こんにちは、東海ろうきんの杉本です。
何気にGoogleで「プロボノプロジェクト」と検索してみると、この「しんきん&ろうきんプロボノプロジェクト」が上から二番目と、とても探しやすい位置を陣取っていました。なかなか注目されている取り組みなんだなと、しみじみ…。
そんな本プロジェクトも全ての場づくりを終え、コアメンバーによるこれまでの活動や問題点の報告に加え、ゲストから今後継続・発展していくためのヒントをいただこうと、シンポジウムが開催されました。
テーマは、「地域金融機関職員が地域に出来ることはもっとある!」です。当日会場には、各地から金融機関関係者やNPO職員など、総勢49名の方が来場されました。

まずは仕掛人であるmomoの木村さんより「しんきん&ろうきんプロボノプロジェクトとは」のオープニングガイダンスから、本プロジェクトが目指すところを説明されました。

次に五十川裕記さん(中日信用金庫 業務統括部 次長)、南俊博さん(東海労働金庫 総合企画部 総合企画課 調査役)が本プロジェクトに参加したきっかけ、気づきや学び、今後の課題など、プロボノプロジェクトに参加する当事者としての意見を、お二人とも“個人的な思いとして”語られました。今後の取組の課題として、開始時間が限られて、なかなか遠方からの参加者を募ることが困難であることなどが挙がりました。

休憩後、小城武彦さん(丸善CHIホールディングス株式会社 代表取締役社長)から社会起業家たちへの尊敬の念や、大企業の中で従業員が眼の輝きを失ってしまうメカニズム等々…。数々の企業を渡り歩き、再生させてきた小城さんこそ出来るお話が聞けました。企業の行っているCSRには特別の部署が行い、本業とは無縁でであるといったような仕組みが定着していますが、実際には本業も社会の一部でありCSRの一部であるべきだというお話など、「確かに…」といちいち眼からウロコでした。熱い思いが感じられ、とても素敵な方でした。


続いては「地域金融機関が地域づくり活動を育むには?」をテーマにしたパネルディスカッションが行われました。
その中では地域金融機関が顧客とかかわっていくときのつながりに、他の金融機関では出来ないつながりが生まれ、今こそ地域金融機関が原点に立ち返り、地域コミュニティのつながりを深めるべきということや、社会貢献を積極的に行っていくこと自体が企業の差別化に発展していくといったこと等、パネリストの皆さんが交わしていた和やかながらも真剣な語り合いの中に、われわれの「これから」のヒントをたくさん落としていって頂きました。パネルディスカッションの最後には参加者全員が今日の気づきの一言を書き出し、今日一日を振り返りました。

シンポジウムの最後には山田功さん(中日信用金庫 理事長)と鈴木久司さん(東海労働金庫 専務理事)より、社会に対して高い感度をもつことの重要性から、地域金融機関として競い合うのではなく、「協同組織」の福祉金融機関として、共に助け合う姿勢が大事であることがお話されました。
今日のシンポジウムは、様々な組織の人がそれぞれ方向から「地域金融機関」へ向かったお話を聞くことができるとても「プロボノ」的な場でした。これらの刺激を受けて、実際に行動していくのは自分たち地域金融機関職員なんだという使命感も湧いてきました。その先にあるものは正直漠然としていますが、今後も積極的にいろんな組織とかかわっていくことで、少しずつピントを合わせて行きたいと思いました。