掛川市レポート きんじろうくん日記H 「静岡と言えば・・」 [2014年02月27日(Thu)]
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静岡県といえば、「お茶!!!」を思い出す方も多いと思います。 私も神奈川県に住んでいるため、お隣さんの静岡県の”お茶畑”はよく目にする機会もあり、お茶畑を見るたびに「静岡だなあ」なんて思っていました。 なかでもここ掛川市は、静岡県内はもとより、国内でも屈指の”お茶処”として有名で、特に「掛川の深蒸し茶」は、全国茶の品評会で数多く「産地賞」を受賞しています。 お茶畑 これから暖かくなるともっと色鮮やかな緑色の茶畑が広がります 今日は、「お茶」と言っても、その農法「茶草場(ちゃぐさば)農法」についてご紹介します。 「茶草場農法」って何??? 静岡県で昔から行っているお茶の栽培方法で、お茶畑の周辺で刈り取った「ススキ」や「ササ」などの草を、茶畑に肥料として敷き詰める農法です。この草を刈り取る採草地を、「茶草場」と言います。 刈り取った「ススキ」などをお茶畑に敷き詰めます。これによりお茶の味や香りがよくなるため、茶農家の方が手間ひまかけて草を刈り敷き詰めます 昔は、日本各地でこの「茶草場農法」が見られたそうですが、時代の変化とともに、現在では、静岡県などごく一部だけで続けられている農法です。 定期的に人の手で草を刈り取るこの「茶草場農法」により、掛川の茶草場には希少植物の「秋の七草」や「カケガワフキバッタ」など貴重な生物が残っており、豊かな生物の多様性を作り上げています。 そのため、この「静岡の茶草場農法」は、ちょうど富士山の「世界文化遺産」登録と時を同じく、昨年5月に「世界農業遺産」に認定されました!! その「茶草場農法」が市内で盛んに行われているのが「粟ヶ岳」や「東山地区」です 正面に見える山が「粟ヶ岳」 書いてある?とおり「茶」の生産が盛んな地区です ↓ 粟ヶ岳の「茶」文字。ちなみにこの「茶」、下から見上げるとこんな感じ。 勝手に「お茶」だと思い込んでいたのですが、実は”ひのき” 「粟ヶ岳」の頂上から。眼下には一面のお茶畑とお隣の島田市が見える ハズ・・天気が良ければ もう少し暖かい季節になるとハイキング客で賑わいを見せるそうです 「お茶がおいしいのは、お茶農家の方が手間ひまかけて栽培してくれていたからなんですねっ」きんじろうくん♪ ![]() 掛川市マスコットキャラクター「茶のみやきんじろうくん」 (掛川市(1308020) 綱取課長に色々教えていただきました。ありがとうございます!! ちなみに「世界農業遺産」って??? 衰退が懸念される伝統的な農法や多様な生態系を次の世代に引き継ぐことをねらいとして、2002年に国際連合食糧農業機関により創設されたプロジェクトです。 「世界農業遺産」の認定登録数は、世界中で25箇所です(2013年5月時点) 日本では、 「能登の里山里海」(石川県能登半島、2011年6月) 「トキと共生する佐渡の里山」(新潟県佐渡市、2011年6月)、 「静岡の茶草場農法」(静岡県、2013年5月) 「阿蘇の草原の維持と持続的農業」(熊本県、2013年5月) 「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」(大分県、2013年5月) の5箇所が認定されています。 |








