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vol.34 大来静枝さん [2014年11月01日(Sat)]
今回は、こどもステーション山口の託児スタッフ、視覚および身体障害者のボランティア、さらに童話も出版されるなど、多彩な表情をお持ちの大来静枝さんにお話を伺いました。

「たくさんの親子とふれあって」


大来さんA.jpg


*簡単にプロフィールを教えてください。

独身の頃は、県庁に勤めていましたが、結婚後に夫の転勤で県外に移り住みました。その後、また転勤で山口に戻り、再び県庁の出先機関に勤務しました。数年後、知り合いから声が掛かり中堅ゼネコンの山口営業所に転職しました。官と民の違いが面白く、気付けば17年も勤務しました。(ソチオリンピック男子団体スキージャンプで銀メダルを獲得した葛西紀明選手も同社所属の縁が!サイン入りのテレホンカードを今も大切にされているそうです。)
職種が変わるごとに様々なことを学び経験しました。もう歳だからとか自信がなくても一歩踏み出してみると、そこから開けてくることがたくさんあることに気がつきました。

*今のお仕事を始めたきっかけを教えてください。

こどもステーション山口に所属したことがひとつのきっかけになりました。
ある日、YCAM(山口情報芸術センター)で叔母と食事をしていた時、託児室がオープンするからスタッフにと声を掛けていただきました。若い頃に幼児教育を学んだ経験があったので、喜んで託児スタッフを引き受けました。

*YCAMの託児室や仁保の子育て広場との関わり、ボランティアのことなど教えてください。

YCAMの託児室は、開設当初から関わっています。かれこれ11年の間にたくさんの親子とふれあいました、当時預かったお子さんも今では小学生です。
当時は託児を外注するシステムがまだ一般的ではなく、しかもYCAMのような大きな施設かつ常駐なので、スタッフはみんな毎日試行錯誤しながら必死でした。最近では、市内小学校のPTAの託児や、県立美術館の託児も交代で担当しています。こどもステーション山口の託児が、認められてきたのかなと思います。
若いスタッフと接することも多いです。口で教えるのではなく、見て覚えてもらいお手本になるように心がけています。
また、定住する仁保に、子育てつどいの広場「いっぽ 仁保 さんぽ」が出来た時には、山口県初、女性の中学校長を務められた伊藤美代子先生(仁保在住) に声を掛けていただき、生まれ育った地区へ恩返しの思いでスタッフとして参加しました。仁保幼稚園にもボランティアで行くことがあります。
この他、山口中央図書館のアイメイトに所属して、視覚障害者に対面朗読をしています。また、糸米にある身体障害者施設(なでしこ園) では紙芝居などのボランティアをしています。独身の頃に仕事の関係で、防府養護学校での生徒との出会いがあり、いつかボランティアをしたいと思っていました。実現できて嬉しいです。

*出版された童話について教えてください。

最初の作品は、姪とケガをした子ダヌキの交流を描いた「あゆみちゃんとケンちゃん」です。私と同じ誕生日に生まれた姪のために、記念に童話を作りました。28年後、姪の結婚のお祝いに童話を絵本にして出版したら、とても喜んでくれました。

2冊目は、33年前、娘の遠足の日に起きたことを題材にした「魔法のかさ」です。
娘のお友達に、お母さんのいない女の子がいました。遠足のお弁当は近くのお店で買ったパンと聞き、私は急いで娘と同じおかずを詰めたお弁当を持たせました。後ろ姿を見送ると、ピンクと赤のリュックサックも嬉しそうに揺れていました。お母さんは星になっていつも見守ってくれているのよ、との想いが童話になりました。
私が幼い頃、秋田在住の叔母が「秋田ぶき」の苗を持ってきてくれたので、雨が降ると大きな葉を傘にして遊びました。童話「魔法のかさ」には幼い頃の記憶も重なります。
この本の出版は、平成23年3月11日に起きた東日本大震災がきっかけです。宮城県で九死に一生を得たお友達に童話の話をすると、是非絵本にしてほしいと言われました。つたない童話も絵本にすると、震災で保護者を亡くした遺児たちも読んでくれるだろうかとの想いで、この絵本が小さな希望の光になりますようにと願いを込め、震災から1年後に発行しました。

*こども達に、どんな風に育ってほしいですか。

のびのびと型にはまらず成長され、個性を伸ばしてあげてほしいと願います。
活発なお子さんも、もの静かなお子さんも、それぞれに長所がたくさんあります。
金子みすずさんの詩 「みんなちがって みんないい」 そのとおりだと思います。

*子育て中のお母さん、お父さんへのメッセージをお願いします。

私自身も、主人の転勤で仙台、福岡など県外で暮らした経験があります。
転勤族ならではの悩みを抱えるお母さん達の思いもよく分かります。

ある日、転勤族で育児に悩みを抱えたお母さんと出会いました。
「いっぽ 仁保 さんぽ」を紹介すると、自然が豊かでのどかな仁保が気に入られ、常連さんになり、講座や行事にも楽しんで参加されました。そして昨秋、県外に転勤が決まり、いっぽでささやかなお別れ会を催しました。彼女は、「山口に転勤で来て山口で出産しました。見知らぬ土地で育児疲れと不安で悩んでいました。いっぽに遊びに行くようになって子育てが楽しくなりました。楽しい思い出がたくさんできて感謝しています。みなさんありがとうございました。」と言って別れを惜しみ転勤されました。
いつの日か、成長したお子さんを連れて遊びに来られる日を楽しみにしています。

転勤族の皆さん、全国に子育て支援広場が開設されています。
ひきこもらず、勇気を持って広場の扉をたたいて下さい。
子育てに悩んでいたのは、自分だけではなかったと気付くはずです。
お母さんもお父さんも、一緒に子育て支援広場で遊んで、子育てを楽しんで下さいね。

*取材を終えて

初めてYCAMの託児室でお会いした時、なんと優しい笑顔をされる方だろうと、自然に心が暖まった記憶があります。当時まだ一歳半の息子も、大来さんにすぐに懐き、楽しそうに遊んでいました。
その後、何気なく訪れた仁保の子育て広場で、偶然再会してから、折に触れ私や息子にも暖かく接して下さり、優しく声を掛けていただくうちに、私の中にあった山口県への心の距離が少しずつ縮まっていくのが分かりました。
私も転勤族なので、定住できないゆえの悩みや寂しさを感じたことがあります。大来さんの、同じ転勤族としての経験から来る穏やかな笑顔と優しさに、心が癒される方も少なくないと思います。お忙しい方なのでなかなか会えないかも知れませんが、YCAMまたは「いっぽ仁保さんぽ」に、大来さんの笑顔を探しに行ってみてくださいね。

〜プロフィール〜

名前 大来 静枝(おおらい しずえ)
住所 山口市仁保在住

山口市仁保に生まれ育ち、結婚後は夫の転勤に伴い県外に移り住む。その後、仁保に戻り定住。
嘉村礒多顕彰会理事も勤めながら、これまでに2冊の童話「あゆみちゃんとけんちゃん」「魔法のかさ」を出版されました。
実家は、鎌倉時代に創建された源久寺総代を代々担い、境内の大賀ハスの花が咲く季節には多くの
鑑賞客が訪れます。

*YCAM(山口情報芸術センター)託児案内は こちら
*いっぽ仁保さんぽのブログはこちら


Posted by あっとほーむ at 00:00 | この記事のURL