震災10年・黙祷を捧げよう [2021年03月12日(Fri)]
2021年3月11日(木) 〜 震災10年の黙祷 〜
10年前のあの日は寒かった。あれ以来、3月11日がこんなに晴れ渡って温かかったことがあったろうか。昨日強かった風も止んで、今日は朝からこんなにもいい日和。朝7時のNHKニュースは、朝日に輝く深山の鎮魂の鐘の高らかな響きで始まった。気づいた人も多かったでしょう。岩沼市の鈴木昭忠さん、早朝から有難うございました。 さて今日の深山頂上。10時半近くではまだ人もまばら。果たして期待通りの参加者が訪れるのか気掛かりなまま、スギの大樹に張り紙をして、早速さとう宗幸さん歌唱の「ああ深山の鐘」を流す。 蔵王もこんなにいい眺め 10時半も少々過ぎたころ、予想外にも続々ハイカーが登頂、昨晩急遽用意した35枚の記念カード(2L版)はたちまち品切れとなった。 長岡の下手な挨拶で幕開け。いまだに行方知れずの愛する人々を待ちわびるご遺族も多い。そのご遺族の悲痛な思いに寄り添うべき気持ちを、もっと強調すべきだったと思う。思う半分も言葉にできないもどかしさに、今日も泣かされる。 そろそろ時間だね。 最初の鐘の一打で、一分間の黙祷が始まる。 つづいて各自鐘を鳴らす。用意したビニール手袋の使用をお願いする。 鐘の響きの大きさに、思わず耳をふさぐご婦人も。写真中央、脚立を前にした男性は河北新報の記者。 鐘を鳴らし終えて、感動を抑えきれないご様子のご婦人は水戸市の渡辺和子さん。当ブログで知って、遠路はるばるお出で下さった。感謝に堪えません。 記念写真は地元山元町つばめの杜の福祉委員・菊地美佐子さんの要請による。 鐘を鳴らす人は引きも切らない。 最後の一枚を除いて、写真は当法人の砂金氏による。重いラジカセも運んでくれた力持ち。頼もしいです。 ※ さて、残念ながら本日の写真にはないのですが、この深山頂上の地権者代表で、山元町山寺行政区の区長・樋口太一氏も、お忙しい時間を割いて黙祷にご参加くださった。その樋口氏に、念のためにお伺いしたことがある。山元町にそれぞれ数校ずつある小中学校が、新学年から統廃合の結果一校ずつになる。新設の中学校は山元中学校となり、校歌も新しく制定された。作詞作曲はコーラスグループで有名なサーカスの一員・叶ありささん。町内の回覧により、歌詞を始めとした詳細が分かる。 さて、この校歌の一番に早速登場するのが町に響く鐘の音が 「おはよう」わたしを呼んでいる・・・この鐘の音とは、この深山/鎮魂の鐘のことですか・・・これが樋口氏に問いかけた質問でした。そして樋口氏の即答は「そうです。深山/鎮魂の鐘は市民権を得たのです」・・・何という嬉しいご返事。すっかり嬉しくなって、帰りかけた皆さんの背後から、補足事項として、そのことを大声でお伝えしたのでした。以上、本日のご報告でした。 |