昨日、山陽新聞社のさん太ホールで
おかやま環境シンポジウム
「人・地域・エネルギーをつなぐ」を開催しました
若い学生の方から企業の方、
地域で熱心に活動されている方々など
約180人のみなさんが参加。
イベント全体の進行は
遠藤寛子アナウンサーが担当してくれました
最初の基調講演では、講師の野中ともよさんから
「Worldshift〜持続可能な社会につながるキーワード」
をテーマに野中さんのこれまでの経歴と
おもしろいジョークも交えていただきながら
たくさんのこころに響くメッセージをいただきました
特に印象深いものを2つ。
@「環境問題」は「いのちの問題」
エコしている=生きていること。
つまり、いのちそのものによくすること。
A21世紀のビジネスには、「G(GAIA)軸」が必要。
20世紀のビジネスの「収益性」「効率性」に加えて、
G軸を加えるということは、
「いのちが喜ぶことを製品やサービスにして提供すること」
(簡単に言うと「ありがたい!」〓と思ってもらえることです)
※GAIA=生命体としてみた地球
環境問題は他人事ではなくて、
自分たちのいのちに関わる問題であることに気づき、
持続可能な社会への意識を一人一人が持つことが大切。
いままさにWorldshiftするとき、
世界を、社会を持続可能なものに変えていく大きな転換のとき、
その大きな動きへとつながっていくために、
少しずつ地球のことを考えてみる、岡山のことを考えてみる、
例えば、買物のときに、この野菜は地場のものか
部屋で電気を使うときはどこで作られたものかな
そして、みんながちょっとした1歩を踏み出すことが大切なんだ
ということをお話しいただきました。
また
岡山のそれぞれの地域で
持続可能な社会をめざして活動している
市民団体のみなさんからの活動報告もありました。
ひとつは、
倉敷・総社地球温暖化対策協議会、通称「くらそう」です。
「活力ある持続可能な社会でくらそう」という意味があり、
倉敷・総社という地域で省エネ教室や政策提言もされてます。
(最近イオンくらしきでも省エネ教室を開いているので、
もしお買物のときにみかけたらぜひ寄ってみてください
)
もうひとつは
NPO法人エコネットワーク津山、
津山で持続可能な町を目指している市民団体です。
地球温暖化防止活動、バイオマスの活用を中心に
環境イベントの開催など普及啓発活動をされています。
そして最後に
野中ともよさんと
両備グループ代表の小嶋光信さんとの対談がありました。
お二人は今日初めて会ったにもかかわらず、
前世からの知り合いのような印象がお互いにあったようで、
そのとおり対談中の言葉のかけあいも綿密に打ち合わせしたかのように、
何度も会場から笑いをさそわれていました。(本当におもしろかったです
)
小嶋さんからは両備グループの経営理念について
他の企業と違うのは、収益よりも
「地域社会への貢献」が第一であり、
心からの思いやりと地域によい事業を必ず実行する
ということを常に考えて事業を展開されているそうです。
全国的にも公共交通の再生に取組んでおられ、
(和歌山電鉄や中国バスなど)
「安全・安心・健康でエコ」をテーマに
公共交通の再生と地域づくりを目指されています。
「エコ公共交通大国おかやま」構想にあるように
「歩いて楽しいまちづくり」を目指して
岡山市中心部を健康ゾーン、商業ゾーン、カルチャーゾーンとして
それらをLRTや次世代バスで結ぶことによる、
環境にも高齢者にもやさしく快適なまちづくりプランに
ついてもお話を聞くことができました。
野中さんから
持続可能な地域をつくるのはそこに住む市民であって、
市民のみんなが少しずつ意識を変えて、
市民の、市民による、市民のためのよりよいまちづくりを進め、
誰かが動くのではなく、
あなたが、あなたの家族が、町のみんなが
少しずつ行動することで変わっていくんだ
という力強い希望あるメッセージをもらいました
小嶋さんも
「エコ公共交通大国おかやま構想」を
実現するためには、市民のみなさんの声や協力が必要で、
いっしょに社会のしくみを変えていかないといけない
ということを強調されていました
そして最後の質疑では1人だけだったのですが、
岡山で緑をつくる仕事をされている方が、
「岡山駅を降りたら、緑が町を案内してくれる
まちづくりがしたいんです!」というすごく気持ちが伝わる言葉で
小嶋さんに提案し、野中さんも小嶋さんもとても感動されていました。
会場全体が活気づき、自然と拍手が沸き起こりました
参加されたみなさんの感想の中にも
・ワクワク面白かったです。実行していきましょう、岡山で!
・change 全てを変える必要は無い。
ひとりひとりが考え方をShiftする事に大きなプラス1がある。感動!!
・改めて、自ら一歩を踏み出す勇気とつなげる努力の必要なことを
認識させてくれました。岡山がその要であることも。
・環境活動に対して自分個人が何をしていけばよいのか、
何をするのかという事を考える良いキッカケとなりました。
・何か光明に出会った感じで、将来に希望を感じました。
など希望に溢れる感想を数多くいただきました。
運営側の至らないところが多々あったかと思いますが、
最後に、
御出演いただいた、野中ともよさん、小嶋光信さん、
司会いただいた遠藤博子さん、そしてご参加いただいたみなさんに
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました