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「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました [2022年08月29日(Mon)]
一般社団法人 Blue Commons Japanは、2022年8月8日・9日に、釣りという海辺のレクリエーションを入口に自分たちの身近な函館湾の生態系を学び、海についての環境意識を養う「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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【イベント概要】
・開催概要:釣り体験を基本に、プランクトンをはじめとする海の生態系を学び、地元の海に関心を持つことにつなげていく体験学習プログラム。
・開催場所:函館市国際水産・海洋総合研究センター(岸壁、会議室、実習室)
・参加人数:小学生89人(2日間の延べ人数)
・主催:一般社団法人 Blue Commons Japan
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協力団体:グローブライド株式会社、特定非営利活動法人ディスカバーブルー、学童クラブひのてん・てんからとんころ・さんさんさん



【海の基礎知識やプランクトンについて学習】
本プログラムは「釣り体験」に加え、「海の基本知識やプランクトンに関する座学」の二部構成で実施しました。
座学講師を務めたのは首都圏で海洋教育の推進に取り組む特定非営利活動法人ディスカバーブルー代表理事の水井涼太さん。水井さんはまず、海の広さや深さ、生物などの基本について話しました。「日本近海には3万種以上の生き物がいます。そのうち最も多いのは貝やタコなどをはじめとする軟体動物で、魚などの脊椎動物は13%しかいません」「えっ?そうなの?」と子どもたち。
海への興味を抱きはじめた子どもたちに、水井さんが紹介したのはプランクトン。光合成を行ったり、小魚の餌となったり、海の生態系においてとても重要な役割を果たしていることを紹介しました。そして、顕微鏡で覗いてみると…たった一滴の海水の中にカタチも大きさも多様なたくさんのプランクトンの姿が!子どもたちははじめて見るプランクトンの姿に大興奮するとともに、海に広がる世界に思いを馳せました。

▼ディスカバーブルー代表理事の水井涼太さん
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▼顕微鏡でさまざまなプランクトンを観察
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▼顕微鏡ではこんな感じで見えてます
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【釣りの楽しみとともに、マナーも学んだ釣り体験】
海釣り体験の講師は、釣り研究家の大川雅治さん。大川さんは、世界的な釣具ブランド「DAIWA」を事業展開するグローブライド株式会社を定年退職後、テレビ番組の制作現場に参画するほか、専門メディアでも活躍する釣り業界のレジェンドです。大川さんは釣り体験を始めるにあたり、子どもたちに「安全のために、ライフジャケットが必須」と語り、その装着方法を丁寧に説明、全員が実際に正しく装着した上で、岸壁での釣り体験に移行しました。
岸壁では、できるだけ自分で釣りができるようになるようにと、子どもたち自身に竿のセッティングに挑戦してもらいました。また、サビキ釣りは竿を上下させると魚が食いつきやすいなどのテクニックを伝授したところ、子どもたちから「プランクトンと勘違いするんだね!」との声が。子どもたちは海に広がる世界をイメージしながら、釣り糸を垂れました。すると釣り開始直後から歓声が上がり、子どもたちは次々と魚を釣り上げていきます。この日釣れた魚は12〜15センチ程度のマフグを中心に、同様のサイズの鯵や鯖も見られました。釣った魚は素早く針を外し、一部を函館朝市ミニ水族館で展示するためにキープして、それ以外は海へリリース。食べない魚は海に返すというのも大事な釣りのルールです。
1時間ほどで釣り体験終了。子どもたちは魚が釣り糸を引く力強さや、釣れたばかりの魚の手触りを楽しみ、釣りの醍醐味を存分に体感しました。最後に大川さんの声がけで、釣りをした岸壁のごみ拾いを実施。「来た時よりもきれいにして帰ろうね!」釣り人のマナーについても学べた体験学習でした。

▼講師の大川雅治さんが安全に釣りを楽しむ方法を解説
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▼いよいよ釣り開始
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▼釣り糸を垂らして30秒ほどで早くも釣れ始めます
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▼たくさん釣れました! 
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【海釣り自然塾への協賛について】
今回の「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」には、世界的な釣具ブランド「DAIWA」を事業展開する「グローブライド株式会社」様より、講師の大川雅治さんの派遣、釣具提供、ライフジャケット貸与などの協賛をいただきました。ありがとうございました。

