台湾で、日本産メロン、日本産みかん、日本産緑茶、日本産ネギで残留農薬基準違反。なぜ起きたのか?
[2015年07月28日(Tue)]
アジアGAP総合研究所 所長の武田です。
アジアGAP総研は、日本唯一のGAPのシンクタンクとして、 東アジアで「GAP 良い農業」の推進と農産物のブランド化を支援する公益団体です。
さて、日本では全く報道されていないことですが、2014年に台湾で日本産メロン、日本産みかん、日本産緑茶、日本産ネギが残留農薬基準違反を起こしています。
↓
http://asiagap.jp/agri_news/nourin_suisan_sho20150119_zanryu_nouyaku.pdf
世界一安全なはずの日本産農産物でナゼ?と思った方がいるかもしれませんが、これは必然的に起きることです。
そもそも、安全な農産物とは何かと言えば、それは「食品衛生法を順守している農産物」ということになります。
残留農薬の基準も食品衛生法の中で決められています。
食品衛生法の内容(残留基準)は国ごとに作られており、その基準をもって安全かどうかを判断します。
日本の農薬使用基準は日本の食品衛生法を順守するように作られていますが、台湾など海外の食品衛生法を順守できるかどうかは保証の限りではありません。
よって、日本で正しく農薬のラベルを守って使っていても、台湾で残留農薬基準違反を起こすことはあるのです。
対策としては2つあります。
一つは、国どおしで話し合って基準の調整をしてもらうことです。ただし、これは相手国もあることで簡単には進まないことも多く、また民間事業者がどうこう出来る部分でもありません。
もう一つは民間事業者としてやれることです。
例えば、台湾向けの圃場を決め、台湾の残留農薬基準を考慮した防除計画を立てるということです。
これは、JGAPやGLOBALGAPでは管理点に入っているものであり、貿易でJGAPやGLOBALGAPの認証が取引基準に使われる理由の一つでもあります。
★JGAP青果物2010では、管理点6.6.1がそれにあたります。
↓
http://jgap.jp/LB_01/index.html
市場で仕入れた農産物を海外に輸出している業者も多く見受けられますが、上記のような実態を考えると残留基準違反するかどうかは運次第のところもあり、リスクの高いビジネスです。
アジアGAP総研の過去のGAP指導の中では、想定している輸出先国を考慮した防除計画の提案もセットでやったりしています。
今後、日本産農産物の輸出が盛んになっていくことを考えると、我々の基礎知識としてしっかり持っておきたいところですね。
--<お知らせ>----------------
★アジアGAP総研は新しい常勤スタッフを募集しています
・業務内容
(1)GAP指導者の育成と現地指導 事務補助
(2)農産物のブランド化の支援 事務補助
(3)日本の農業者の東アジア進出を支援 事務補助
(4)その他、上記に関連する業務
・勤務地
つくば事務所&研修センター(茨城県つくば市)
常勤の正社員スタッフの採用を考えています。
その他の条件は応相談です。
ご興味ある方は、下記ご連絡ください。
info@asiagap.jp
--<お知らせ 終わり>----------------
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日本とアジア 農産物の品質管理体制構築をトータルサポート
東アジア最大・最強のGAP指導者集団
Asia GAP Research Institute
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特定非営利活動法人(NPO法人)
アジアGAP総合研究所
info@asiagap.jp / http://asiagap.jp
●東京事務所
●つくば事務所&研修センター
●台湾事務所
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>>JGAPの研修スケジュールはこちら
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世界一安全なはずの日本産農産物でナゼ?と思った方がいるかもしれませんが、これは必然的に起きることです。
そもそも、安全な農産物とは何かと言えば、それは「食品衛生法を順守している農産物」ということになります。
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食品衛生法の内容(残留基準)は国ごとに作られており、その基準をもって安全かどうかを判断します。
日本の農薬使用基準は日本の食品衛生法を順守するように作られていますが、台湾など海外の食品衛生法を順守できるかどうかは保証の限りではありません。
よって、日本で正しく農薬のラベルを守って使っていても、台湾で残留農薬基準違反を起こすことはあるのです。
対策としては2つあります。
一つは、国どおしで話し合って基準の調整をしてもらうことです。ただし、これは相手国もあることで簡単には進まないことも多く、また民間事業者がどうこう出来る部分でもありません。
もう一つは民間事業者としてやれることです。
例えば、台湾向けの圃場を決め、台湾の残留農薬基準を考慮した防除計画を立てるということです。
これは、JGAPやGLOBALGAPでは管理点に入っているものであり、貿易でJGAPやGLOBALGAPの認証が取引基準に使われる理由の一つでもあります。
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市場で仕入れた農産物を海外に輸出している業者も多く見受けられますが、上記のような実態を考えると残留基準違反するかどうかは運次第のところもあり、リスクの高いビジネスです。
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今後、日本産農産物の輸出が盛んになっていくことを考えると、我々の基礎知識としてしっかり持っておきたいところですね。
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(2)農産物のブランド化の支援 事務補助
(3)日本の農業者の東アジア進出を支援 事務補助
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・勤務地
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