• もっと見る

大阪万博2025 持続可能性に配慮した調達コード [2023年08月09日(Wed)]
GAP総合研究所 所長の武田泰明です。

国連のグテーレス事務総長が、地球温暖化ではなく、地球沸騰化という言葉を使いました。
世界気象機関(WMO)が、7月が人類史上最も暑い月となったと発表したためです。

農業の労働安全の面からも、10年前に比べて、暑さ対策は重要性を増しています。
外国人技能実習生に、灼熱の中で仕事をさせ続けている農業現場を見ることもあり、人権の面からも問題を感じざるを得ません。

さて、2025年に開催される大阪万博の食材調達基準が決定・発表されました。

https://www.expo2025.or.jp/overview/sustainability/sus-code/

物品別の個別基準の項(3)農産物 (4)畜産物 を見てみますと、食品安全・環境保全・労働安全・人権が確保された農場のものを調達することとなっています。

そして、JGAP / ASIAGAP / GLOBALGAP認証であれば、上記への適合度が高いので原則認める、とも書かれています。

半年間、開催される大阪万博では大量のGAP認証食材が使われることでしょう。


そして、次に考えておかなくてはいけないのは、「どれがGAP認証農産物か」見分ける方法です。
万博のパビリオン・飲食事業者は、大規模小売業・食品メーカーではありませんから、市場調達する農産物も多いことでしょう。

市場に行っても、仲卸に聞いても、どれがGAP認証農産物か見分けがつかない状態です。
GAPも非GAPも混ざって流通しています。
認証書を調べるなど方法が無いわけではないですが、そんな暇も手間もかけられません。

東京オリンピックでは、選手村の食堂を運営していたエーム社1社でしたので、大会前に情報も集約でき、認証書も事前に確認し、GAP農場から確実に調達できました。

今回は万博内に多数の飲食提供者がいますので、はっきり言って、商品上のGAP表示を見て判断したい。
しかし、表示していないGAP認証農家が多い。

万博で次に乗り越えなくてはいけない課題は、GAPの商品上での表示問題です。



■■ 最新の GAP 研修日程 ■■

★研修参加のお申し込みは、こちらまで

https://gapri.jp/kensyu_schedule/

問い合わせ電話番号 029-893-4424

=====================

<<GAP総合研究所>>
日本唯一のGAPのシンクタンクとして、GAPや農業に関する情報提供を行う公益団体です。
特定のGAPに偏らず、実際にGAPを導入する事業者の方の希望に合わせ、広く対応しています。

農業者の方やJA、都道府県からGAPに関する様々なご相談を日々お受けしております。
その他の関連業種につきましても、会員を中心に対応しております。
お気軽にご連絡ください。

https://gapri.jp/

---------------------------------------------
認定NPO法人 GAP総合研究所
info@gapri.jp / https://gapri.jp/
●つくば事務所&研修センター
●台湾事務所
---------------------------------------------
GAP総合研究所のメールマガジン(無料)を読んでみよう!

>>GAP総合研究所の研修スケジュールはこちら

---------------------------------------------
Posted by GAP総合研究所 at 11:28 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
検索
検索語句
タグクラウド
プロフィール

GAP総合研究所さんの画像
https://blog.canpan.info/asiagap/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/asiagap/index2_0.xml