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▼子どもでも使いやすい入門用キットの釣具
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▼ライフジャケットも子ども用から豊富にラインナップ
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【参加児童からの声】
参加した小学生からは、以下の様な感想が寄せられました。
・まさか近くの海にプランクトンがこんなにいっぱいいたとは、おどろきました。
・顕微鏡でプランクトンを見られて楽しかったです。
・マフグは思った以上にツルツルで、かわいかったです。
・今日習ったユニノットの他にも、釣り糸の結び方を覚えたいです。


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⇒Blue Commons Japan 公式サイト「はこだて海の教室」へ
函館朝市ミニ水族館に、「海釣り自然塾」参加児童が釣ったマフグを展示 [2022年08月19日(Fri)]
※2022年11月追記 : マフグの展示は終了しました

函館朝市ミニ水族館に、ニューフェイス!

先日開催した「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」参加児童が、函館港で釣ったマフグです。

毒があって食べられないことから釣り人には嫌われるフグですが、個性的な丸い体やぷっくりとした顔、きれいな黄色いラインなど、水槽の中で泳ぐ姿には魅了されます。

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展示開始直後に行った「お魚お絵かき教室」ではこのマフグが一番人気で、5人の児童が水槽前に並んで絵を描きました。
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ぜひ、マフグたちに会いに、函館朝市ミニ水族館へいらしてください!


▼「私が釣ったマフグです♪」
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⇒函館朝市ミニ水族館についてはこちら

NHK北海道で函館朝市ミニ水族館を紹介いただきました! [2022年08月19日(Fri)]

この度、NHK北海道にて「函館朝市ミニ水族館」を5分間特集していただきました。

8月17日(水)夕方の情報番組「ほっとニュース北海道」と、
8月18日(木)朝の情報番組「おはよう北海道」の2回です(いずれも北海道内では多くの方に見られている番組!同じ内容が2回、放映されました)。

意外な場所にあること、市民が地元の海への想いから開設・運営した水槽であることを評価いただき、取材につながりました。


▼冒頭ナレーション 「意外なところに水族館が…」
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▼魚の世話をお手伝いくださっている、朝市の方々が登場
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▼函館朝市の藤田理事長からは「私たちもこの水槽展示に協力して盛り上げます」と嬉しいコメントをいただきました。
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▼坂井鮮魚店にて、展示用の魚をもらう様子にも密着取材が。私たちは漁師さんや魚屋さん、北海道大学水産学部など、地元のネットワークで魚を入手しています。
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▼水槽を活用して行っている子ども向け講座「水族館飼育員体験」の様子。
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▼「食卓では開いた状態でおなじみのホッケは、意外にも色形が美しいんだよ!」子どもたちは興味深々です。
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▼当法人代表理事 菅原が、活動にこめる思いを語りました。
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放送当日、観光でいらしたご夫婦から「今朝のテレビを見てきたよ!」と嬉しいお声がけが。

今回の紹介を通じて、私たちの活動に興味を持ってくださることが増えたこと、大変うれしく思っています。

取材を担当くださったNHK札幌放送局の皆様、ありがとうございました!


⇒はこだて海の教室 公式サイト

⇒運営法人(一般社団法人Blue Commons Japan)公式サイト
小学生が海釣りを楽しみながら身近な海の環境を学習する「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」開催レポート [2022年08月17日(Wed)]
一般社団法人 Blue Commons Japanは、2022年8月8日・9日に、釣りという海辺のレクリエーションを入口に自分たちの身近な函館湾の生態系を学び、海についての環境意識を養う「海釣り自然塾〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


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【イベント概要】
・開催概要:釣りを入口に、プランクトンをはじめとする海の生態系を学び、地元の海に関心を持つことにつなげていく体験学習プログラム。
・開催場所:函館市国際水産・海洋総合研究センター(岸壁、会議室、実習室)
・参加人数:小学生89人(2日間の延べ人数)
・主催:一般社団法人 Blue Commons Japan
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協力団体:グローブライド株式会社、特定非営利活動法人ディスカバーブルー、学童クラブひのてん・てんからとんころ・さんさんさん


