認可外保育所”どろんこKID'S”を休園してから早5年!!
小学校1年生だった一番下の娘も今年6年生となった。
時は刻々と過ぎていく。
しかし子どもたちの社会環境は未だ改善されている兆しがない。
アベノミクスにより、景気が上向いたとしても、根本的な問題が国会でも取り上げられていないのだから、解決するはずがない。
豊かな社会になり、楽な子育てが推奨され、親たちは子どもにおしゃれをさせ、早期教育によりレベルの高い中学、高校、大学、そして有名な企業への就職を願う。
そんな大人が引いたレールに乗って子どもたちは育っていく。
地域・学校・行政は安心・安全な子育てを求め、「苦情」「問題」が起きないことをよしとする。
高度経済成長と共に築きあげられてきた日本の子育て観。
いったいこれでいいのだろうか?
私が疑問を抱いたのは小学生の頃だった。
戦争をくぐりぬけ、ろくに食べるものもない子ども時代を生き抜いた両親に育てられ、私がわがままを言うと両親はいつも、「ご飯が食べられて、学校行けて、着るものにも困らない。だからあんたたちは幸せだがね!(名古屋弁です)なにわがままいっとりゃ〜す!」と返事が返ってきた。
学校でも地域でもいじめ的な問題や、納得できない大人上位社会に対する憤り、不平等な子ども社会に対する疑問などなど・・・それらを自分の中で消化しようとすればするほど「この世の中に生まれてきた意味」が分からなくなって苦しかった。
おそらくこんなこと考えずに生きている子どもたちもいるのだろうけど、私は子どもを産むまでずっと苦しかった。
子どもは生まれた時から世の中にあるものすべてに好奇心を持ち、元気いっぱい泣く。「やった〜!!とうとうこの世の中に来ることができた!!思いっきり生きるぞ~!!」とでも言わんばかりのエネルギーに喚起され、自分自身の考えも変化してきたのだと思う。
時代は流れ、子育て観も伝承されていく。せめて次の時代に繋がる「子育て観」をもう少し子どもたちが苦しまないものに出来ないだろうか?
それが、私が活動を始めた原点だと思う。
“森のようちえん”はそのために絶対これからの世の中に伝承させなくてはいけないことだから、やっぱりやらずにはいられない。
人は古来から自然に育まれ育ってきた。それがこの100年で人間は自然の恵みを無視し、破壊してきた。そのことが、様々な病気を生み、心を病む人が増え、生きる意欲を失った若者を増やしているように思う。
このことは、私が子育てを始めて22年の歳月の間にもますます悪い状況になっている。
”森のようちえん”的保育をなぜやりたいかというと、子どもは自然の中で遊び、いろいろな仲間と関わる中で、虫や花や木や土や石ころ、葉っぱ、それから雲や雨、寒さや暑さを五感で感じ、「この世の中でいきていくぞ〜!!」という子どもが本来持っている「生きる力」を引き出すことができると経験から感じてきたからだ。そしてそんな自然のありがたさに感謝する心が育つと、おのずと思いやりや地域を愛する心が育つのだ。
学校の道徳の時間や、「こころのノート」の中でいくら「いじめをしてはいけない」とは「思いやりが大切」とか教えられても、子どもの心にそうした気持ちは育たない。表面的には大人顔負けの「思いやり」を演じるが、心は裏腹というのではいけない。
このブログを読み、怒りを感じる人もいるかもしれない。
「小さなNPOの分際でなにを言ってるんですか!いろいろな保育園や幼稚園が松山市内にもあり、みんな子どもたちの健全な育ちを願い頑張っているではないか!」という声が聞こえそうである。
その通りである。だから悩んでいる。どうして自分がここまでやらなければいけないのか?
立派な園舎と保育士を構えた保育園や幼稚園がちゃんとあるんだからそこに任せておけばいいというのは、正解である。
しかし、ここに大きな問題がでてきているから、やらないといけないと思ったわけで・・・。
まず、保育士や幼稚園教諭の給料の低さと、正規職員の少なさが問題のなですが・・・子どもの命と、日本の未来を育てる重要な仕事にも関わらず、過酷な労働の上に給料が少ない。
それから、幼稚園が企業化しているということ。幼稚園も人気がないとつぶれる時代。今の親が求める幼稚園とは「安くて、給食があって、バスで送り迎えしてくれて、長く預かってくれて、園舎がきれい そして安心して預けることができて、安全であること」
それを叶える幼稚園は確かに需要はあるが、”森のようちえん”的保育はまず不可能ということになる。きっと保育士や幼稚園教諭の中には「子どもたちを自然の中でいっぱい遊ばせてあげたい!!」と思っている人もいるのだけれど、その実権を握るのは経営者である。経営者は「収益」を挙げることが一番大切なわけで、子ども第一というわけにはなかなかいかないのが現実なのである。
保育園にしても、民営化が進み、幼稚園と状況は変わらない。
それでも、経営者の考え一つで、保育環境は変えることができる。全国にはそうした保育園や幼稚園の事例がたくさんある。
松山にもそうした保育園や幼稚園が増えてくれることを願っているが、現実はまだまだ厳しいようである。
だとすれば、私たちができることはそうした”森のようちえん”的保育を求めるウエーブをいろいろな形でおこすことなのではないだろうか。
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今回の”森のようちえん”もそうしたウエーブの一つになることを私は願っている。
興味のある方はぜひ参加ください。まだまだ間に合います(*^_^*)!!
一日だけ参加でもOKです!
森のようちえん/森のおさんぽ会参加者募集について 参加対象者:親子(未就園児と親)又は、祖父母と未就園児
募集人数:18組
日時:5月15日、22日、29日、 6月12日、19日、26日
(予備日6月5日、7月3日)
時間:9:30〜13:30(小雨決行)
参加費:親子一組1回 500円
場所:松山市野外活動センター(アドベンチャーゾーン内、林間教室集合)
【参加申し込み方法】メール又は郵送又はFAXにて、参加者の名前と年齢、電話番号、
メールアドレス、住所、参加日をお知らせください。後日詳細をお知らせいたします。
【問合せ先&申込先】
〒791-8056 松山市別府町734-9
NPO松山冒険遊び場事務局
メール:tomo_taku2009@yahoo.co.jp

:090-1575-6275(山本)
A4巻3つ折り森のおさんぽ会表.pdfaA4巻3つ折り森のおさんぽ会裏.pdf