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こうほう雑記帳:赤ちゃんに優しい日本へ [2015年10月16日(Fri)]
こうほう雑記帳
赤ちゃんに優しい日本へ


B&G財団 広報課 美濃越 香織


どうして少子化なのに待機児童が増えるの?

 先月末、厚生労働省から“4月時点での待機児童は2万3167人で、5年ぶりに増加した”ことが発表されました。「少子化なのにどうして待機児童が増えちゃうんだろう」と溜息が出てしまいますが、今年4月から「子ども・子育て支援制度」がはじまったこともあり、定員を増やしても申し込みが増えたとか保育士不足とか、いろいろ理由があるようです。

 私も、現在4歳になる娘を保育園に入れる際には出産前から「保活」をしましたが、2歳になるまでの1年間は認可保育園には入れず、市役所の窓口の方がものすご〜く冷酷な人に見えたものでした。

写真1.jpg
保育園での娘のアルバム
友達ととても楽しそうに遊んでいる姿に安心します
「大変そう」を「楽しそう」に変えたい!

 と言っても喉元過ぎればなんとかで、無認可保育園を経て認可保育園に通えるようになったいまでは、自分が保活に奔走した日々や、保育所に入れないことを意義申し立てして話題になったお母さんたちのような苦労を忘れそうになります。

 やはり、当事者でないと問題を解決しようという気持ちが薄らいでしまうのでしょうか・・・。今回の「5年ぶりの待機児童増加」についても新聞各紙で報道されましたが、「解決したい」というより「何か大変そう・・・」と感じてしまう人が多いのではないかと思います。

 そして、「何か大変そう・・・」と感じてしまったら、「子育ては大変」と無意識に考えてしまうのではないでしょうか。21〜30歳独身男女で子供がほしくない人は現在10%を超えているそうです。今後は、誰でも保育園を利用できるような柔軟な社会になり、保育園が働く親以外にも身近な存在になり、子育ても「大変そう」から「何か楽しそう!」というイメージに変わっていってほしいと思います。

写真2.jpg
保育園の先生から娘にいただいた色紙
いつも温かいコメントに励まされています



保育園は地域とつながる大切な場所

 待機児童問題を話題にすると、「じゃあ、仕事をやめて子育てすれば」と軽く言われてしまうこともありますが、保育園は親にとって「孤育て」にならず人や地域とつながる場所でもあります。特に待機児童の大半を占める1〜2歳児の時こそ悩みが多く、私も同じ悩みを持つ保育園のママ友や先生に気軽に育児相談できたことで、随分と助かりました。もし、保育園に通っていなかったら悩みや不安に押しつぶされていたかもしれません。

 児童虐待が過去最多で8万件を超えたという悲しいニュースもありましたが、個々の親が保育園を通じて同じ親同士や地域社会と気軽につながりを持つことができれば、こうした問題の改善につながるのではないかと感じています。


海洋センターに寄せる期待

 子育てを通した人とのつながりを考えた場合、プールや体育館を使って乳幼児を対象にしたさまざまな事業を行っている海洋センターに大きな期待を寄せたくなります。

 たとえば、岡山県瀬戸内市邑久B&G海洋センターのプールは0歳から利用でき、授乳室やベビーベッドなどの設備も充実しているので、多くの親御さんたちが集まってコミュニケーションを深めています。

 このように親子で楽しむベビースイミングや体育館でのフロア運動などは全国各地の海洋センターで開催されているので、もしお近くの海洋センターで乳幼児向けの各種教室が開催されていれば、ぜひ行ってみてください!

※対象で「幼児」が選択できます。

  全国の海洋センターを通じて赤ちゃんに優しい国づくりが進んでいけば、うれしい限りです!

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瀬戸内市邑久B&G海洋センターで開催された「ベビーといっしょにアクアビクス教室 」の様子
親も子も実に楽しそうです!



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