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vol.38 嘉村 則男さん [2015年07月28日(Tue)]
農林水産省 教育ファーム指定
NPO法人やまぐち里山環境プロジェクト 代表 嘉村則男さんにお話を伺いました。

〜プロフィール〜
山口市仁保の農家に生まれ、北海道にて長く農業及び畜産に携わり続けてきた。
平成6年に仁保に戻ってからは、水田・肉牛繁殖農家としての家業の傍ら、クラインガルテン大富「農家楽(のうからく)」で子ども体験倶楽部等、農業体験の場を数多く提供している。

NPO法人やまぐち里山環境プロジェクトの代表
(財)都市農産漁村交流活性化機構 認定コーディネーター・認定インストラクター
(財)やまぐち県民活動支援センター 県民活動アドバイザー
ニッポン食育ネット 食と農の応援団員
IMG_3938小.JPG


○今の活動を始めるに至った経緯を教えて下さい
平成5年に起きた「平成の大冷害」を体験したことで、農業・農村・食の大切さに気付き、同時に農業体験や自然体験が子ども達の成長を育むことを身をもって知り、里山の持つ多面的な機能を多くの人に体験していただきたいと考えていました。
そして仁保に戻って4〜5年、有機農業の為、水田で合鴨農法を行っていましたら、ちょくちょくと、
子どもや子連れのお母さん達が見に来るようになったのです。水田の鴨の働きなど、農業や動物や命について話すうちに、人が集まって来ました。

○里山を通して子ども達にどんな経験をしてもらいたいですか?
子どもの頃、勉強ができなくて学校の先生には怒られても、家の畑仕事を手伝っていると近所のおじさんおばさんが褒めてくれました。嬉しかった記憶も、そういう時のものが多いですね。
学校でも家庭でもない、ちょっと褒めてくれる存在が今の子どもたちにも必要だと思うんです。

褒められた経験や達成感の積み重ねが、子どもに「乗り越えられる力」をつけるので、自然に親しんだ子は、まっすぐ育ってくれると思っています。
子ども達には、里山の豊かな自然とそこに住む人たちと接することでさらに五感を磨き、物事に対する興味や関心を深めてほしいと考えています。

○活動はどのようにされていますか?
里山はいろいろな遊び方ができますので、企画が必要な場合はまず、来られる方の希望を訊きます。
畑の他に、山登りや川遊び、料理や工作、0歳児向けのプールも作ります。
その時々にある野菜や自然を使ったイベントを考えるのは得意なので、どの季節に、何歳の子向けでと言われてもアイデアは出てきますよ。

ただ自然が相手ですから、そういつも思う通りにはいきません。
明日は子ども達の収穫日だぞ、という時にサルやイノシシに食べられてしまったりして、予定の体験をさせてあげられない時が一番つらいです。
収穫するはずだった畑で食べ跡の前に動物の写真を並べ、どの動物が食べたでしょうクイズにした事もあります。苦肉の策でしたが引率の先生には感心していただけて、ほっとしましたよ。
他にも当日いきなり土砂降りになった事もあります。大変な目にあったのだから次は来ないなと思っていたら、今年もよろしくと来てくれたりする。うれしいですね。

○どんな思いで活動をされていますか?
農家は一般の人からは遠い存在です。毎日食べているけれど、その食べ物がどうやって作られているか知らない人もたくさんいるでしょう。
そんな農家と消費者の心を近づける活動をしたいと思っています。
レクリエーション気分で来てくれて、農家の奥の深さに気付いてくれる人が少しでもいてくれればいいなと思うのです。

日本でも最近は顔の見える販売が増えてきましたが、例えば中国では、食の安全を求め、富裕層の人は週末になると車で農家まで農作物を買い付けに行くんですよ。
そこでは買うだけでなく、一緒に宴会などで楽しんだりする。その消費者と農家の交流の呼び名が「農家楽」というんです。それが気に入って、家の名前に付けました。

農家から見ると、田舎に人がたくさん来れば、元気がもらえる。
来る人にもきっと得られるものがあると信じるので、少しでも本物に近い体験を、安全に楽しく提供したいと考えています。

○子育て中のお父さん・お母さんにメッセージをお願いします。
自然とのふれあいは小さいうちに、「親がいかにやらせるか」が大事です。
我が子にはまだ早いと思っていても、ここに来て、他の親がどうやってさせているのかを是非見て下さい。
お父さん・お母さん同士も、自然とコミュニケーションが多くなり共に成長できると信じます。
里山での体験は、子ども達の体力や知力、協調性や生きる力を育んでくれますよ。

〜取材を終えて〜
子育てについてはすでに成人した子ども2人の事しか分からないけれど、と言いながらも、多くの子どもを相手にしてきた経験はかなりのもののようです。
仁保の自然と人を愛し、その楽しさを子ども達にも分かりやすく伝えて下さいます。

スタッフの方は10名位おられ、皆それぞれ仕事も家庭もあるなかで、特に夏は忙しいのに本当に
良くやってくださっているそうです。詳しく尋ねると、「幼稚園の活動で来ていた利用者の方が、OBになって、手伝いに来てくださったりするんですよ」とのお答えでした。
だんだんと、周りに人が集まって来る方のようです。
なんと嘉村さんを慕ってこの地区への移住者まで出たほどだとか。
嘉村さんの優しいお人柄ならなるほどと、お話を伺いながら感じました。



NPO法人やまぐち里山環境プロジェクトは
個人でも団体でも利用可能です。
利用方法はHPをご覧ください。(http://www.o-tomi.com/
また、子育てひろば「いっぽ仁保さんぽ」によるイベントもあります。


あっとほーむ取材スタッフ かねごん

Posted by あっとほーむ at 21:44 | この記事のURL