パリオリンピックの食材調達基準について
[2024年08月16日(Fri)]
GAP総合研究所 所長の武田泰明です。
パリオリンピックの金メダルの数は、日本は世界第3位。
アスリートの皆さんは、本当にがんばってくれました。
私は高校時代に柔道部だったので、テレビで応援させてもらいました。
2024年において、世界でもっとも柔道人口が多い国はフランスです。
試合の結果も、国対抗の総力戦である男女混合・団体はフランスが金、日本が銀でした。
柔道王国は今や日本ではなく、フランスです。
次のロサンゼルスで柔道王国の称号を日本が取り戻すためには、まずは柔道人口を増やさないといけません。
さて、パリオリンピックの食材調達基準について、メルマガ読者の皆さんにもご紹介したいと思います。
2024年のパリオリンピックにおける食材の調達基準は、持続可能性や地元産の食材を重視した厳格な方針が採用されました。
以下がその主な基準です。
(1)地元産食材の使用: 80%以上の食材を、フランス国内の農家や生産者から調達する
(2)持続可能な認証食材: 80%以上の食材を、持続可能な認証を受けているものにする
(3)「農業者と取引相手との適正な取引関係」を強化: 75%以上の食材を、フランス法律「EGalim法」で認められたものにする
(4)卵は100% free-range eggs(平飼いなど)
(5)酪農品は100%地理的表示(GI)保護されたフランスのものを使う
<参照>PARIS 2024 FOOD VISION 「CELEBRATING THE MODERN TASTE OF FRANCE」
↓
https://medias.paris2024.org/uploads/2023/03/Paris2024-BIL-230313-FOOD-VISION-Eng-BDEF2.pdf
「持続可能な認証」の種類については明確に明示されていませんが、フランス法律「EGalim法」の水準がベースにあるようです。
「EGalim法」の正式名称は「農業および食料供給のバランスおよび食料供給の健全性の向上に関する法律」です。
この法律の主要なポイントは以下です。
★公正な取引: 農産物の取引における公平性を確保し、農家が正当な報酬を受け取れるようにすること。
★持続可能な生産: 環境に優しい農業慣行を推進し、持続可能な食品生産を促進すること。
★消費者保護: 消費者の健康を守るために、食品の質と安全性を向上させること。
食品の取引において「公正な取引」を法律で求めるあたりが、美食の国を支えている農家を守ろうという点で、フランスらしいところでしょうか。
<参照>農林水産省「フランスのEGalim法の概要について」
↓
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/kakaku_keisei/attach/pdf/imdex-5.pdf
このフランスの法律「EGalim法」は、JGAP基準書の冒頭に書かれている「JGAPの理念」と同じ考え方ですね。
JGAP「農畜産物の安全を確保して消費者を守り、地球環境を保全し、同時に持続的な農業経営を確立すること」
日本とフランスは東西で離れていますが、人類は直接に会話していなくても、同じ価値観を持つようになるのでしょうか。
世界はもっと仲良くしたらいいですね。
8月28日から始まるパラリンピックも楽しみです。
■農水省補助事業 GAP等 認証取得支援のご紹介■
GAP等認証(GLOBALG.A.P、ASIAGAP、JGAP、MPS-ABC等)を取得して輸出を目指す事業者が、その認証取得に係る費用や商談への参加費用等の経費の一部補助を受けることができます。
【公募期間】第4回:8月11日〜9月10日(採択通知:9月末頃予定)
詳しくはコチラ
→事業WEBサイト: https://myfarm.co.jp/export-organic-gap/gap/
■■ 最新の GAP 研修日程 ■■
★研修参加のお申し込みは、こちらまで
↓
https://jgap.jp/judge/schedule.html
問い合わせ電話番号 029-893-4424
=====================
<<GAP総合研究所>>
日本唯一のGAPのシンクタンクとして、GAPや農業に関する情報提供を行う公益団体です。
特定のGAPに偏らず、実際にGAPを導入する事業者の方の希望に合わせ、広く対応しています。
農業者の方やJA、都道府県からGAPに関する様々なご相談を日々お受けしております。
その他の関連業種につきましても、会員を中心に対応しております。
お気軽にご連絡ください。
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NPO法人 GAP総合研究所
info@gapri.jp / https://gapri.jp/
●つくば事務所&研修センター
●台湾事務所
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GAP総合研究所のメールマガジン(無料)を読んでみよう!
