いまどきの高齢者は、元気はつらつ! [2015年09月11日(Fri)]
こうほう雑記帳
いまどきの高齢者は、元気はつらつ! B&G財団 企画部 清水 康雄 広報課には、全国から海洋センター・クラブの活動が掲載された新聞・雑誌・WEBニュースなどのクリッピング記事が毎日届きます。記事を見ていて最近よく思うことは、記事の写真に写っている高齢者の表情や姿勢、動作が昔とは違い、若々しく、はつらつとしているということです。 |
よく働き、よくスポーツを楽しむ高齢者 総務省が昨年発表した人口推計によると、我が国における65歳以上の高齢者人口は3,296万人で総人口に占める割合は25.9%、人口、割合ともに過去最高の記録です。さらに75歳以上に注目すれば人口は1,590万人、総人口に占める割合は12.5%となり、国民の8人に1人が75歳以上という計算になります。 一方、高齢化社会が進むなかで高齢者の就業者数も10年連続で増加しています。現在、その数は636万人で、就業率で見れば全体の20.1%と主要国で最も高い水準です。 また、2人以上の世帯について「スポーツクラブ使用料」の支出金額をみると、「世帯主が60歳代の世帯」が最も多く、次いで50歳代、70歳代の順となっており、サプリメントなど「健康保持用摂取品」の支出金額では70歳代が最も多く、次いで60歳代、50歳の順となっています。 海洋センターでラケットテニスを楽しむ高齢者の皆さん。 民間スポーツクラブ同様、海洋センターでも高齢者の利用は高まりつつあります そこで、このようなデータをもとに勝手ながら推測してみると、定年後も元気に働きながらスポーツの支出を惜しまない高齢者の姿が見えてきます。働くことやスポーツに励むことが健康につながるという考え方が、広まりつつあるのではないかと思います。 高齢者が元気な海洋センター 身体を動かしながら元気でいたい高齢者にとって、海洋センターはもってこいの活動の場であると言えるでしょう。青少年の健全育成をスローガンに様々な事業を展開しているB&G財団、海洋センターですが、「地域の健康づくり」も事業の大きな柱の1つだからです。 そのため、全国各地の海洋センターでは高齢者向けに様々な事業を展開していますが、ここではそのなかでも特徴的な事例を2つ紹介したいと思います。 岡山県井原市井原B&G海洋センター(温水プール)では、毎日、朝から水泳や水中ウォーキングを楽しむ高齢者がたくさんいて、ほとんどの人が朝一番でグランドゴルフを楽しんだ後、海洋センターで泳ぐことを日課にしています。写真のように、長年にわたって継続している人が多いことに注目したいところです。 15年間、夫婦でプールに通い続けている妹尾さん夫妻。今年で金婚式を迎えるそうです。 10年間、いつも自転車でプールに通う藤井さん。ピンと伸ばした背筋が若々しい! 愛媛県愛南町御荘B&G海洋センターでは10年前に「シニア・シークラブ」を設立し、高齢者に海洋性レクリエーションを楽しむ機会を提供しています。まだ現役で農業などを続けている人もいて、作業用の帽子をかぶってヨットやカヌーに乗る姿は本当にかっこいいですね。 シーカヤックでツーリングを楽しむ「シニア・シークラブ」の皆さん。日焼け対策は万全です さっそうとアクセスディンギーを操船するクラブのメンバー。日除け傘のスタイルが新鮮に見えます このような海洋センターの例はほんの一部に過ぎません。全国の海洋センターでは、毎日、たくさんの高齢者が運動したり談笑したりと、楽しく和気あいあいに活動しています。海洋センターを利用したことがない人は、ぜひ一度、足を運んでいただきたいと思います。 最近、「健康寿命」(自立した生活ができる年齢)という言葉を見る機会が多くなりましたが、私もここで紹介した皆さんのように、いきいきとした人生をできるだけ長く送ることができるよう、「健康」と「元気」を常に意識しながら生活していきたいと思っています。 |