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【まずは基礎知識、プランクトンって何?】
本プログラムは「釣り体験」に加え、「海の基本知識やプランクトンに関する座学」の二部構成で実施。
座学講師を務めたのは首都圏で海洋教育の推進に取り組む特定非営利活動法人ディスカバーブルー代表理事の水井涼太さん。水井さんが「日本近海には3万種以上の生き物がいます。そのうち最も多いのは貝やタコなどをはじめとする軟体動物で、魚などの脊椎動物は13%しかいません」と話すと、「えっ?そうなの?」と驚く子どもたち。
海への興味を抱きはじめた子どもたちに、水井さんが紹介したのはプランクトンです。光合成を行ったり、小魚の餌となったり、海の生態系においてとても重要な役割を果たしていることを紹介しました。
そして、顕微鏡で覗いてみると…たった一滴の海水の中にカタチも大きさも多様なたくさんのプランクトンの姿が!子どもたちははじめて見るプランクトンの姿に大興奮。想像を超える海の世界へ想像が広がります。


▼プランクトンについて講義した水井涼太さん
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▼参加した子どもたちも真剣に聞き入ります
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▼本格的な顕微鏡でプランクトンを観察です
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▼プランクトンはこんな感じに見えました
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【釣りは「安全&グッドマナー」が楽しさの秘訣】
海釣り体験の講師は、釣り研究家の大川雅治さん。大川さんは、世界的な釣り具ブランド「DAIWA」を展開するグローブライド株式会社を定年退職後、テレビ番組の企画監修などを手掛ける釣り業界のレジェンドです。船に乗ろうが、岸壁からだろうが大切なのは安全。ということで釣りに必須のライフジャケットの正しい装着方法を説明して岸壁に移動しました。
岸壁では、できるだけ自分で釣りができるようになるようにと、子どもたちが竿のセッティングに挑戦。そして、サビキ釣りは竿を上下させると魚が食いつきやすいなどのテクニックを伝授したところ、子どもたちから「プランクトンと勘違いするんだね!」との声が。子どもたちは海に広がる世界をイメージしながら、釣り糸を垂れました。
すると釣り開始直後から歓声が上がり、子どもたちは次々と魚を釣り上げていきます。この日釣れた魚は12〜15センチ程度のマフグを中心に、同様のサイズの鯵や鯖も見られました。釣った魚は素早く針を外し、一部を函館朝市ミニ水族館で展示するためにキープして、それ以外は海へリリース。食べない魚は海に返すというのも大事な釣りのルールです。
1時間ほどで釣り体験終了。子どもたちは魚が釣り糸を引く力強さや、釣れたばかりの魚の手触りを楽しみ、釣りの醍醐味を存分に体感しました。最後に大川さんの声がけで、釣りをした岸壁のごみ拾いを実施。「来た時よりもきれいにして帰ろうね!」釣り人のマナーについても学べた体験学習でした。

▼釣りに必須のライフジャケットを正しく装着
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▼これで大丈夫?釣れる?
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▼みんなで今日ねらう獲物を確認
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▼さあ釣るぞ!
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▼釣れたー!(でもちょっとコワい…)
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▼最後は全員で岸壁をキレイにして終了
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【参加児童の声】
参加した小学生からは、以下の様な感想が寄せられました。
・まさか近くの海にプランクトンがこんなにいっぱいいたとは、おどろきました。
・顕微鏡でプランクトンを見られて楽しかったです。
・マフグは思った以上にツルツルで、かわいかったです。
・今日習ったユニノットの他にも、釣り糸の結び方を覚えたいです。


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⇒はこだて海の教室 公式サイト
水族館飼育員の仕事から海の生き物と環境を学ぶ [2022年08月16日(Tue)]
2022年7月29日、8月1日、2日に、函館朝市ミニ水族館などで水族館の仕組みと飼育員の仕事を体験する「水族館飼育員体験〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました。

