CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«vol.32 大黒みづえさん | Main | vol.34 大来静枝さん»

月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
https://blog.canpan.info/attohome-oyako/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/attohome-oyako/index2_0.xml
vol.33 渡邉洋子さん [2014年09月01日(Mon)]
今回は山口市市民活動支援センターさぽらんてセンター長、渡邉洋子さんにお話を伺いました。

〜女性の視点で山口市をいいまちにしていきたい〜

IMG_20140809_140311.jpg

〜プロフィール〜
 山口市嘉川在住。3人の子どもの一番下の23歳の娘と2人暮らし。他に犬のラムと猫のミー。。。主人は8年前からあの世に単身赴任中でちょっとさびしい・・・
※特定非営利活動法人山口せわやきネットワーク 理事
※山口市市民活動支援センター「さぽらんて」 設置当初から職員として14年目 
 3年前よりセンター長


●そもそも今の仕事をされたきっかけはなんですか。
山口市が実施した人材養成講座「まちづくり達人養成塾」(1998年頃、毎月1回2年に渡り開催)に参加しました。そこで仲間に出会い団体を立ち上げ、山口市からまちづくりや市民活動団体の実態調査の事業を受託しました。その時の実体調査にてとてとの前身、「Teku2」に協力してもらったことが、今に至る大きなきっかけになりました。子育てママとの連携なくして今の私はありません。(詳細は、「ええやん新聞」9号4pをご覧ください!)

●山口市をどのようなまちにしたいと思われますか。
そりゃもう、女性によるまちづくりやNPOで地域を支えている山口市です!
子どもたちが絡む社会の事件や問題を自分のことのように感じながらも、言い表せない胸の痛みを抱えている女性たちは多いと思います。女性は子育てを通じて、親とは別の個性を持った子どもを自分の目の届く限られた空間、親の価値観だけで育てることは無理だということは身をもって感じています。そして自分たちの子どもが豊かに育つためには、地域社会を暮らしやすく、笑顔あふれるものにしていくことからだと、動き始めつながっているお母さんたちがいます。
それがNPO法人「あっと」であったり、「あっと」から派生した子育てサークルたちであったりするのではないでしょうか。
今の社会は、男性目線(競争、管理のしくみ)で男性が作っていった社会だと思うのです。
男性的な「合理主義を支える競争や責任追及の視点」ではなく、女性の「身近な生活を大切にする視点」、「近所や学校などの地域密着の視点」、「人のつながりを大切にする視点」などを社会にもっと反映していけるようになると、多様な価値観の受け入れや信頼関係のある社会となり、生きにくさを感じる人も少なくなるのではないでしょうか。

●そういう社会にしていくためには、どうすればよいと思いますか?
NPOを支援している私の使命は、社会を支える市民組織をつくることです。
先日文部科学省が発表した学校基本調査の中で、国全体の中学生においては、37人に1人が不登校、山口県においても39人に1人が不登校、30日以上の長期欠席者になると28人に1人(山口県)という実態が発表されました。国や県、市などが行う不登校の対策はどうも効を奏してないようです。これは一例ですが、これからは、地域社会の課題を放っておけないと思っている市民が、行政ではできない柔軟な考えと行動力で、公共を支える時代になります。その市民組織が地域社会に定着し寄附が集まるようにしていきたいと思っているのです。
ワークシェアなど多様な働き方を取り入れ、ゆるやかで人間性のある組織風土を持ち、効率的で、生産活動に関わる人が多い。そんな仕組みを作って、山口のまちをよい循環にし、活性化したい・・・と願っています。どこにも、見本、手本はないのですが、女性の柔軟な発想と、それに賛同してくれる人が増えていけば、必ずできると思っています。私の中では、子育てママのエンパワメントをミッションとしている「あっと」は、ゆっくりでも確実な市民社会をもたらす山口の宝物です。

●長く活動されていますが、お子さんが小さいとき、家庭との両立で大変だったことはありますか。
「さぽらんて」は、夜7時まで開いているので、帰ってから瞬間芸で食事を作ってました。下の娘が小学校高学年の時から、毎日ご飯は炊いてくれてました。土日もどちらか勤務なので、今思うと子どもたちは勝手に育ってくれた感じです。とにかく毎日一生懸命、体力勝負だったのを覚えています。

●仕事や家庭で何か悩んだ時、壁にぶつかった時、どんな風に乗り切りますか。
基本的に楽観的なのであまり覚えていませんが、仕事についてはNPOの理事であり、今はセンター長でもあるのでごまかしたり、逃げるわけにはいきません。その事柄にしっかりと向き合い道を探します。おかげさまでたくさんの人が周りにいるのでいつも助けられています。あまりにも理不尽な時は車の中で大声を出していました・・・(今はありませんよ)。今一緒に住んでいる娘も、不登校や高校、専門中退などいろいろありましたが、面倒くさいと思いながらも、信じることが親の仕事だと思い換え、寄り添うように心がけてきました。今考えるとその娘から教えられたことが多いと感じます。
結局、人生のあらゆることは、自分の器を広げるために与えられていることなんだと思います。生きることはそういうことなんだと。
こんな価値観になれたのも、主人が逝ったときに、その事実を受け入れるために読んだ、たくさんの人間の死に関する本。ちょうど「千の風になって」という歌が流行っていたころです。なんとなく、今では生きることは、受け入れることであり、祈ること。そして、自分自身の絶対的価値観を磨き、葛藤のない自分をつくることのような気がします。まだまだなんですが・・・

●子育て中のお父さんやお母さんにメッセージをお願いします。
みなさんは、思う通りにいかない子育てを日々工夫しながらこなしていることと思います。その中で自分の器が広がっているのを感じているのではないでしょうか。どうぞ、ありのままの子どもを受け入れて、頑張りすぎないで、子どもとの節度のある距離感を持つこのバランス感覚を磨いてください。私は、ちょっとバランスをくずした時期があって、育児ノイローゼのようになってしまったので・・・。
喜怒哀楽は全て大切な感情ですから、おさえこまないで。でも笑顔が出なくなった時、愚痴っぽくなって自己中心になってしまった時は、疲れている時。健康一番ですから早めにリフレッシュすることを忘れないでくださいね。
 


〜取材を終えて〜
とっても素敵な笑顔の渡邉さん。初対面からとても人をリラックスさせることのできる雰囲気を持った方だな、と思いました。
「あっと」をはじめとした、NPO法人を全力で応援してくださるのがわかって、背中を後押しされたような感じがしました。母として、女性として、大変なこともありますが、だからこそわかったことや学んだこともたくさんあります。誰だって子どものために、住みよいまちにしたいはず!一人ひとりが、その力を何か形にすれば、なにか出来そうな気がしますよね。
「微力だけど無力じゃない」とは長崎の核兵器廃絶を訴えた高校生の言葉ですが。。。
まちづくりにも言えるのではないでしょうか。

さぽらんてのHPはこちら



Posted by あっとほーむ at 00:00 | この記事のURL