なぜ、台湾で日本産農産物の残留農薬基準違反が起き続けるのか
[2022年03月28日(Mon)]
GAP総合研究所 所長の武田泰明です。
最近、台湾のメディアで連日報道されていますが、台湾において、日本産のイチゴが数多く残留農薬基準違反になっています。
■フォーカス台湾 台湾中央社
「日本から輸入のイチゴ9件が不合格=相次ぐ農薬基準値超えで検査強化/台湾」(3月22日)
↓
https://japan.focustaiwan.tw/society/202203220003
基準値を上回る農薬フロニカミドやクロルフェナピルが検出されたとのことです。
上記の記事は3月の発表分ですが、2月に発表された資料には、イチゴ3件に加えて日本産のユリネ、メロン、ミカン、柿、ヤマイモなど29件の残留農薬基準違反が発見されたとあります。
なぜ、基準違反が相次ぐのでしょうか。
この数を見ると、日本の農業界(輸出業者含む)があまりに農産物輸出の基礎が分かっていない可能性があります。
日本で販売されている農薬のラベルには、農薬取締法に基づく農薬使用基準が書かれています。
この基準は、日本の食品衛生法にもとづく残留農薬基準を守るための使用基準です。
逆の言い方をすれば、台湾の食品衛生法にもとづく残留農薬基準を守れるかどうかは保証していません。
よって、台湾向けにイチゴを輸出するのであれば、農薬のラベル通りに農薬を使うのは危険です。
台湾の残留農薬基準を考慮して、使う農薬を変える必要があります。
JGAPには、以下のような基準があります。
★JGAP青果物2016 管理点24.1.2「農薬の選択・計画」(4)
輸出を検討している場合は、輸出先の国で使用が禁止されている農薬を使っていない。また、使用が認められている農薬は、残留農薬基準を確認した上で選択している。
台湾にイチゴを輸出する場合は、台湾向けの防除体系を導入した「台湾向けの圃場」を用意する必要があります。
「うわっ、めんどくさい!」
と思うかもしれませんが、輸出をするというのは、いろいろ大変なのです。
輸出が盛んな青森りんごや、鹿児島の茶では、地域で「〇国向けの防除カレンダー」を作って対応しています。
すばらしいですね。
ハッピを来た知事やゆるキャラが海外の店頭に立つのも大事ですが、その前に輸出するための基礎固めの方にも注力を頂きたいところです。
たまたま市場などで流通しているイチゴを調達して輸出するというのは、極めて危険な行為であることはご理解頂けましたでしょうか。
また、上記のような基準がJGAPにはありますから(ASIAGAPにもあります)、もし農産物輸出をしたいのであれば、JGAP認証農場を指定して、輸出先を農場にも伝えたうえで進めるといいですね。
■■ 最新の GAP 研修日程 ■■
★研修参加のお申し込みは、こちらまで
↓
https://asiagap.jp/kenshu/kenshu_schedule.html
問い合わせ電話番号 029-893-4424
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<<GAP総合研究所>>
日本唯一のGAPのシンクタンクとして、GAPや農業に関する情報提供を行う公益団体です。
特定のGAPに偏らず、実際にGAPを導入する事業者の方の希望に合わせ、広く対応しています。
農業者の方やJA、都道府県からGAPに関する様々なご相談を日々お受けしております。
その他の関連業種につきましても、会員を中心に対応しております。
お気軽にご連絡ください。
↓
https://asiagap.jp/
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認定NPO法人 GAP総合研究所
info@asiagap.jp / https://asiagap.jp
●つくば事務所&研修センター
●東京リエゾンオフィス(グランイート銀座内)
●台湾事務所
●香港事務所
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なぜ、基準違反が相次ぐのでしょうか。
この数を見ると、日本の農業界(輸出業者含む)があまりに農産物輸出の基礎が分かっていない可能性があります。
日本で販売されている農薬のラベルには、農薬取締法に基づく農薬使用基準が書かれています。
この基準は、日本の食品衛生法にもとづく残留農薬基準を守るための使用基準です。
逆の言い方をすれば、台湾の食品衛生法にもとづく残留農薬基準を守れるかどうかは保証していません。
よって、台湾向けにイチゴを輸出するのであれば、農薬のラベル通りに農薬を使うのは危険です。
台湾の残留農薬基準を考慮して、使う農薬を変える必要があります。
JGAPには、以下のような基準があります。
★JGAP青果物2016 管理点24.1.2「農薬の選択・計画」(4)
輸出を検討している場合は、輸出先の国で使用が禁止されている農薬を使っていない。また、使用が認められている農薬は、残留農薬基準を確認した上で選択している。
台湾にイチゴを輸出する場合は、台湾向けの防除体系を導入した「台湾向けの圃場」を用意する必要があります。
「うわっ、めんどくさい!」
と思うかもしれませんが、輸出をするというのは、いろいろ大変なのです。
輸出が盛んな青森りんごや、鹿児島の茶では、地域で「〇国向けの防除カレンダー」を作って対応しています。
すばらしいですね。
ハッピを来た知事やゆるキャラが海外の店頭に立つのも大事ですが、その前に輸出するための基礎固めの方にも注力を頂きたいところです。
たまたま市場などで流通しているイチゴを調達して輸出するというのは、極めて危険な行為であることはご理解頂けましたでしょうか。
また、上記のような基準がJGAPにはありますから(ASIAGAPにもあります)、もし農産物輸出をしたいのであれば、JGAP認証農場を指定して、輸出先を農場にも伝えたうえで進めるといいですね。
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