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【イベント概要】
・開催概要:「函館朝市ミニ水族館」の展示水槽を活用し、水族館飼育員のお仕事体験を通して子どもたちに海を身近に感じてもらい、生き物や環境に関する学びを提供する。
・日程:2022年7月29日(金)、8月1日(月)、2日(火)
・開催場所:函館朝市えきに市場(1階「函館朝市ミニ水族館」スペース、2階会議室)
・参加人数:小学生24人(3日間の延べ人数)
・主催:一般社団法人 Blue Commons Japan
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協力団体:函館朝市えきに市場、北海道マリンイノベーション株式会社

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【水族館飼育員の2つのミッションとは】
まずは水族館飼育員を知る座学からスタート。講師を務めるのは函館朝市ミニ水族館の管理を担当する布村さんです。
「水槽に住んでいるお魚のため。水族館を見に来てくれるお客さんのため。飼育員のお仕事は、大きく分けるとこの2つです」
魚のための仕事は、毎日水槽を見て魚の健康チェック。元気のない魚を早期に発見して原因を特定して対処します。また、水質の状況を確認するなど、水槽の環境を整えるのも大切な仕事です。
水族館に来るお客さんのための仕事は、水槽のガラスをきれいにして、訪れたお客さんが水槽の中を見やすい状態に保つ。ほかにも、魚の解説をする看板の制作、お客さんを飽きさせないクイズなど魚を楽しく見てもらう仕掛けを考えるのも飼育員の役割なのです。
参加児童は水族館飼育員の仕事のほか、函館周辺の海洋環境の変化も学び、水族館飼育員の奥深さを少しずつ理解しはじめます。

▼講師を務めた北海道マリンイノベーション鰍フ布村さんと工藤さん
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▼参加した子どもたちは、しっかり発言して疑問を解決してきます
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【いよいよ水族館飼育員の仕事を体験】
1階の函館朝市ミニ水族館に移動し、いよいよ飼育員体験がスタートします。参加児童は2グループに分かれてサクラマスとヤマメの水槽の前へ。
講師から、サクラマスとヤマメはもともとは同じ魚で、川に残った魚はヤマメとなって成長し、海に降りた魚はサクラマスとして成長すると解説された児童はびっくり。同じ種でも住む環境が違うと、そこに適応することで姿かたちはもちろん、餌や生態まで大きく変わることを実際に魚を見て学びます。

また違う水槽では、この日の朝に死んだソイをヒトデが食べているところを確認して清掃。貝など海底にいる生物のほか、死んで沈んだ魚なども食べるヒトデは「海の掃除屋」とも呼ばれ、海の浄化の一部も担っている存在。そんな海の生き物の役割を実感する一幕となりました。
児童たちは魚の餌やり、水槽の清掃など、飼育員になりきって楽しみました。

▼餌やりに水槽の掃除、子どもたちは水族館飼育員の仕事をしっかり体験しました
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▼講師の工藤さんにコツを教わりながらキレイな水槽に
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▼この日死んだソイはヒトデに食べられていました。子どもたちはこうして海の仕組みも学びます
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【まだまだある水族館飼育員の仕事】
次は水槽の環境を維持する機械の説明です。
水族館の水槽には、水質をきれいに保つための装置と、水温を一定に保つための装置が24時間稼働しています。講師の布村さんは「函館沿岸には南から来るあたたかい暖流と、北から来る冷たい寒流があって、魚はそれぞれの流れに乗ってやってきます。だから水槽の水をその魚の好きな温度を保たなければなりません」と解説。さらに「水槽には海藻やプランクトンもいるので、ある程度の浄化作用を備えていますが、海の自然システムにはかなわないので、機械を使って水を循環させてきれいにします」と話してくれました。
児童たちは多種多様な水族館飼育員の体験を通して、海洋環境の知識にも触れました。今回の体験は1時間という短い時間でしたが、知的好奇心を刺激する濃密な時間となったようです。

▼次は水槽の水をキレイにするろ過器と温度管理をする機械の説明です
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▼女の子も真剣な眼差しで説明を聞いていました
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【参加児童の声】
参加した小学生からは、以下の様な感想が寄せられました。
「ヤマメやサクラマスのえさを食べるスピードがとてもはやかった」
「くうきや水のきかいがあるのが知らなかった」
「海のいきものは弱肉強食なんだとあらためて思った」
「もっと魚のしゅるいを知りたい」


