カオルの見晴し台看板設置 [2021年09月16日(Thu)]
2021年9月15日(水) 〜 番外コース・カオルの見晴し台に看板設置 〜
深山頂上から南進し、鷹討山を超えることおよそ10分で、カオルの見晴し台に至る。地権者をようやく探し当てて許可をもらい、長年の懸案だった標示板を設置した。知らない人の多いのは当然。かつて長岡が名づけ、先輩格に当たり、山とも関りのある二つのNPO法人とハイカーの何人かに了承していただいたもので、決して公の呼び名という訳ではない。いわれは後述する。 直ぐ近くで倒木処理中という佐藤昌一氏から要請があり、助勢する。 さてこのポイント、10数年前に大規模伐採が行われた一帯の一番高みに当たり、山元町を見渡す絶景スポットだ。位置を変えれば、北は遥かに仙台港を、南は南相馬市まで一望できるが、深山経由の峰道でここにたどり着けるようになったが、この名の示すカオルさんこと富沢薫氏のお陰だった。当時は鷹討山以南は大変な笹薮だったが、富沢氏が剪定鋏一丁で切り開いてくれた。アズマネザサとクモの巣のからんだブッシュとの戦いだった。長岡はその姿を何度か見ていて、最終的にご本人に案内していただくことができた。写真大嫌いなお方でしたから、内緒で撮った写真もうしろ姿だけ。当時個人ブログ「深山ファンタジー」で紹介したが、プロバイダーの都合でブログは廃止となったので、ダウンロードしておいたものでご紹介しようと思う。2008年11月の映像。 翌2009年9月11日、富沢氏は北アルプス登山中に病に倒れ亡くなった。享年64歳。長岡が最後に言葉を交わしたのはその二日ほど前、鷹討山の急坂を一緒に登った時だった。この写真はその後間もない9月24日のもの。残された奥様が、この写真にある切り株に、よくミカンなどをお供えして供養しておられた。そして長岡はここをカオルの見晴し台と呼ぼうと考えた。いまではここを経由して馬船峠を超え、小斎峠まで踏破するハイカーが増えている。中にはお隣の福島県新地町の鹿狼山まで足を延ばす人もいると聞く。 カオルの見晴し台の位置図 |