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<政策提言>輸出する日本産農産物には、JGAP/ASIAGAP認証を必須にしませんか [2024年04月22日(Mon)]
GAP総合研究所 所長の武田泰明です。

日本産農産物が安全・安心とは、台湾では既に思われなくなってきているかもしれませんね。

■日本産イチゴとキンカンが不合格 残留農薬に関する規定違反で/台湾 2024/04/02

https://japan.focustaiwan.tw/society/202404020008

記事中にも「全ロット検査」とあるとおり、以前から日本産イチゴで残留農薬基準違反が起き続けており、その結果として全ロット検査が既に適用されたうえでの、更に追加で違反が出ているというニュースです。


日本の農業界は農産物輸出に不慣れな人が多すぎて、以下のことが知られていません。

・残留農薬基準は、国ごとに違う。

・日本の残留農薬基準に合わせて、日本の農薬取締法における使用基準は決められている。

・日本の使用基準の通りに農薬を使うと、海外の異なる残留農薬基準に引っかかる


日本もたくさん農産物を輸入していますが、その関係者にとって上記は常識です。
よって、必要に応じて、海外では日本向けに畑を特定・限定し、そこで使用する農薬を変更しています。

日本も農産物の輸出をしたければ、海外の残留農薬基準に合わせて、日本での農薬使用に修正を加えなくてはいけません。


JGAP青果物2022には以下の管理点があります。

C 5.1.3 農薬の選択・計画
農薬管理の責任者は以下を満たした農薬使用計画を文書化している。
(7)輸出先での国で使用禁止されている農薬の不使用。輸出先国の残留農薬基準の確認


海外輸出される農産物をすべてJGAP認証に限定しておけば、海外で残留農薬基準違反を起こす確率を大幅に減らすことが出来るでしょう。

<政策提言>
輸出する日本産農産物には、JGAP/ASIAGAP認証を必須にしませんか

は、日本産農産物のブランドを高く保ち続けるために、政府の輸出金額の目標を達成するために、有効と思います。

ちなみに、タイでは国の輸出許可を得るために、QGAP認証/ThaiGAP認証を取得していることが不可欠になっています。
農産物輸出を古くから大きなビジネスとしてきたタイは、農産物輸出の先進国です。


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