>>研修スケジュールはこちら
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パリオリンピックの金メダルの数は、日本は世界第3位。
アスリートの皆さんは、本当にがんばってくれました。
私は高校時代に柔道部だったので、テレビで応援させてもらいました。
2024年において、世界でもっとも柔道人口が多い国はフランスです。
試合の結果も、国対抗の総力戦である男女混合・団体はフランスが金、日本が銀でした。
柔道王国は今や日本ではなく、フランスです。
次のロサンゼルスで柔道王国の称号を日本が取り戻すためには、まずは柔道人口を増やさないといけません。
さて、パリオリンピックの食材調達基準について、メルマガ読者の皆さんにもご紹介したいと思います。
2024年のパリオリンピックにおける食材の調達基準は、持続可能性や地元産の食材を重視した厳格な方針が採用されました。
以下がその主な基準です。
(1)地元産食材の使用: 80%以上の食材を、フランス国内の農家や生産者から調達する
(2)持続可能な認証食材: 80%以上の食材を、持続可能な認証を受けているものにする
(3)「農業者と取引相手との適正な取引関係」を強化: 75%以上の食材を、フランス法律「EGalim法」で認められたものにする
(4)卵は100% free-range eggs(平飼いなど)
(5)酪農品は100%地理的表示(GI)保護されたフランスのものを使う
<参照>PARIS 2024 FOOD VISION 「CELEBRATING THE MODERN TASTE OF FRANCE」
↓
https://medias.paris2024.org/uploads/2023/03/Paris2024-BIL-230313-FOOD-VISION-Eng-BDEF2.pdf
「持続可能な認証」の種類については明確に明示されていませんが、フランス法律「EGalim法」の水準がベースにあるようです。
「EGalim法」の正式名称は「農業および食料供給のバランスおよび食料供給の健全性の向上に関する法律」です。
この法律の主要なポイントは以下です。
★公正な取引: 農産物の取引における公平性を確保し、農家が正当な報酬を受け取れるようにすること。
★持続可能な生産: 環境に優しい農業慣行を推進し、持続可能な食品生産を促進すること。
★消費者保護: 消費者の健康を守るために、食品の質と安全性を向上させること。
食品の取引において「公正な取引」を法律で求めるあたりが、美食の国を支えている農家を守ろうという点で、フランスらしいところでしょうか。
<参照>農林水産省「フランスのEGalim法の概要について」
↓
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/kakaku_keisei/attach/pdf/imdex-5.pdf
このフランスの法律「EGalim法」は、JGAP基準書の冒頭に書かれている「JGAPの理念」と同じ考え方ですね。
JGAP「農畜産物の安全を確保して消費者を守り、地球環境を保全し、同時に持続的な農業経営を確立すること」
日本とフランスは東西で離れていますが、人類は直接に会話していなくても、同じ価値観を持つようになるのでしょうか。
世界はもっと仲良くしたらいいですね。
8月28日から始まるパラリンピックも楽しみです。
■農水省補助事業 GAP等 認証取得支援のご紹介■
GAP等認証(GLOBALG.A.P、ASIAGAP、JGAP、MPS-ABC等)を取得して輸出を目指す事業者が、その認証取得に係る費用や商談への参加費用等の経費の一部補助を受けることができます。
【公募期間】第4回:8月11日〜9月10日(採択通知:9月末頃予定)
詳しくはコチラ
→事業WEBサイト: https://myfarm.co.jp/export-organic-gap/gap/
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