しかし今から3年前、ついにこれぞ“グリーンランド”事業だと言える、「海を守る植樹教育事業」に着手。私は、ちょうどこのとき新規事業を進める企画課に異動したところだったので、プロジェクトの立ち上げに参画することができました。新5か年計画によってこの事業が海洋教育課に引き継がれた現在もなお、こうして担当でいられることをうれしく思います。
さて、「海を守る植樹教育事業」を始めるにあたっては、植樹を行っている団体は他にもたくさんあるのでB&Gらしさを考える必要がありました。そこで、@ブルーシー事業を行う海や川を守る、A海洋センター・海洋クラブのネットワークを活用して幅広く展開する、B多くの木を植えることよりも子供たちに環境について考えてもらう、Cこれらのことを十分に理解した指導者を育成する、ことなどを決めました。

2012年に岩手県普代村で実施した、思い出深い第1回目の「海を守る植樹教育事業」植樹祭
緑の大切さは、なんとなく知っていたけれど・・・"植樹"と言えば、なんとなく"緑化運動"や"植林"を思い浮かべます。また、こうした活動で二酸化炭素が減って酸素が増え、水が綺麗になることも学校で学びました。しかし、「植樹をしたことがありますか?」と尋ねられて、「はい」と答える人はそう多くはなく、私もこれまでに体験したことがありませんでした。
こうした中、事業計画の参考のために初めて他団体の大きな植樹祭に参加してみると、汗をかいて疲れはしたものの、不思議としか言いようのない心地よさ、清々しさを感じることができました。
その後、自分たちの事業で何度も植樹をしていくと、「私たち動物は植物によって生かされている」ということに気づかされていきました。生きていくためのエネルギーを作り出せるのは植物だけあって、動物はそれに寄生しているのです。
つまり、私たち人間は植物なしには生きて行けないということなのです。人が緑に癒やされたり、盆栽を楽しんだり、植樹の後に爽快さを感じることなどは、もしかすると植物に対して動物が本能的に察する親和性から生まれているのかもしれません。

2012年に岩手県大槌町で開催された、震災復興の「平成の杜」植樹会にも参加
森にはたくさんの生命が宿っている!近年、頻発している干ばつや大雨などの異常気象は、森が減少していることも一因であると言われていますが、私たちにはどうも実感がわきません。というのも日本は森林が多く、陸地に占める森林の割合「森林率」が国土の約67%も占めているのです。
ところが、全世界の「森林率」は約30%に過ぎず、しかも現在進行形でどんどんその値は減少しています。日本でも森林の管理が行き届かずに放置された山が増えているので油断はできません。
森は生命の宝庫です。豊かな森に入ると、その片足の下には8万匹もの小動物がいると言われています。この貴重な森を守っていかなければ、私たちの未来もありません。次世代を担う子供たちに、そのことをしっかり伝えてきたいと思います。

2014年に大分県中津市で実施した植樹祭の様子。土に触れると子供も大人も笑顔になります
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