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⇒Blue Commons Japan 公式サイト「はこだて海の教室」へ
小学生16人が監督測量船「おおみずなぎ」に乗船!「みなと見学会〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました [2022年08月03日(Wed)]
一般社団法人 Blue Commons Japanは、2022年7月27日に、国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部の協力のもと、函館港の役割や機能を知り、海と人びとの生活とのつながりを学ぶ、『監督測量船「おおみずなぎ」に乗船!みなと見学会〜海と日本プロジェクト〜』を開催しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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【イベント概要】
・開催概要:監督測量船「おおみずなぎ」乗船による函館港の見学を通し、海と人びとの生活とのつながりを学ぶ講座
・日程:2022年7月27日(水)
・開催場所:国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部 函館港湾事務所
・参加人数:小学生16人
・協力団体:国土交通省 北海道開発局 函館開発建設部

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【函館港にはたくさんの役割や機能が!】
はじめに北海道開発局 函館開発建設部 函館港湾事務所の本間大輔さんが、函館港の特徴や役割について説明。

・函館港について
日本で初めて開港した国際貿易港のひとつ
エネルギー、木材、食料などの輸送の拠点
観光のための整備も行われていること

・日本の港について
日本への輸入品は99.6パーセントが船で運ばれて来る
漁港を含めると日本には3000近い港がある

本間さんからの数々のトリビアに驚く児童たち。港が人々の生活に密接に関わっていることを学びました。次に函館港内にある防波堤や消波ブロックの役割について実験動画を交え解説。さらに、現在防波堤の裏に藻場を作るための工事が行われることも教えてくれました。
函館港に多くの役割や機能があることを知り、児童たちの乗船への期待がさらにふくらみます。

▼函館開発建設部での座学の様子
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▼小学生たちも一生懸命取り組みました
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【監督測量船「おおみずなぎ」で函館港を見学】
座学で函館港についてのお話を聞いた後、実際に港の中にある設備や施設を見学するため、監督測量船「おおみずなぎ」に乗船!
函館港沿岸にある小麦が貯蔵されているサイロ、貨物を上げ下ろしする岸壁、ガスの貯蔵地などを次々とめぐります。
児童たちは岸壁に山積みされた丸太を指さし「こんなにたくさんの木材が函館港から運ばれていくんだ」と興味津々。「最近、輸入木材の値段が上がっているから、道南産の木材の需要が高まっているんですよ」と、すかさず本間さんが解説。

港の中では、天然ガスを積んだ大きなタンカーや、青森に向かうフェリー、海底の土砂を掘る浚渫船(しゅんせつせん)、海上保安庁や自衛隊の船など、様々な船が行き交っています。
岸壁や作業船で仕事をしている人たちに手をふって挨拶、児童たちは港というのは多くの人が携わって成り立っていることを実感します。
さらに船は、造船所、観光地のベイエリア、魚市場、最近新たに設けられた大型旅客船用の桟橋などを巡り、函館港湾事務所に戻りました。

▼監督測量船「おおみずなぎ」出港!
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▼この日は帆船「海王丸」が停泊していました
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▼函館開発建設部の本間さんの解説を真剣に聞く参加者たち
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【函館港を再発見!】
見学から戻った参加者は、講師の本間さんと、その日学んだことを振り返りました。
地元の港には、実は今まで知らなかった多くの大切な役割があること、色々な施設があり、様々な種類の船が行き来していることなど、たくさんの発見を皆で共有しました。
最後に、「歴史があり重要な役割を果たしている函館港がある街に住んでいることをもっと誇りに思ってください。そして、これからも海や港に関心を向けて欲しいです」と本間さん。
自分の住む街を海から見ることで、海と人々の生活をつなぐ「港」という存在を実感する1日となりました。


【参加児童の声】
参加した小学生からは、以下の様な感想が寄せられました。
「港の役割が思ったより多くてびっくりした。」
「港の役割はたくさんあることを知りました。家に帰ったら、お母さんやお父さんに教えたいです。」
「はじめて海から町を見て、おもしろかった。」
「実際に船に乗っていろいろ見たり、港のことをよく知れた。」
「本間先生の実験(消波ブロックで波が消える、など)をやってみたいなと思いました。」

⇒Blue Commons Japan 公式サイト「はこだて海の教室」へ