利用者主体のサークルづくり&家族の絆づくりがモットーです!
仙台市泉B&G海洋センターの取り組み [2016年03月23日(Wed)]
利用者主体のサークルづくり&家族の絆づくりがモットーです! 仙台市泉B&G海洋センターの取り組み B&G財団 広報課 美濃越香織 「B&G海洋センター」というと自然豊かな場所にあるというイメージを持つ人が多いと思いますが、東北地方最大の都市である仙台市の住宅街の中にも海洋センターがあります。今回は、利用者主体のサークルづくりと家族の絆づくりを二大目標に掲げる「仙台市泉B&G海洋センター」をご紹介します! ![]() 仙台市泉B&G海洋センタースタッフの皆さん |
体育館のスケジュールは半年先までビッシリ! 仙台市泉B&G海洋センターは、1983年に体育館・プールの施設としてオープン。東日本大震災の影響による地盤沈下のためプールを閉館しましたが、体育館には影響がなく、活発な運営を行っています。 オープン当初から、「海洋センター主催の教室を利用者主体のサークルにしていくこと」を目標にしており、教室からサークルへと16団体が発展。現在、月間2,000人の地域住民が海洋センターでサークル活動に励んでいます。 ただし、何もせずに教室がサークルとして定着した訳ではありません。教室をサークルに発展させるため、規約づくりや会費設定などサークルの立ち上げ方法について、担当者が親身になって相談に乗ったそうです。 また、B&G指導者歴30年以上で、現在海洋センターを担当する菅原道彦さん(第9期アドバンスト・インストラクター)は、「B&Gの体育館はとても人気で、半年先までスケジュールが埋まっています。当然、予約も取りにくいのですが、サークルの皆さんが活動を続けられるよう細かい時間設定を行い、なるべく多くの団体が利用できるようにしています。また、利用者の皆さんとは積極的に接するようにしています」と話し、せっかくできたサークルを継続させるために、場所の確保や利用者との交流を意識して行っているそうです。 ![]() 今月の予定もビッシリ ![]() 掲示板には多数のサークルの参加者募集ちらしが貼ってあります 人気の秘密はトランポリン!? 私が訪れた3月4日(金)は、幼児から小学生を対象にした「ジュニア体操教室」を行っており、12人の子供達が練習に励んでいました。この教室は、「体操を好きになってほしい」という目的のもと開催されている体操入門クラスで、子供達はトランポリンや跳び箱の練習を楽しんでいました。 指導するジュニア体育研究所の成島先生は、「ここには、トランポリンがあるのがいいですね。トランポリンは、楽しみながらバランス感覚を養うことができます。子供達にも大人気です」と話していました。 このトランポリンは、「学校には無いものだからこそ、海洋センターに置きたい」という菅原さんの強い想いでオープン当初に購入したものだそうで、30年間以上も活躍しています。 また、サークル化とともに海洋センターが目指したものは、家族の絆を深めること。「家族スポーツの日」を年に3回設定し、トランポリンやニューススポーツを家族で楽しむイベントも行っています。この「家族スポーツの日」に海洋センターを訪れた人が、サークルのちらしを見て、サークルに加入することもあるそうです。 ![]() 自由に飛び跳ねたり、先生とバクテンの練習をしたりと大活躍のトランポリン ![]() 体操教室の皆さんは、とても仲が良く海洋センターに来るのが楽しみだそうです 今回、仙台市泉B&G海洋センターを訪れて感じたことは、利用者との交流をとても大切にしているということ。教室をサークル化した後は、ただ場所を貸すだけ・・・というのではなく、その後のサポートを丁寧に行い、サークル活動の継続につなげています。この日も、利用者とスタッフの皆さんが談笑しており、とても温かい雰囲気に包まれていました。 「今後も海洋センターでは、学校でできないことを実施していきたい」と笑顔で話す菅原さん。今後の海洋センターの活動も楽しみです。 ![]() B&G会長杯バスケットボール大会は300人が参加。トロフィーには30年の歴史が刻まれています |