海と山をつなぐ川のプログラム今回のプログラムでは、川の生きもの観察を通して、海の豊かさ、山の豊かさが川の豊かさにつながっていることを体験から学んでもらいます。また、4月に行った竹飯盒を再度行い、野外炊事を学びながら川の恵みである鮎を食すことで、これから旬を迎えた産物を通じて季節の移り変わりを体感し、自然の恵みを美味しくいただきます。
午前中は関根川に出向いて実際に川に入り、網を使ってたくさんの生きものを採集して観察しました。ひんやりとした川に足を入れれば梅雨の蒸し暑さなどは吹き飛び、親子で生きもの探しに夢中です。

大人も子供も生きもの探しに夢中になりました
ヨシノボリやウキゴリなどの川魚だけでなく、ヤゴやテナガエビ、アメリカザリガニ、サワガニ、タニシなど、様々な種類の生きものを見つけることができました! リーダーさんが作った紙芝居を参考に、「何の生きものだろう・・・?」とみんなで真剣に意見を交える姿もありました。
みんなが鮎飯にワクワク!午後は湘南国際めぐりの森へ移動し、竹飯盒で鮎を料理しました。弱い雨が降っていましたが予定通り川魚料理を開始。2回目の竹飯盒だったので、家族みんなで協力しながらスムーズに火起こし、飯盒の準備まで進みました。

火おこしは2回目の体験なので、だいぶ慣れてきました
そして、みんながお待ちかねの鮎が登場! それぞれが作った竹飯盒に、お米と鮎を入れます。もちろん味付けも自分たちで! 準備が終わったら、かまどにセット! 残った鮎はお父さんたちが手作りした竹串に刺し、かまどの周りに並べて立てて、じっと焼けるのを待ちました。
こんがりと焼きあがった鮎は、頭の先からしっぽまで、苦い肝も骨もみんな完食していました。鮎の塩焼きを食べ終わる頃には、グツグツと煙をあげていた竹飯盒もいい感じに! 少し蒸らしてからフタをあけると、きれいにふっくらと炊き上がった鮎飯にみんな食べる前からワクワク。自分たちで味付けしたご飯も鮎も、いつもの食事より特別においしくいただくことができたのではないでしょうか!

写真からも鮎飯の香ばしさが感じられますね!
●成果と課題・4月時に比べてどの家族もよりワイルドになってきた。
・参加者が自発的に動くようになって活動がスムーズになってきた。
・川で転びやすいから注意しようとしたが、子共の好奇心を阻害してしまいそうで迷う。→子共を見守ってはいるが、親に言って親に任せるべき。
・刃物を使用する際の注意は毎度必ず意識させることが大事。
●参加者の感想・川も食事も素晴らしく、充実した一日でした。
・天気が心配でしたが、鮎の美味しさに大満足です。
・川でいろいろな生きものを見ることができ、鮎もおいしく食べられたのでとてもたのしかった。
・火を起こすのに多少手間取りましたが、美味しい料理も食べられてとても楽しかったです。
●運営者の感想・小学生向けの別のプログラムにも参加している子供が、こちらのプログラムでは、より積極的に取り組む姿勢が見られた。難しい作業を任される度合いが大きいからかもしれない。
・川で2回観察ポイントを移したが、10メートル程度で生物が違い、様々な生物(水生昆虫、ヤゴ3種etc)の観察ができた。
・鮎の旨味がみんなに満足感を与えた。食の効果は素晴らしい。