深山笑う [2021年04月16日(Fri)]
2021年4月15日(木) 〜 深山笑う 〜
ヤマザクラの花も見ごろを過ぎたこのころ、サクラの葉ばかりか木々の芽吹きも赤みを帯び、山全体が、いわゆる「山笑う」季節を迎えた。崩れやすくて危険な急斜面に、美味この上ないモミジガサ(シドキナ)も顔を出した。 近くには猛毒のトリカブト属・センウズモドキの葉がわんさと茂っていて、怖いぞう。 ヒトリシズカも二人ひっそりと開花。このころが一番愛らしい。 華麗で賑やかだった5人家族のカタクリも、もう実を結んで目立たない。 蔵王は今日も美しい。 午後1時半。人影の消えた鎮魂の鐘。 鐘の過剰回転を防止するためのロープが切れている。頻繁に訪れる子ども達のうち、幼い何人かが、体重の全部をかけて紐を引いて鳴らすのでこうなる。激しすぎて、このままでは鐘も割れかねない。先日注意を与えたばかりだったが、残念。山中に用意してある脚立を持ち出し、とりあえず補修したが、ロープ交換が必要。大震災の記憶を次世代に語り継ぐ大切な子どもたちゆえ、痛しかゆしでもある。 |