け最後の手直しをしてくれている工場の方々(下写真)。様々な技を通して、フラフは作られていきます。
〜おまけ〜
左写真は試し塗り用の布。小さい子ども達は、こちらへのお絵かきに熱中。最後は、現代アートみたいになりました(右写真)

【特派員感想】
クラブ活動のシンボルとなる旗を、地元の伝統的特産品である「フラフ」の製作方法で作りたい、という思いを、クラブ設立前から持っておりましたので、今回、子ども達が参加するイベントとして、実現できて良かったです。
今回作った旗は、今後のクラブ活動時に掲示します。「ものを作る」イベントは、イベントの結果が「形」として残るので、他のイベントとは違った喜びがありますね。クラブイベントで掲示されるクラブ旗を、今から想像してワクワクしている自分です。
【取材】 四国ブロック特派員
高知県香美市香北B&G海洋センター 大峯 啓之