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冒険遊び場全国研究集会に参加しましたA [2010年11月08日(Mon)]
冒険遊び場全国集会の実行委員長である西野博之さん(NPO法人フリースペースたまりば理事長)が11月7日の毎日新聞に今回のイベントに対する記事を載せていました。

きっと、だいじょうぶ。 冒険遊び場づくり=西野博之

 子どものころ、土管が積み上げられた空き地に入り込んで、友だちと鬼ごっこをした思い出がある。狭い路地裏で、ロウセキで地面や塀に落書きもした。日が暮れるまで外でたっぷり遊んでいた。

 でも高度経済成長期を経て、まちは大きく様変わりした。家が建ち並び、路地は車優先となった。公園にはどこも同じ金属製の遊具が設置され、ケガをした時の責任から逃れるための「○○禁止」の看板が目立つようになった。

 今や子どもたちは社会の中で消費者と位置づけられている。電化製品が整った部屋の中へと追いやられ、一人でゲーム機に向かう日々を送っている。空き地にある廃材などを使い何かをつくって遊ぶ楽しさも、集まった仲間でルールを作り替えながら遊ぶ面白さも奪われてしまった。

 大人たちが作り出したこの環境の中で、子どもたちは悲鳴をあげている。全国の小中高生の不登校は17万4000人。ひきこもりの若者は約70万人といわれている。また、昨年度小中高生の起こした暴力行為は過去最多の6万件を超え、特に小中学校で著しく増加したという。

 ストレスをためる子どもたち。もっていき場のないイラダチは自分より弱い者への暴力となり、いじめを生んでいく。最近もまた群馬県桐生市で小学6年生の女の子がいじめを苦に自ら命を絶った。


こんな社会の中で、もっと子どもたちが豊かに成長できる環境をつくろうと、遊び場づくりに取り組んでいる人たちがいる。10月の末にその全国の仲間が集まって、第5回冒険遊び場づくり全国研究集会が開かれた。3年に1度の集会で、今年の開催地は神奈川県。私がその実行委員長を務めることになった。

 日本各地から2日間通して延べ560人が参加し、夜が更けるまで熱い思いを語り合った。大雨の中、神奈川県の副知事や横浜市の副市長にも駆けつけていただいた。

 神奈川県はホームページで冒険遊び場を紹介。横浜市は「プレイパーク(冒険遊び場)事業の推進」を施策に盛り込み、増設に着手。人件費等の予算化も行っている。川崎市は常設のプレイパークをもつ「子ども夢パーク」を設置した。官民協働のもとでの遊び場づくりに、各地から熱い視線が注がれている。

 子どもにとって遊ぶことは、ご飯を食べるくらい大切なこと。食事は体をつくり、遊びを通して豊かな心が育(はぐく)まれる。もっと自由に外遊びができる環境を増やしたいと心から願う。(NPO法人フリースペースたまりば理事長)
Posted by 山本良子 at 19:07
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