函館の海に潜って映像と写真を撮影した中高生が自ら講師を務める 小学生向け「海の授業」イベントを開催しました! [2023年10月17日(Tue)]
一般社団法人Blue Commons Japanは、2023年9月30日(土)、この夏から中高生を対象に実施している海洋教育プログラム「海のコミュニケーターになろう」の集大成として、小学生向けの「海の授業」をはこだてみらい館で開催しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。 【「海の授業」実施の背景について】 当法人はこの夏、海洋教育講座「海のコミュニケーターになろう」を実施しました。これは、市内の中高生が海について学び、実際に函館・南かやべ地区の海に潜って写真や動画を撮影し、海の魅力や函館近海の特徴、海を守ろうというメッセージを15分程度の授業に仕立て、最後に授業を実施する全8回(8日間)の講座です。TBS「世界遺産」やNHK「ダーウィンが来た!」などの水中撮影を担当している日本トップクラスの水中カメラマン佐藤長明さんの指導を受け、中学生・高校生が数名ずつのチームに分かれ、自分たちでテーマを決めて撮影・編集を行い、最終的に自分たちで作った映像を用いて小学生向けの「海の授業」を行うことを目指しました。 【チームAによる映像発表と「クイズ 函館の海」】 高校生1名と中学生4名からなるチームAは、まずは函館の海について知ってもらおうと、自分たちで撮影・編集した映像で小学生を海の探検に誘いました。函館の海はプランクトンが豊富なため、にごって見えること、海藻は魚のすみかでウニのエサにもなっていることのほか、魚や海の生き物を写真や動画で紹介。続いて、クイズを出題し、函館ではおよそ3,100トンもの昆布が生産されていて、昆布がたくさんとれる理由として、昆布に必要なケイ素を含む酸性岩が多く、森からの栄養が豊富に注ぎ込むこと、そして市民が丹精込めて昆布を育てていると説明しました。楽しくて学びのあるクイズに、参加した小学生も一緒に来た大人も大盛り上がり。 【チームBによる海流の授業と映像発表】 中学生3名のチームBは、「海流」についての授業。函館には北から親潮(寒流)が、日本海側から津軽海峡を通って暖流が流れ込み、親潮と津軽暖流がぶつかることで、夏に涼しく、冬は温かい海であることを説明。なかでも親潮に着目し、ロシアのアムール川河口で凍ってできた栄養豊富な流氷が親潮にのって北海道まで流れてくると伝えました。 続く映像では、海の生き物、海藻と海草、磯の生き物を紹介し、多種多様な生き物がすんでいる函館の海は、親潮のおかげでとても豊かであると伝えました。最後に、講師となった中高生全員が登壇し、「今日の授業を通して、海に興味を持ってもらい、気になることがあれば、自分でも調べてみてほしい。」と締めくくりました。 【参加した子どもの声】 「海のことにもっとふれあいたいと思った。」 「この授業で海に詳しくなれたので、友達に自慢したい。楽しかったし、面白かった。」 「函館の海に、いろいろな種類の魚や昆布があるということを教えたいです。私も海に入ってみたいと思いました。」 「南かやべの海しか知らないけれど、この海が世界一だと思った。」 →はこだて海の教室サイトへ |