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vol.30 河村律子さん [2014年03月25日(Tue)]
今回は山口市市民活動支援センターさぽらんての広報紙『ええやん新聞』の市民広報記者の河村律子さんにお話を伺いました。

「母でも妻でもない“私”を活かせる場所を」


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〜プロフィール〜
山口市出身。1歳、3歳、5歳の3人の子育てをしながら、いろいろな市民活動団体にて活躍中。
ええやん新聞市民広報記者、さぽらんて非常勤スタッフ、すこやか育ち隊メンバー。
【所属団体】山口県青年国際交流機構、すこやか育ち隊≪HPはこちら→≫、山口連歌の会。


●いろいろな市民活動団体で活躍されていますが、市民活動に関わるようになったきっかけを教えてください。

会社勤めをしていた20代、「なんとなくものたりないな」「何をめざしているのかわからないな」と思っていた頃、国際交流関連のボランティアを始めました。その後「世界青年の船」という国際交流活動に参加し、今思えば、その時にもNPOやNGOといったことにふれていたんです。そんな中、何気なく申し込んだまちづくりの講座で、市から委託を受けて「やこねっと(山口コミュニティーネットワーク)」というまちづくり情報の発信事業をしているNPOの編集者と出会いました。その頃に聞くようになった「まちづくり」という言葉が、無条件に何かおもしろそう!って思ったんです。ちょうどそこの事業がスタッフの入れ替えのタイミングだったこともあり、仕事を辞めてスタッフとして就職しました。


●NPOが就職先ということがあり得るんですね。私の勝手な先入観ですが、NPO=ボランティア、と思っていました。

そうそう、あり得るんです(笑)NPOという組織でお仕事をして、そんな高給とかではないですが、きちんとお給料をいただいていました。

当時「やこねっと」がさぽらんての一画を間借りしていたので、さぽらんてのイベント等のお手伝いをする機会もありました。「やこねっと」の後も、他のNPO団体の職員をしたり、仕事の合間にアートふる山口のボランティアスタッフをしたりしました。結婚出産で一時期仕事から離れていましたが、またさぽらんてから声をかけていただき、今は「ええやん新聞」の市民広報記者をさせていただいています。


●「ええやん新聞」はどんな新聞ですか。

「ええやん新聞」の記者3人とさぽらんての担当職員さん1人の全員が現役ママです。新聞を通して、「生活する中で気づいた不便なことや問題点を、自ら変えようと活動している人たちがいるんですよ」「あなたも一緒にできますよ」「家族のことを家族だけで背負わなくていいんですよ」「自分が困ったときに市民活動の手を借りるという方法もありますよ」などのメッセージを、子育て中のお母さんたちに伝えたいですね。

今月発行の第9号では、さまざまなジャンルで活躍している女性4人の座談会をはじめ、女性が活躍している活動を特集しています。座談会では家庭や仕事と市民活動の兼ね合い(バランス)などについて話してもらっています。

働きにでる余裕はないけど社会とのつながりをもちたい、とか、家庭や子どものこと以外に何か始めてみたいというお母さんたちに、市民活動という分野にちょっとでも興味をもってもらいたいという願いをこめました。

同じような思いの人と集まって、具体的に行動することで、身近なところで「おかしい」「不便」と思ったことを変えていけたり、新しいことを作っていけるのが市民活動です。母でも妻でもない“私”として、したいことがあるって大切なことじゃないでしょうか。自分の興味や特技を活かせて、社会との関わりがもてる活動として市民活動という選択肢もありますよ、ということを知ってほしいですね。


●3人のお子さんを育てながら活動を続けるのは大変だったのではないでしょうか。

第1子を出産して、第3子の妊娠直前までは専業主婦をしていました。結婚するまでに企業やNPOでよく働いたので、今度は家のことをちゃんとしよう、主婦業をするのも好きだなーと思っていたんです。ただ、その間も友人たちからいろいろと情報が入ってきていましたし、イベントやてとてとに顔を出したりもしていました。国際交流の活動等も関わり続けていたし、在宅でてとてとの冊子づくりのお手伝いもさせてもらったりもしていて、市民活動とはずっと細くつながっていたんですね。でも、やはり独身の時とは身軽さが違って、行動範囲も時間も限られる。だから、新しく気付くこともあったし、自分で工夫して時間を作ったり、関わり方を変化させることができるとも感じました。

市民活動で楽しいのは、みんなで「何をやりたい?」って話をしながらやっていけることなんだと思います。専業主婦が楽しいという方も、ばりばりとお仕事をされる方も、いろんなお母さんがいますよね。家庭を一番にしながらできる範囲で社会とつながりたい私に、市民活動というのはしっくりくるんです。


●子育て中のお父さん、お母さんにメッセージをお願いします。

家庭も、子育ても、仕事も大事にしながら、さらに自分自身がいかせる場所があるとより良いんじゃないかなと思います。市民活動という分野に、その可能性があるかもしれません。お父さんもお母さんも、職場や家庭以外でも自分がやるべきことがあると思うと、少し人生が楽しくなると思いますよ。それと「親」になったから気付く、社会の問題点などもあると思うんです。

市民活動といっても、スタート地点は「家族が大事」。家族の生きているまちや子どもたちの未来を、できるだけ良いものにしていきたいですよね。そういう活動に自分も関われるって良いと思いませんか。それに、そういう親の姿を子どもに見せること自体が子どもにもいい影響を与えるんじゃないかな、という期待もしています。

ちょっとでも社会に疑問をもったり、おかしいなと思ったり、自分も勉強したいな、関わりたいなと思った方は、さぽらんてをのぞいてみてください。いろんな団体さんが、身近に感じられると思いますよ。


〜取材を終えて〜
3人のお子さんを育てながら活動をされているときいて、バリバリのキャリアウーマンのような方を想像していましたが、実際お会いした河村さんは、ほんわかと話しやすい空気の方でした。

はずかしながらつい最近まで、「市民活動」って何か特別な思想のある方たちがする特別な活動だと思っていた私。
ましてやそこで「働く」なんて考えたこともありませんでした。
市民活動は特別なことじゃない。
会社勤めでもなく、家庭にとじこもるのでもない、第3の選択肢としての市民活動。

取材の後半、河村さんが笑顔でおっしゃいました。
「あなたがあっとほーむの取材スタッフとしてこうして取材をして記事を書くこと、それも市民活動なのかもね」。
あっとやてとてとで出会ったひとたちが頭に浮かんで、この1年の間にあっとを通して経験したこと考えたことがぶわーっと頭をめぐって、なるほど!と不思議なほどスッキリした瞬間でした。




〜『ええやん新聞』〜
さぽらんてが年2回発行している広報紙。住みよいまちづくりに向けて、身近なところから関心をもち、行動していく市民が増えることを目的としており、市民広報記者が主体となって編集発行しています。現在子育て中の市民3名が「広報記者」となり活躍中です。
3月25日に第9号を発行予定。市内の全幼稚園、小中学校にて配布。

〜さぽらんて〜
正式名称、山口市市民活動支援センターさぽらんて≪HPはこちら→≫。
Posted by あっとほーむ at 09:00 | この記事のURL