みなさんこんにちは、Ｂ＆Ｇ財団 事業部 海洋教育課の朝日田 智昭です。
今年の夏、Ｂ＆Ｇ財団では三重県志摩市、愛媛県今治市、山口県周防大島町の3カ所で、小中学生や保護者を対象にした「2015Ｂ＆Ｇオーシャン’sキャンプ」（以下、「オーシャン’s」）を2泊3日の日程で実施します。

事業案内⇒2015Ｂ＆Ｇオーシャン’sキャンプ（参加者募集中です！）
※山口県周防大島町は定員に達しましたので、今後の申し込みはキャンセル待ちになります。

この企画は、その名のとおり地域の海をフィールドにした体験学習で、参加した子供たちは海のプロフェッショナルとふれあう「航海体験」や「海の環境学習」「海の郷土史学習」などを通じて地域の海への理解を深め、異年齢の集団生活で海洋レクリエーションなどを楽しみながら自立心や協調性などの「生きる力」を養います。
本連載では、普段の生活や学校の授業では経験できないプログラムが盛りだくさんに組まれた、「オーシャン’s」の魅力を全5回にわたって紹介していきます！



第2回目は、「航海体験」第2弾として「船内生活」の魅力をお伝えします。

「オーシャン’s」で参加者が乗船するのは、商船高等専門学校（以下、「商船高専」）の学生が船員を目指して操船や航海術などを学ぶ練習船です。客船ではないため、豪華でゆとりのある空間はありませんが、むしろ限られたスペースを効率良く使いながら快適に働く船員の世界を体験することができます。

さっそく、参加者が就寝する居室を見てみましょう。2段ベッドが効率的に配置されており、4人〜18人部屋まであります。一見、窮屈そうに見えますが、そこには意味があります。快適な時間を過ごすためには周囲の人と協調しなければなりませんから、団体生活におけるルールとマナーの大切さを体感することができるのです。なお、船内に浴槽はありませんが、シャワールームは完備しています。また、「オーシャン’s」で船内泊を行うのは愛媛県今治市（「大島丸」）と山口県周防大島町（「弓削丸」）の2事業です。



続いて教室を兼ねた食堂を紹介しましょう。ここは船内で唯一、参加者全員が集合できる場所なので、食事や講義、レクリエーションなど、様々に活用される予定です。



また、甲板に出ると夏の日差しや潮風を目一杯あびることがきます。媛県今治市（「大島丸」）と山口県周防大島町（「弓削丸」）の「オーシャン’s」では、ここで朝一番に「船員体操」を行います。



客船やフェリーでは味わえない、練習船での船旅・船内生活を体験できるのが、「Ｂ＆Ｇオーシャン’sキャンプ」です。けっして豪華な航海ではありませんが、知らない子同士が寝食をともにしながら船員の仕事を体験できる絶好の機会です。

次回は、3つの事業（地域）それぞれの特徴を活かしながら実施する、「マリンスポーツ体験」を紹介します。