「地域金融機関職員が、地域にできることはもっとある。」資金的支援(融資、寄付、助成金)ももちろん大事ですが、人と人との繋がりや気持ち、志がとかく大切なNPOやソーシャルの世界においては、非資金的支援もとても重要で、この2つが上手く組み合わさることで、新しい公共の担い手であるNPO等が継続して地域課題解決のために活動できると思います。
一方で、日常の業務を通じてでは気づかなかった地域課題やそこに挑む人たちの存在を知り、実際に関わりを持つことで、当事者意識が芽生え、「人間的に成長する」更には、協同組織金融機関の本質的な役割・責任に気づき、「日常業務においても常に企業理念を投影できるようになる」ひいては、「企業成長にも繋がる」そんな自分勝手なイメージを持ちながら、momoに協力いただきながら、「実験」的に取り組んできたこの『しんきん&ろうきんプロボノプロジェクト』も、とうとう、最後の委員会となりました。
この間の「実験」を踏まえ、単なる実験にとどめず、地に足ついた息の長い活動にするために、より参加者(参加金融機関)を増やしていくためには、どんなことをしていけばよいか?これが最後の委員会のテーマです。
いつにも増して、思いのこもった熱い意見が飛び交いました。それだけ、このプロジェクトが有意義で、今後も継続して取り組んでいくべきだと、皆が認識している証拠だと感じました。だからこそ、意見も厳しく、鋭い。(罵声や怒号ではないのでご安心を〜)
「参加者を広く集めるという意味で比較的入りやすい入口としてプロボノがあったと思うが、今回のような取り組みの継続だけではもたないのではないか。」「金融機関が自らのビジネスに結びつくとイメージできるような入口も必要ではないか。」etc
個人的には、アドバイザーとしても尽力いただいた村田さんが「プロボノの取り組みはまだ、『共同学習期』で、『社会実験期』には至っていない。将来、よい果実を栽培し収穫するための土作りの途中。もう少ししっかりと土壌を作らないといけないのでは?」という言葉が印象に残りました。
急いては事を仕損じる!人も企業も簡単には育たない!地域で地域を育むという文化を醸成するために、じっくりと腰を据えて、地道に、愚直に!これが肝心だと感じました。