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津軽海峡に面した海岸(函館市)で「親子で海そうの森たんけん」開催 [2022年05月16日(Mon)]

一般社団法人 Blue Commons Japanは2022年5月7日(土)、海藻や海の生き物を親子で観察し、専門家から海藻の基本知識や役割について学ぶ「親子で海そうの森たんけん〜海と日本プロジェクト〜」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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【イベント概要】
・イベント名称:親子で海そうの森たんけん〜海と日本プロジェクト〜
・開催概要:函館市志海苔海岸に自生する様々な海藻や、海の生き物の観察会
・日程:2022年5月7日(土)
・開催場所:函館市志海苔海岸
・参加人数:75人
・協力団体:海藻活用研究会

※志海苔海岸は、普段は立ち入り禁止区域で、本講座は函館漁協宇賀支所より特別な許可を得て開催しました。

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この時期の志海苔海岸には、色とりどりの様々な海藻があたり一面に生い茂っています。その海藻の森の中にいるたくさんのヤドカリ、カニ、アメフラシなどの生き物や、海藻に産みつけられた卵などを見つけて、子どもたちは興味津々。海藻が魚などの生物の命を育んでいること、海の豊かさを、見て、触って、体感しました。

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講師の布村さん(海藻活用研究会)から、青のりについてのお話を聞く参加者たち。九州や四国の特産品として知られていますが、近年、海水温上昇の影響で激減しています。
実はこのアオノリ、北海道の海岸にも自生していますが、収穫されていません。
昨年、はこだて海の教室で実施した青のりに関する調査→特設サイト

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「私たちの海にはまだ、このようにあまり利用されていない宝物が眠っているんですよ。かつて未利用だったガゴメコンブも、今では高値で取引されているようになりました。ぜひこのアオノリにも注目して欲しいです。(布村さん)」

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写真左の男の子が持っているのはワカメ、右の女の子が持っているのはコンブ。
いつも食べている海藻を見つけて、その姿の大きさや質感にふれて、子どもたちは大喜び。

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「海のヒジキは、いつも食べているヒジキと色も形も違う」「ワカメがこんな風に生えているなんて知らなかった」「コンブがぬるぬるしている」など、たくさんの発見に大興奮でした。


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写真上)ヒジキ。食卓では黒い色をしていますが、生きている時には褐色で、ぷっくりとしています。

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参加した子どもたちからは、
「アオノリに種類があることを初めて知った。海に生えている海藻を初めてみた」
「生き物がたくさんいたり、おもしろい海藻があった」
「いろんな生きものを見つけられた」
など新しい発見についての声が寄せられ、

保護者からも、
「青のり、ワカメ、ヒジキなど手元に届く商品としての姿と違う、生きている状態の海藻を見られてよかった」
「海藻が苦手で食べたがらないのですが、ワカメやコンブを手に持ち楽しそうにしていて良かったです」
などの感想が寄せられました。



一般社団法人 Blue Commons Japanは、函館が「実践型の海洋教育のモデル拠点」となることを目指して、今後も、市民や専門家、企業、自治体等と連携した「海の学びの機会創出」に取組みます。

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はこだて海の教室
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