山口県長門市の活動(1) “どんぐり拾い・蒔き付け”と“どんぐ工作” 実施 [2015年01月06日(Tue)]
今年度、B&G植樹教育事業を導入した長門市日置海洋センターでは、11月12日(水)・13日(木)の2日間、「どんぐり拾い・蒔き付け」と「どんぐり工作教室」が行われ、長門市立日置小学校1・2年生の児童48名が参加しました。 12日:「どんぐり拾い」 小学校に集合した児童と先生、指導スタッフなど62名は、マイクロバス2台で「どんぐり拾い」の場所となる日置赤崎神社に移動。児童は6班に分かれ、長門市の林業研究グループ「千畳里山会」のスタッフ7名が講師として、それぞれの班に付き添って「どんぐり拾い」を行いました。 赤崎神社には、降り積もった落ち葉の上にカシ・シイの2種類のどんぐりがいっぱい落ちていて、誰が一番多く拾えるか競争しながら、一生懸命にどんぐりを拾いました。また、講師の先生からどんぐりの説明を聞くと、子供たちの興味も湧いてきたようで、自分が拾ったどんぐりを先生に見せながら質問する姿も見られました。どんぐり拾いを終えた子供たちはこの後、学校に戻って、拾ったどんぐりをバケツに移し、水を入れて今日の活動を終了しました。 13日:「どんぐりの蒔き付け」と「どんぐり工作教室」 1日目と同じように、「千畳里山会」スタッフの皆さんの指導で「どんぐりの蒔き付け」を行いました。最初に、昨日バケツの水に浸したどんぐりの中で、虫が喰って水に浮いているものを取り除きました。虫が喰っていたどんぐりは全体の約3分の1ぐらいありました。 次は土づくりです。6班に分かれた子供たちは、それぞれ指導スタッフから説明を聞きながら、どんぐりを蒔き付ける土をつくりトレーに入れ、みんなでどんぐりを蒔き付けました。 蒔き付けが終わった後は、子供たちが楽しみにしていた「どんぐり工作教室」です。最初に、B&G植樹リーダーの 河本洋人 さんが、黒板を使って「なぜどんぐり拾いをするのか、どうして植樹をするのか」を説明した後、“どんぐりやじろべえ”や“どんぐりコマ”を作ったり、“どんぐりペイント”をしました。 子供たちは、千畳里山会のスタッフに作り方を教えてもらいながらどんぐり工作に挑戦、出来上がった時は本当に嬉しそうでした。また、ペイントしたどんぐりは、「蒔き付けたどんぐりがすくすく育つように」との願いを込めながら、育苗箱のトレーに飾り付けました。最後に、児童が1人ずつ、お世話になった「千畳里山の会」のみなさんに感想を述べてこの日の活動を終了しました。 今後は、小学校に置いてある育苗箱をみんなで観察しながらどんぐりを育てていくそうですが、水やりを忘れないように、大事に育ててくださいね! バスに乗り込む前に、軍手と拾ったどんぐりを入れる袋をもらいます 赤崎神社でどんぐりを拾いました 一番たくさんどんぐりを拾えるのは誰か、競争しながら一生懸命拾いました どんぐりについて、講師の長門市林業研究グループ「千畳里山会」のスタッフに質問をする姿もたくさん見られました 「たくさん、どんぐりが拾えたよ!」 自分が拾ったどんぐりを手にみんなで記念撮影しました 学校へ戻って、みんなで拾ったどんぐりを班ごとにバケツへ移して、水に浸します 3分の1近くのどんぐりが虫に喰われていて、水に浮いてしまいました 2日目の「どんぐりの蒔き付け」です 最初は土づくりです。指導スタッフの皆さんにサポートしてもらいながら作業しました 土づくりの次にどんぐりを蒔き付けました。学校の先生も一緒に作業をしました ”どんぐりの蒔き付け”の後は楽しみにしていた「どんぐり工作教室」です 最初に、B&G植樹リーダーの河本洋人さんが「なぜどんぐりを拾って育てて植樹をするのか」について説明してくれました “どんぐりやじろべえ”の完成です “どんぐりやじろべえ”がぐるぐる回りながら下に落ちて行きます そのほかにも“どんぐりコマ”をつくったり“どんぐりペイント”もしました 「どんぐりがすくすく育ちますように」。ペイントしたどんぐりを育苗箱に飾り付けました マルチングしたワラの間からかわいいどんぐりが顔を出しているように見えますね。早く芽が出るといいですね! 【児童の感想】 ➤どんぐりの実のなり方が分かった。2日間の授業が楽しかった ➤バケツに入れたどんぐりで沈んでいるどんぐりの方が良いどんぐりだということが分かって良かった ➤どんぐりでいろいろな面白い工作ができて楽しかった 【運営者の感想等】 初めての活動だったので、どういった物をどれだけ買ったら良いのか分からず苦労した。また、学校や林業研究グループに「植樹教育事業」について説明、日程調整などにも快く協力していただき、スムーズに2日間の活動が終了することができた。 この体験型の環境学習を行うことで、どんぐりの種類、落ち葉の下にいる虫類、実のつき方、どんぐりが樹に育つことなど、子供たちにとっても新しい発見が多くあったのではないかと思う。来年度以降の課題としては、学校と林業研究グループとの日程調整や植樹場所の選定(整備地を探すこと)などが挙げられる。 |